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第138話:天の頭脳陣

諸葛亮、龐統、諸葛均、賈詡、陳宮の軍師陣に新たな軍師が現れる。

はわわ・・・・・・私達が成都を制圧して蜀を建国して暫くが経過しました。民の大半は私達に賛同してくれましたが一部の豪族は未だに抵抗を続けていてご主人様や桃香様を新たな主だと認めてくれないです。


このまま放っておけば劉璋さんに組みしていた人達の反乱を起こさせるきっかけになりかねないのでご主人様は討伐を決意。自ら一軍を率いて東の地方へと足を運んだ。


一方はというと・・・・・・。


「お姉ちゃん出来上がったでしゅ」

「はい、ありがとう夏雅里ちゃん」

「朱里ちゃん。ご主人様に見て貰う立案ってどれだったかな?」

「これだよ雛里ちゃん」

「全く・・・相変わらず凄い量だわ」

「へぅ・・・大変だけど頑張ろうね。詠ちゃん」


私と雛里ちゃん、夏雅里ちゃん、月ちゃん、詠ちゃんはご主人様が推し進めている改革の調整に忙しかった。後は劉璋さんの手抜きの政のおかげで内部もかなり疲弊状態が酷く、放置していれば民の笑顔なんて夢のまた夢。


そこでご主人様は大改革を実施。大きく分けて二つの計画を実施しました。


まず一つは役所と消費税の導入。役所を設けて成都に暮らす民の把握と効率よく税の収集を図り、民の生活を改善させる。

二つ目は成都独立警邏部隊と交番の発足。軍部とは全く違う指揮系統を持つ組織を作り、街の治安活動に尽力する。

その他にも大小様々な法案があるけど、急な大改革で民が混乱しないように無駄な税は全て無くし、減税で民の暮らしを快適にしていくことになりました。


「はわわ・・・徐州もそうだったけどやっぱりご主人様って凄いです」

「はい・・・この役所や消費税なんて私達じゃ思い付かないです」

「ふわわぁ〜・・・ご主人様って本当に凄いお方でしゅ・・・」

「ま・・・まあ・・・・・・確かに私でもこんな改革は思い付かないけど・・・全く・・・・・・自分が考えたんだから自分が裁断しなさいよね・・・」

「でも詠ちゃんってやっぱりご主人様が大好きなんだね?」

「ちょ⁉だ・・・だれがあんな奴を大好きだなんて⁉ち・・・違うんだからね月‼ボクはあんな奴ぜぇええええったいに好きじゃないんだからね‼」


私達は詠ちゃんの反応に笑みを浮かべる。すると誰かが扉を叩いた音がしたので、私が声を掛けると入室してきました。


黒髪だけれど左目を隠した前髪を紫色に染めて、全体的に張仁さんとよく似た色違いの白い服装に両脇には亡くなられた張仁さんの双鈎“白虎”を鞘に納めた男の人。

この人は徐庶、字を元直。私と雛里ちゃんが水鏡先生の私塾にいた頃の先輩で、私塾にいた時にお菓子作りを教えてくれた人でもあって、どこか雰囲気がご主人様に似ている優しい人でもあります。


「朱里、頼まれていた成都全体の見取図と新しい治安維持法の草案だ。確認を・・・」

「はい、ありがとうございます飴里(かんり)さん」

「ちょっと飴里‼あんたも少しは手伝いなさいよね‼」

「詠ちゃん。飴里さんも自分の仕事があるんだから押し付けちゃダメだよ」

「はははっ・・・俺は君達みたいに有能じゃないよ。策は皆とは及ばないし、武も愛紗や一刀君とも劣る。俺みたいな半端者がいても邪魔になるだけだよ」

「はわわ⁉そんなことないでしゅ‼・・・噛んじゃった・・・」


はぅう・・・・・・また噛んじゃった・・・。


「まあ・・・その・・・頼ろうとしてくれる気持ちは嬉しいから、それだけは受け取っておくよ」

「・・・飴里さん・・・相変わらずですね」

「どういう事かな?雛里」

「飴里さんは・・・自分が思ってるより実力があります。なのに驕らず自らの力を過小評価する・・・」

「ふわわ・・・・・・か・・・飴里しゃまはしゅごい人なのに・・・」

「まっ・・・・・・そこまで控えめだと返って清々しいわね・・・・・・だけど一軍を任されたんなら少しはそれらしく振舞ったらどうなのよ?」


古い友人の私や雛里ちゃんはもちろん、夏雅里ちゃんと詠ちゃんも飴里さんを凄い人だと思っているのに、その飴里さんは自分にあまり自信を持てずにいる。


今はご主人様の親衛隊で最前線で策を巡らす軍師兼武将として私達の仲間になって、実際にこの前の残党軍討伐ではご主人様や愛紗さん達と同等に戦果を出したのに・・・・・・。


「じゃあ俺は行くよ。役所建築の指揮に戻らないと・・・」

「あ・・・はい。すみませんでした引き留めてしまって・・・」

「いいよ。それじゃ頑張ってね」


それだけ言い残すと飴里さんは部屋を後にする。私は引き留めることが出来ずに見送ってしまった。普段は謙虚で誰にでも優しい飴里さん。お菓子作りも上手で特に五黒桃仁糕(桃の種子の蒸し菓子)は私と雛里ちゃんの大好物。ご主人様みたいに誰からも慕われるのに何処か寂しげだった・・・・・・。







あっ・・・・・・・・・そういえば一つだけ“禁じ手”がありました。


「ふぅ・・・・・・仕事前に取っておいた肉まんを食べるとしよう・・・か・・・・・・」

「モグモグ・・・・・・あっ・・・徐庶様」

「・・・・・・・・・・・・その肉まん」

「えっ⁉こ・・・これ徐庶様の⁉」

「・・・・・・・・・おい」

「ひっ⁉」

「あんた・・・俺が何よりも肉まんが好物なのは知っているよな?」

「あ・・・あああああああああの⁉その⁉」


兵は震えながら後ずさりしていくが、飴里さんは普段からは想像も出来ない位の怒気を醸し出しながらその兵の襟を掴み、そのまま・・・・・・。


「問答無用じゃぁあ‼死に晒せボケぇえええ‼‼」

「うぎゃぁああああああああああ‼⁉⁇」


・・・投げ飛ばした。


飴里さんの禁じ手とは即ち“死にたくなかったら飴里さんの肉まんを絶対につまみ食いしてはならない”です・・・・・・・・・。

話は少し遡る。レオンが“とある準備”を進めていて実行しようとした矢先にチンピラに絡まれていた少年2人と少女3人と出会う。

それを助けてレオンは5人を誘う。


次回“真・恋姫無双 海兵隊の誇り,Re”

[獅子と歌姫御一行]

ライオンに歌姫達が後に続く。


Special Thanks:もう様


新キャラの徐庶 元直の真名であります飴里を考案頂けました。


ここに多大な感謝を示させて頂きます。

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