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デートの定番

最近リアルが忙しいので更新する時間が遅くなるかもしれません、ちゃんと週に二回は更新するのでよろしくお願いします

「えへ♪えへへへへへへへへへ♪」


 ………………………いい笑顔だなぁ


「二人ともー、お客様の邪魔しちゃいけないよー」


「「はーい」」


 あっ、行っちまった…………なんでそんな格好なのか聞きたかったな


「なるくんなるくん!早く食べよ!」


「そうだな」


 まぁ、腹減ったしな


「「いただきます」」


 パクッ


「ん~~~!おいしい!」


 おぉ……


「これはうまいな」


 あのガチムチ店長が作ったとは思えねぇな


「あ!なるくん!」


「ん?」


 どうしたんだ?そんなに目をキラキラさせて……


「はい!あーん!」


「うえ?!」


 マジかよ……この状況でやんのかよ……


「早く!あーん!」


 や、やりたくねぇー!だって……!


「お?食べるのか?食べるのか少年!」


「しっ!ちょっと紫里さん!見つかりますよ!」


「こらこら二人とも、邪魔しちゃいけないよ、青春に大人が水を差そうなんて無粋だよ。ここはしっかり静かに見守ってだね………」


「店長話長いです」


「店長筋肉ウザイです」


「二人とも容赦ないね……僕店長なのに…グスン」


 めっちゃ見られてるもん!なんか漫才してるけど……


「なるくん?まだ?」


「いや……あの……」


「なに?なんか食べたくない理由でもあるの?」


 いや見られてるんだって!


「見られてるんだが………」


「別にいいじゃない、見せつければ」


 お前には羞恥心というものが無いのか?!


「なんでなるくんとのイチャイチャが他人に見られてるだけで恥ずかしいの?」


 ダメだこいつ!そして思考読んだな!


「俺は恥ずかしいの!すごい見られてるし!」


「へぇー……なるくんは私とイチャイチャしてるのが恥ずかしいんだー……」


「いや、そういう事じゃ……」


「じゃあ食べて?」


 結局そこに戻るのか……ったく


「分かったよ……あーん」


「あーん♪」


 パクッ


 おお、こっちも美味いな


「どう、なるくん?おいしい?」


「うん、うまいよ」


 まぁ……


「紅華に食べさせて貰ったから余計おいしく感じたな」


「な、なるくん……はぁん♡」


 うおっ!崩れ落ちたぞ?!


「どうした?!大丈夫か?!」


「う、うん、大丈夫、ちょっと興奮しちゃったけ……」


 はい?


「姫香ちゃん見て!青春!青春よ!はぁ………高校生に戻りたいわぁ……」


「私はまだ中学生だから高校での生活は分からないけど……………いいなぁ、恋人」


「うんうん、青春だねぇ。店長も昔こんな時期が…………」


「店長うるさいです」


「店長黙ってどうでもいい」


「もうヤダ………厨房戻る………」


 外野がうるせぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!


「ねぇなるくん……」


「ん?なんだ?」


「私にも、あーん、して?」


 ………………………可愛いなおい、可愛いなおい!

 なんだその上目遣い!無意識か?!無意識でやってんのか?!天使か?!天使か!


「はいよ、あーん」


「あーん♪」


 パクッ


「おいしい♪なるくんが食べさせてくれたからよりおいしいね!」


 ………………………ふぅ


「女神が降臨なされたか………」


「なるくん?!なんで私に向かって拝んでるの?!」


「「わぁ………青春だぁ……」」


 まだ見てたんかい!



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