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鳴飛翔の自己評価

「大体ね?なんで私がいるのに他の女に目移りするの?私以外見るとか絶対に許さない」


「べ、別に目移りしてた訳じゃ……」


「じゃあなんで会長の胸見てたの?」


「そっ、それは……」


 しょうがないじゃん!本能なんだもの!


「しょうがないとか本能だとか、言い訳になってないよ?」


 なんでまた思考読まれてるのぉぉぉぉぉぉ!


「お前らな……………クラスの前でなに夫婦喧嘩してんだ?」


「「?!」」


 あれ?景翔がいる…………って事は


「もしかして………あれから結構時間経ってる?」


「経ってるもなにも……もうちょっとで朝の小テスト始まるぞ?」


「という事は………」


 学校に着いたのは七時半ぐらいで、小テストが始まるのは八時四十分……………約一時間も教室の前で言い争ってたの俺達?!


 ガラガラガラ


「あ、あの〜もうちょっとで朝の小テスト始めますよ〜」


 せ、先生にまで気を遣われている………


「ッ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」


 ダッ!!


 あっコラ!どこ行くんだ紅華!こんな雰囲気で俺を一人にするんじゃない!それに君は俺と同じクラスでしょーが!


「まぁなんだ…………夫婦喧嘩もほどほどにな」


 ……………………………………………………………………………………………………………………………………………恥ずかしくて死にそう。

 その後、教室に入った俺に生暖かい目が向けられた。やめてくれ!羞恥心で死ねる!

 なお、紅華は一時間目が始める前に戻ってきた。そういや小テスト0点とるか受けてない場合って放課後居残りじゃなかったっけ……?














 ▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲












「くぁーーーーー!」


 やっと学校終わった!もうヤダ!早く帰りたい!

 と思うのも今日一日、誰を見ても俺に、正確には俺と紅華に生暖かい目が向けられるのだ!何この地獄?!


 ピロン


 っと、メッセージか。紅華からだ、なになに……


 ごめん!朝の小テストやってないから補習になっちゃった!待たせるのも悪いから先帰ってて!


「なんだよ………大丈夫じゃないか」


 ()()()()()()()()()()って言ってたくせに、全然大丈夫じゃないか


「でも……少し寂しいなぁ」


 本来ならいい傾向だと喜ぶべきなんだろう、当然、()()に向かっているのは俺も嬉しい。けど、寂しいと感じるのは俺の身勝手だ


「一人で帰ってもつまんないし……教室で待ってるか……」


 まぁ、つまんないってのも建前で、ホントは俺が一緒に帰りたいだけなんだけどな


 ガラガラガラ


「あれ?お前まだ残ってたのか」


「景翔」


「なにしてんだ?」


「紅華の補習が終わんの待ってる、カバンが机に引っかかってるから取りに来ると思う、だから教室で待ってる。そっちは?」


「ふつーに忘れもん取りに来ただけだ」


「そうか」


「…………………………………なぁ、鳴飛翔」


「ん?」


 どうしたんだ?神妙な顔して………


「お前らは、その、もうヤったのか?」


 …………………………………………はぁ?!


「い、いきなりなんだよ!」


 神妙な顔してるから真面目な話かと思ったわ!


「いやだって……お前中学の頃からずっと佐々木さん一筋で、告白されても断ってただろ?まぁ、当の本人がそもそも()()()()()()()()()()()俺はてっきり佐々木さんって言う存在が鳴飛翔の妄想だと思ってたんだが……」


「おいコラてめぇ」


「それがどうした!高校に入った途端、鳴飛翔がとんでもねぇ美人さんと一緒にいるじゃねぇか!びっくりしたぜ、本当に佐々木さんって存在はいたんだなって」


「俺が妄想の中の人を好きになるほど女に飢えてたってか?ぶっ飛ばすぞコノヤロウ」


「そう怒んなって………しかも毎日イチャイチャしながら登校してるときた!これはもう確定なのでは?!って思ったね」


 いやまぁ……毎朝一緒に登校してはいるが………


「別にイチャイチャはしてないぞ?」


「つまりあれが平常運転だと」


「まぁ……」


 そうだけど……


「…………………………絶対ヤってるだろ」


「だからなんでそうなる!」


 つか、そもそも………!


「俺達、付き合ってすらないぞ?」


「……………………………………………………………………………は?」


「いやだから、まだ付き合ってないんだって」


「はぁ?!あんだけいつも一緒にいてイチャイチャしてんのに?」


「だからイチャイチャはしてないっつの…………いやね、俺だって付き合いたいのよ」


「なら告れよ!絶対的に確定演出入るだろあれ」


「でもさ…………………」


「なんだよ」


「俺と紅華って…………………………………ぶっちゃけ釣り合ってなくない?」


「…………………………………………………………………………はぁ?」















 ▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲















「マジで言ってんの?」


「うん」


 俺絶対カッコよくないし


「はぁ……………………………とりあえず鳴飛翔」


「なんだ?」


「一発殴らせろ」


「やだわ!」


 なんでそうなる!


「お前、もしかして自分がカッコよくないと、イケメンじゃないと思ってる?」


「うん」


 当たり前じゃん、俺なんか下の下の下だっての。それに比べて紅華は、可愛いし、運動神経いいし、優しいし、気が利くし、スタイルいいし、頭もいいし、俺なんか比べ物にもならないよ


「はぁ………………………………くそ、中学の時の()()()か。アイツら……別のところに行っても鳴飛翔を苦しめやがって……」


 なんだ?急にブツブツ喋りだしたけど


「鳴飛翔!」


「うおっ、なんだ?」


 急に大声出すなよ、びっくりするだろうが


「明日!髪切ってワックスで固めて眉毛と髭も整えてこい!」


「明日って……」


 平日ですけど………


「そんなもん俺から先生にどうとでも行ってやる、いいか?一人で行けよ?間違っても佐々木さんを誘うんじゃ………」


「私がなに?粕川くん」


「ヒッ」


 うおっ!急に寒くなったと思ったら……


「紅華、補習は終わったのか?」


「うん!大変だったよー、後で頭撫でて?」


「いいよ、分かった」


「えへへ!ありがとう!さてと……」


 急に紅華の纏う雰囲気が変わったな……って、あれ?紅華の後ろに鬼が見えるんだが………気のせいか?


「粕川くん?一体私のなるくんになにを吹き込んだのかしら?」


「いえ!なにも貴方様の不利益になるような事は決して言っていません!」


「だったら何?なにを言ったの?今すぐ教えなさい。さもないと………」


「おっ、教えます!だからその手にあるハサミはしまってくださいませ!」


 今………どっからハサミ取り出した?


「実は………ゴニョゴニョゴニョゴニョ……………」


 なんだ?紅華の顔が百面相してるぞ?怒ったり渋くなったり照れたり………


「なるくん!」


「ん?なんだ?」


 そんなに満面の笑みでどうしたんだ?


「明日、学校サボってデート行こう?」


 あれ?明日学校サボること紅華にバレちゃいけないんじゃなかった?

 そんなこんなで明日は紅華とデートに行く事になりました

 やべぇ、超楽しみだわ
















今回はあんまりイチャイチャ出来なかった……次回は!次回こそは絶対にイチャイチャさせてみせる!

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