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第157話:無慈悲の死神

狼達は怒りのまま曹操軍に喰らい尽くす。

孫策軍本隊と別行動を取り、俺達ウルフパックは動かせる限りの兵器を用いて曹操軍の中枢へと向かっていた。


<グレイブ1から全機‼攻撃を続行しろ‼将など後回しだ‼一人でも多く始末しろ‼>

<了解‼>

<ウォーランス隊はこのまま直進‼砲撃をしながら敵を踏み潰してやれ‼‼>

<ブラボー2-2からウォーアックス‼次の座標に敵が集結‼4-3-3‼9-1-1‼>

<こちらウォーアックス指揮官‼確認した‼4-3-3‼9-1-1‼効力射‼砲撃開始‼>


無線を聞きながら俺はMk46 Mod1を乱射しながら曹操軍本陣へと前進する。その中でも背中に背負っている髑髏に切り替えながら敵の首を次々と刎ねる。


「左に敵兵6‼」

「吹っ飛びやがれクソ野郎‼」

「よくも中佐を‼」

「逃げるんじゃねえ‼‼ぶっ殺してやるから‼‼」


部下達もそれぞれHK416やHK417、Mk46 Mod1、HK417DMR、後方からはSR-25MやM107A1を用いて狙撃している味方スナイパーチーム。


全員が曹操軍に対して凄まじい怒りを覚えている。だがみんなには悪いが、あの小娘を始末するのは俺だ。弾切れを起こしたMk46に新しいBOXマガジンを再装填し、すぐさま近くにいた敵負傷兵の頭に見舞う。


「曹操のガキは何処だ⁉」

「少佐‼グレイブ1から報告‼曹の牙門旗を確認‼」

「分かった‼アイアンマンからグレイブ1‼」

<こちらグレイブ1‼>

「南郷‼貴様は先行して奴等の退路を遮断しろ‼曹操は殺すな‼」

<了解です少佐‼>


無線で指示を下すと頭上にタイガーシャークが描かれたヴァイパーがM197を発砲しながら飛来していく。


「中尉‼ここは貴様に任せるぞ‼」

「少佐は⁉」

「小娘の首を刈って来る‼増援はいらん‼一人でやる‼」

「無茶です‼」

「これは命令だ中尉‼任務を遂行しろ‼」

「・・・了解‼必ず曹操の首を‼」

「わかっている‼」


中尉に指揮を任せると俺は背中にMk46を預け、両手で髑髏を構えて敵中に突撃を仕掛ける。


「そこをどけ雑魚共‼貴様等に用は無いんだよ‼」


今の俺の眼中には曹操しか見えていない。立ち塞がる雑魚共を蹴散らしながら南郷が攻撃を加えている地点へと急行する。弓兵が俺を狙っていたが、後方からの狙撃や俺の動きに呼応したレオンの砲撃で次々と倒されていく。


そして俺はそのまま曹操軍の本陣へとたった一人で突入していく。辺りは南郷の攻撃した痕跡が見られ、死体の他に体の一部を失って苦しむ敵兵の姿も確認出来た。しかしそれには構わず無線で南郷に後退を指示すると速度を落とさず突撃する。


「なっ・・・なんだ貴様⁉」

「敵襲‼敵襲だ⁉」


辛うじて生き残っていた敵の首を二人同時に一振りで斬り落とす。するとそれを合図にしたかのように周りからゾロゾロと敵が現れる。はっきり言って邪魔だ。

仕方が無いので辺りを掃除しながら曹操を捜索することにした。

すっかり包囲されているが関係ない。俺は敵が集中している辺りに斬りかかる。


「ぐあっ⁉」

「ぎゃっ⁉」

「ぐわっ⁉」


電光石火の如く、俺は固まっていた奴等を瞬殺させ、敵の背後に回り込むと次々と首を刎ね飛ばす。


僅か1分足らずで辺りには首が無い死体が地面を埋め尽くし、俺の身体と髑髏には返り血が大量にかかっていた。


「・・・・・・・・・・・・」


すると俺は左腕を押さえながら必死に走り出す敵を見つけ、後を追う。すると奴は一番デカイ天幕に向かっていた。俺は直感で感じる。


“あそこに曹操がいる”


俺はゆっくりと歩きながら天幕に入ろうとする敵兵の背後に歩み寄る。


「そ・・・曹操様⁉」

「何事か⁉」

「お・・・お逃げ下さい曹操様⁉江東の死神が・・・」


・・・案内ご苦労さん。俺は髑髏を構えて天幕ごと奴の首を刎ね飛ばした。そしてようやく見つけた。金髪ツインテールに髑髏の装飾をした鎧を身につけた曹操を・・・。


「・・・・・・・・・」

「ヨウヤクミツケタゾ・・・・・・ソウ モウトク・・・・・・」



遂に曹操を見つけたアレックス。曹操の首を手に入れる為に単身で挑む。

その間に次々と魏の武将達が曹操を逃がす為に集まるも、今のアレックスは誰にも止められなかった。


次回“真・恋姫無双 海兵隊の誇り,Re”

[髑髏]

死神となるアレックス、本来の力を発揮させる。

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