表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
106/221

第106話:劉備軍を探して

荊州に入ったライル達。劉備軍を捜索する。

徐州が曹操率いる大軍勢に攻撃を受けたという情報を入手。加えて一刀達がその徐州を放棄して西に退却したという情報もだ。


同盟国である劉備軍の救援に孫策軍は向かいたかったが、交州に軍備を進めなければならない。したがって俺は交州方面の指揮をアレックスに任せ、雪蓮殿に許可をもらってハンターキラーを率いて予想針路である荊州に向かった。


「・・・反応が無いですね」

「仕方が無いだろう。分かってるのは西に向かったということだけだ。地道に探すしかないのは分かってただろ?」

「そりゃ・・・そうなんですがね」


ハンター1-2の少尉と話をしながら愛馬のスレイブニルに乗りつつ双眼鏡で周辺を確認する。

M1161[ブロウラーITV]はハンターキラー専用に採用された軽汎用車両で、M151MUTTの設計をベースにMV-22Bに搭載出来るように設計されている。


これまではM1114を使用していたがMV-22Bには搭載出来ないことで作戦展開力に影響が出ていた。


そこでMV-22BやCH-53Kにも搭載出来るM1161が採用された。それに加えて今回の装備はハンターキラー専用の物ではない。


ピクセルグリーンデジタルコンバットユニフォームは同じだが、同色のカモフラージュカバーを取り付けたLWHヘルメットにMTVベスト、ODカラーのフェイスマスク。


武器もHK416やHK417、M27 IAR、Mk48 Mod0、M107A1、M40A5、M26 MASS、M320A1という標準装備のものだ。


理由としては曹操軍にハンターキラーの情報を少しでも与えないようにということだ。


「ダン、レイヴンから何か分かったか?」

「駄目です。農民ならちょくちょく映るんですが劉備軍らしき姿は見当たりません」

「小休止が終わったら東に向かう。いずれは何か動きがあるはずだ」

「了解。そろそろレイヴンのバッテリーが無くなりそうです。レイヴンを収容しますか?」

「頼む」


ダンの提案を飲むと俺は騎乗しながらユーティリティポーチに双眼鏡をしまって、スレイブニルの首を優しく撫でてやる。


軍馬ということに加えてスレイブニルには黒一色の鞍や鐙、馬面を取り付けている。これにより敵がスレイブニルを目撃した際には恐怖に駆られるというタクティカルアドバンテージ(戦略的優位性)が発生した。


普段は俺にしか従わない獰猛なじゃじゃ馬だが、女性や子供には大人しく乗せるという一面もある誇り高き馬だ。


レイヴンが地上に着陸すると、直ぐに解体されて収納ボックスに格納されていく。

するとその直後に近辺の集落に情報を収集していたグルックが戻って来た。


「よぅ。何か分かったか?」

「幾つか情報が入りました。どうも荊州軍の劉琦に動きがあったようです」

「いつだ?」

「二日前らしく、少数の騎馬隊が東に向かったと言ってました」


俺は報告内容の真意を推理する。

劉琦といえば劉表の長男であり、慈悲深く親孝行者で劉表の死に会えなかったことに涙を流したとされる人物だ。


この世界での劉琦と長男の劉琮は仲が悪いらしく、劉表が死んでから後継者問題が絶たないそうだ。


「・・・気になるな」

「この時期に東に向かうだなんて、何か策があると考えた方が自然でしょう」

「劉琦は桃香や一刀と同じ仁徳に溢れる人間だと聞く。そんな奴が彼女達と戦うなど考えにくい」

「と・・・・・・いうことは・・・」

「すぐに俺達も東に向かう。上手く行けば劉備軍と合流出来るかもしれない」

「了解です」


俺達は小休止を切り上げてすぐに荷物を纏めてブロウラーITVに乗り込み、俺もスレイブニルを走らせるとそのまま針路を東に向かうのであった・・・・・・・・・。

曹操軍による侵略で徐州を脱出した劉備軍。曹操のやり方に疑問を抱く劉琦の計らいにより新野の地に駐留する。

そこに頼もしい援軍が駆けつけてくれた。


次回“真・恋姫無双 海兵隊の誇り,Re”

[騎兵隊到着]

新野の地に2人の英雄が再会を果たす。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ