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第66話:英雄達の対峙

呉、蜀、魏の3英雄が対峙する。

袁紹による帝を僭称という暴挙は瞬く間に漢全体に広がった。あの愚者は玉璽を手に入れたとくだらないことを抜かしていたが、玉璽は建業の国宝庫に厳重に保管されている。


更にどうやら曹操もそのことは薄々勘付いているようであり、諸侯に“反袁紹連合”参加を呼び掛けた。

雪蓮殿率いる孫策軍も袁紹討伐に参加することになり、俺が率いる孫呉海兵隊も孫権殿と冥琳殿、甘寧、穏、亞莎の5人と共に集合地点の官渡に向かっていた。


「孫策 伯符及び配下4,000名。反袁紹連合の呼び掛けに応じて連合に参加する」

「お待ち致しておりました。あと少しで軍議が開始されます。代表者の方々はご出席をお願い致します。配下の皆様には陣地に案内致します」

「分かった。通達に感謝する」


連合軍本陣の前にいた曹操軍兵士に受付を済ませ、案内を受けながら俺達は周囲を見渡す。


「反董卓連合の時みたいね♪」

「規模は小さいがな」

「あの時は袁紹のクソが半数を占めてましたから、規模が小さく感じられますか?」

「はい〜。だけどお荷物さんがいなくなりましたから数は少ないですけど質は高いですよ〜」


何気に穏が鋭いところを突いてきた。確かにあの時は敵側である董卓軍にいたが、あの時連合軍の兵力の約5割が袁紹軍、2割が袁術こと美羽の軍勢で占めていたらしい。


確かに連合軍に参加していた諸侯にとって袁紹軍はお荷物でしかなかったらしい。

俺も同様に辺りを見渡していると、見覚えのある人影が見えてきた。


「ライルさん」

「ん・・・・・・よお、一刀達も参加したか」


歩み寄ってきたのは一刀だ。よく見るとすぐ側に劉備軍の牙門旗の一つである十文字に関旗、紺碧の張旗が風に靡いていた。


「あら、一刀じゃない♪」

「孫策達も来たんだ。久しぶりだな」

「まあね♪それより聞いたわよ〜♪劉備ちゃんと子供作ったんだって〜♪」

「まっ・・・・・・まあね・・・」


一刀は照れ臭そうに頬を掻きながら顔を赤くした。


「そうだ紹介するわ‼この子は私の妹よ」

「・・・孫権 仲謀だ」

「噂は聞いてるよ。よろしくね孫権」

「もうっ、相変わらず素直じゃないわね。そして隣にいるのが私の義理の妹♪」

「直接会うのは初めてになる。私は周瑜、字を公謹だ」

「初めまして、それと同盟締結感謝するよ」

「気にするな。同盟締結は我等に利があるからだ」

「冥琳も生真面目ねぇ」

「それと一刀・・・・・・忠告しておくぞ」

「分かってます・・・・・・」


そういうと俺と一刀は溜息を吐きながら横目で右を伺う。砂煙を巻き上げながらあのバカが接近していた。


「うぉおおおお‼‼しゅぅうりぃいいいい‼‼」

「「やかましい‼‼」」


俺と同時に一刀もやって来た妹バカの千里の顔面にストレートを打ち込み、千里は鼻血を出して目を回しながら気絶した。

あまりにも予想通りの展開に俺達は溜息を大きく吐いて呆れてしまう。


「きゅぅううう〜・・・・・・」

「千里の妹バカは聞いてたけど・・・まさかこれ程とはね・・・」

「ああ・・・・・・それと思春、そのバカをお仕置きを頼む」

「御意・・・・・・何でしたらそのまま・・・」


そのまま甘寧は千里を縄で手早く巻き付け、担ぐと後方に連行していく。もう何も驚かない。俺も呆れていると何か気配を後方から感じ取った。


「失礼、孫策軍指導者の孫策様と孫呉海兵隊武将のライル殿、そして劉備軍指導者の北郷 一刀殿とお見受けする」


歩み寄って来たのは黒と濃紫色の服装の上に黒と淡い青色を主体としたカラーリングの鎧を身につけ、銀髪を後ろで束ねるポニーテールの男性・・・・・・徐晃だ。


「そうよ。あなたは?」

「申し遅れました。私は魏王曹 孟徳様が配下、魏軍武将を務める性は徐、名は晃。字を公明と申します。曹操様のご指示を受け、本陣へご案内させて頂く為に参上致しました」


俺と一刀は表情を変えずに驚く。何しろ目の前に魏の中でも正史にて夏侯惇、張遼に並ぶ功績を立てた名将がいるのだ。

しかもその雰囲気や覇気にも驚かされる。


「そう、わざわざありがとうね♪私は孫呉の孫策よ。こっちにいるのが軍師の周瑜で、こっちは妹の孫権よ」

「お目に掛かれて光栄の極みであります」


徐晃殿は雪蓮殿に挨拶を済ませるとすぐに俺達に振り向いて来た。俺も彼に敬礼をしながら自己紹介する。


「孫呉海兵隊指揮官のライル・L・ブレイドだ徐晃殿」

「劉備軍所属の北郷 一刀です」

「英雄として名高い“天の御遣い”と“江東の銀狼”にお目に掛かれて感謝致します」


俺と一刀、更に徐晃殿は互いに礼をし合う。その光景には圧倒的な雰囲気を醸し出し、雪蓮殿達はその光景に圧巻している。


「どうかなされたか、孫策殿?」

「いっ・・・いやぁ・・・・・・ねえ、冥琳?」

「私に振るな・・・・・・それより徐晃殿、すまないが本陣に案内を頼めるか?」

「失礼した。でしたら孫策様と周瑜様、そしてライル殿。ご同行を願います」

「御意だ」

「だったら俺も行きます。軍師と副将を連れて来ます」

「承知致した」


そういうと一刀はすぐに陣地から軍師の詠、副将の愛紗を連れて来て、俺達と共に徐晃殿に案内される。



呉のライル、蜀の一刀、魏の牙刀。謀反人袁紹との決戦地である官渡にて、3人の英雄が対峙した瞬間であった。

連合軍本陣、そこにら乱世の奸雄こと曹操を始めとした諸侯の武将が集まっていた矢先、袁紹が行動を開始する。

数で圧倒的に負けている連合は軍議で策を練る。


次回“真・恋姫無双 海兵隊の誇り,Re”

[知力]

軍師達の会話が始まる。

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