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第74話:烏巣

烏巣を攻撃。この戦いの戦局を左右する。

連合軍に烏巣の情報が舞い込んだその日の深夜。あと2時間弱で日が変わる時間帯だ。

俺は再び夜襲を仕掛ける為にハンターキラーを出動させ、暗くなったら官渡城の東城壁からラペリング降下。


水先案内人である楽進と、彼女の親友である于禁と李典と共に向かう。


その道中に敵の伏兵部隊を発見したが、サプレッサー付のHK416とHK417で迅速に排除。そして烏巣が一望出来る丘に到着すると布陣して様子を伺う。


「敵の数が他と比べても少ないな」

「そのようですね。しかもかなり油断し切っている」

「せやけどそれだけウチ等が楽出来るっちゅうことやな」

「そうなのぉー」


月明かりがあることに加えて烏巣周辺には松明が焚かれているのでかなり明るい。

俺は双眼鏡を使って楽進、李典、于禁と共に偵察をする。

紫の髪で幼い顔立ちに身体だけ成長した関西弁を喋るメカニックのように工具を装備しているのが李典。

反対側にいるオレンジの髪をサイドテールにして丸眼鏡、そばかす、喋り方に特徴がある若干の現代風服装をしたのが于禁だ。


楽進はまだこの時代相応の格好だからいいが、2人の服装にいささか疑問点がある。

特に李典の得物なのだが、外見は中世ヨーロッパの騎馬部隊が愛用したランスだが、螺旋状になっている。彼女は“螺旋槍”と呼んでいるが、どう考えてもドリルだろう。


この世界の違和感には慣れたつもりだったが、流石にこれはな・・・・・・。


「ライル殿、どうかしましたか?」

「いや・・・・・・ちょっと考え事をしててな・・・・・・それより楽進、君ならあの城をどう料理する?」

「なんやぁ〜兄さん、凪(なぎ/楽進の真名)を逢引きに誘っとるんでっかいな?」

「ブーブーなの‼沙和(さわ/于禁の真名)達にも美味しいもの奢ってほしいの‼」

「「なっ⁉・・・何を言ってる⁉」」


2人の悪ふざけに対して俺と楽進は同時に同じセリフを言ってしまう。俺たちは恥ずかしくなって顔を赤く染め、2人は面白そうに笑っていた。


「・・・すみません・・・・・・ライル殿・・・お恥ずかしいところをお見せして・・・」

「いや・・・俺の方こそ・・・・・・。それより・・・君達ならどうやってあの城を攻略する?」


気を取り直し、再び烏巣を見る。


「はい、幸いにも他と比べても兵の数が少ないです。見つからずにして張郃を救い出して、兵糧を破壊するのが常套かと・・・」

「俺と同じ考えだ。だがまずは城外と城壁にいる敵を排除する必要がある」


確かに脱出する際に城外に敵が残っていたら邪魔で仕方がない。加えて戦場では高い場所からの攻撃は有効だ。スナイパーチームであるハンター3を2つに分け、一つは丘の上に待機してM107A1で遠距離狙撃。

もう一つは城門前に陣取り、近距離狙撃兼脱出路維持を行なう。


「3人はここで待機していてくれ。俺達で外の獲物を仕留めて来る」

「いくらなんでも数が多いのでは?」

「大丈夫だ。こいつがある」


そういうとサプレッサーとM956フラッシュライト、フォアグリップ、AN/PEQ-15、エイムポイントT-1+マグニファイアを装着させたHK416とM45を軽く叩く。

すると李典が妙に目を輝かせながら話しかけて来た。


「なあなあ兄さん。ちょ〜とだけでええから分解・・・・・・やない。触らせてぇ「ダメだ」ええ〜⁉」

「ダメなものはダメだ」

「ええ〜⁉いけずぅ〜‼」

「こら真桜‼ライル殿を困らせるな‼」


恐らく血が騒いだのだろう。しかしなんというか、楽進も苦労するなぁ・・・・・・。


「よし、行動を開始する。ハンター3は狙撃位置に付け」

「了解」

「ハンター2は一緒に来い。狩を始めるぞ」

『了解』

「3人もこいつ等と一緒にいてくれ。排除したら直ぐに南門で合流だ」

「分かりました」

「了解や‼」

「りょーかいなの‼」


そういうと全員が行動を開始する。烏巣夜襲作戦であるオペレーション“ナイトメア”の発動である・・・・・・。

内部に潜入するハンター1とハンター2。それに楽進達。ライル達が兵糧にC4を仕掛ける間にハンター2のダン、クラウド、ポー、レニーの4人は彼女達と共に張郃の救出に向かう。


次回“真・恋姫無双 海兵隊の誇り,Re”

[ハンター2]

ハンター2の実力が合間見える。

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