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第1話:核

優勢に進める海兵隊。しかし彼等を冷酷な運命が襲う。

2018年8月の中国。長年の共産主義を終わらせ民主化を目指す中国新政府軍と共産主義復活を掲げる中国超国家主義者達による内戦は熾烈を極めていた。

開戦当初は超国家主義者達が優勢だったが、米軍を主体とした連合軍の介入で形勢は逆転。超国家主義者達は中国首都の北京に追い込まれた。

内戦を終結させる為、連合軍は北京に進軍。その先頭には歴戦の兵士、ライル・L・ブレイド中佐率いる米海兵隊第31海兵遠征隊指揮下独立機動大隊“ウルフパック”の姿があった。


「奴等を釘付けにしろ!!逃がすなよ!!」

『了解!!』


俺達は最前戦で接敵していた。部下達はM4A1アサルトカービンやM16A4アサルトライフル、M249PARA軽機関銃で敵部隊に銃撃を加える。俺もM4A1+KAC Master Keyで敵を仕留めて行く。

超国家主義者達はQBZ95で反撃するがキャリングハンドルの上にマウントベースに取り付けたEO Tech551ホログラフサイトを乗せているが、銃口とサイトが異様に離れており、命中率はかなり低い。


「11時方向にRPG部隊!!厄介になる前に片付けろ軍曹!!」

「了解!!・・・吹っ飛びやがれ!!」


近くにいた軍曹がM16A4に取り付けたM203A2からM441 40mm高性能炸薬弾(HE弾)を敵部隊に撃ち込み、敵部隊は着弾の際の爆発で吹き飛ばされて、俺達の脅威は取り除かれた。


「よし、このまま奴等を殲滅する!!海兵隊魂を奴等に見せつけてやれ!!」

『了解!!』


敵は俺達の攻勢に怖気づいたようで反撃もままならない状態だ。そんな状態に俺達は殲滅していく。

他エリアでも戦闘が継続されている中、俺達の担当エリアの制圧が完了した。


「こちらウルフパック指揮官、周辺エリアの制圧完了。負傷者17名。戦死者はなし。回収を要請」

<こちらHQ、確認した。直ちに回収部隊を急行させる。現在地で待機せよ>

「了解だ、out」


自分の無線機でHQに状況報告するとすぐに周辺を警戒する。いつ敵の増援が来るか分からないからだ。


「負傷者を一箇所に集めろ、何処から敵が現れるか分からんぞ」

「了解です」

「曹長、ビルの屋上にスカウトスナイパー(前哨狙撃兵)を配備だ。お前が指揮しろ」

「了解」

「捕らえた捕虜は何か吐いたか?」

「今は聴取中です「中佐!!」・・・なんだ?」


声がした方角を見ると捕虜を尋問していた軍曹が慌てて駆け寄って来た。


「どうした?」

「さっき捕虜の尋問が終わったんですが・・・・・・」

「何があった?」

「敵が核の起爆を進めていると!?」

「何だと!?場所と時刻は!?」

「中佐!!GHQから緊急連絡!!SEALsが核を発見!!全部隊は安全なエリアまで退避・・・・・・」


部下が報告している矢先、俺達の意識は真っ白になった。爆風と高熱、市街地の中央から発生した巨大なきのこ雲によって・・・・・・・・・

超国家主義者達による戦術核起爆で命を落としたライルは時空の狭間で戦乙女に“とある世界”の異変を調べるために部下共々降臨する。


次回「戦乙女からの依頼」


乱世に狼の雄叫びが木霊する・・・・・・

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