紅華の嫉妬
※話を三つ消しました、今考えると確かにあの部分はいりませんね。俺も書いてて胸糞悪くなったのでちょうど良かったので消しました。突然消して申し訳ありません。その代わり登場人物を増やしたのでどうぞよろしくお願いします
空が青いなぁ…………あ、小鳥さんだぁ……え?なんで現実逃避してるのかって?そりゃあ…………
「ぐぎぎ………アイツ……!陰キャの癖にいつも氷黒姫と一緒にいやがって……!」
「許すまじ……!あいつのせいで俺は………!」
「………………………」コーンコーン(藁人形に釘を打ちつける音)
この嫉妬の目よ……しかも過去に紅華に振られたやつもいるっぽいな……そして最後の人!絶対俺を呪ってるよね?!あぁ……胃に穴が開きそう……それもこれも……
「ねぇ、帰りにウルトラスーパーギガビッグエクストリームジャンボパフェ食べに行こう?」
この隣にいる幼なじみのせいだ
そりゃそうだろう、こいつはとんでもなく可愛い。高校に入学してから告白されて無い日が無いという、すげぇな……まぁ、その全てをバッサリ
「夫がいるから、それよりこれから話しかけないでね」
の冷たい言葉で切り捨ててしまう。黒い髪をたなびかせて冷たい氷のように告白を断る様子から、氷黒姫と呼ばれているのだ。そして、なにを隠そうこの告白の断り文句に使っている夫というのが……俺なのだ。
「なんだそのパフェ、小学生が考えたような名前のパフェだな」
「考えたような、じゃなくてそこの喫茶店のマスターの小学四年生の息子さんがそのデカすぎるパフェを見て考えた名前らしいよ?」
「本当に小学生が考えた名前だった!」
「ヒューヒュー♪朝からお熱いですねぇ、お二人さん?」
「別にお熱くねぇよ……つか、なんでここにいるんだ?景翔」
こいつの名前は粕川 景翔、イケメンで、運動神経もいい、頭は……まぁ、うん。でも、コイツには一つ、とんでもない悪癖があって……
「そりゃあもちろん!可愛い女の子を探すためさ!」
「クズだな」
「クズね」
「二人とも酷い!」
そう、コイツはとんでもなく女癖が悪いのだ。顔のイケメンさと女の子を気遣える優しさから、コロッと堕ちる女の子は多いんだが……コイツはそれを片っ端から食い漁ってすぐに別の女に手を出すという、クズ野郎なのだ。中学の頃に同級生の可愛い女子のほとんどに手を出して修羅場になったという。その事から、中学時代の同級生からは、カス川、なんて呼ばれ方をしている
「つか、そんな事する為にわざわざ反対側の北門側の道まで遠回りしてきたのか?」
「おう!」
バカだろこいつ……俺達が通っている私立極波高等学校は、所詮金持ち高校だ。校門が東西南北の四つにわかれており、中の設備もとんでもない事になっている。なんでそんな所に俺達が通っているのかって?まぁそれは置いといてだな……
「お前ん家、歩いて学校まで一時間かかるって言ってたよな?しかもこっち側まで遠回りして来るとなると……」
「二時間はかかったぜ!」
やっぱバカだろこいつ……女の子物色する為だけにどんだけ早く起きたんだよ……
「はぁ…………じゃあ俺達は行くわ」
「おう!夫婦仲良くな〜」
「だからまだ夫婦じゃないっての……」
「えへへ……まだ、だって♪まだって事はそのうち………」
「ん?なにブツブツ言ってんだ?早く行かないと小テストに間に合わないぞ?」
「あ、うん!行こ!」
▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
「やっと着いた……」
俺らの家も学校から遠いんだよなぁ……
「あら、おはよう。鳴飛翔くんに佐々木さん」
ん?この声は………
「あ、おはようございます生徒会長」
「……………………………おはようございます」
この人は生徒会長の鳴上 華凛、俺の中学時代の先輩だ。この人はとんでもなくハイスペックで、成績は常にトップ、運動神経もその辺の男子生徒よりいい、顔も例に漏れずとんでもなく美人だ。その美貌に惹かれ、未だに告白が絶えないという……そして、なんと言っても
たぷんっ
この動く度に揺れる胸よ!身長は百六十センチと普通の女子よりやや高いぐらいだが……そのやたらデカい胸のせいで、この学校の生徒からは、エンプレス(女帝)と呼ばれている。なんでも、とある男子に告白された際に、
「私は貴方のこと全く知らないし興味もないわ、手土産をあげるからとっとと失せなさい?」
と言って胸でビンタをしたらしい、なにしてんだこの人は……
その男子生徒が
「エ、エンプレス……!」
と言ったらしくそれを影から見ていた生徒がそのあだ名を広めたらしい
なお、その男子生徒は特殊な性癖に目覚めたとか
「今日も仲良く登校?ラブラブで羨ましいわね」
「いやぁ……まぁ……」
むにゅん
「でも、節度あるお付き合いを願うわ。そうじゃないとこの学校の風紀が……………」
なんで今腕組んだの?組む必要無かったよね?腕の上に乗ってる胸がエロ過ぎて全く話が入ってこない!
「って、聞いてる?」
「え?!ああ!はい!」
「ならいいけど………とにかく、節度は保ってね」
「はい!」
「……………………………………………はい」
「それじゃ、私は行くわ、またね」
「はい、また」
「…………………………………………………………二度と顔見せんな、牛乳野郎」
「……………………………………………………………いつまでもそのポジションにいれると思わないでね?」
ん?なんか去り際に紅華と会長が話してたな……なんだったんだろ、まあいいか。
「なるくん」
「ん?どうし………ヒェッ!」
こ、紅華さん?なんで怒ってらっしゃるので?目のハイライトが消えておいでですよ?
「なるくん………………………見てたでしょ」
「な、なにを?」
「あの牛………………………会長の胸」
ギクゥ!
「な、なんの事だい?」
「とぼけないで。ずっとなるくんの顔みてたんだから分かってるよ、目線がずっと下に向いてたし、鼻の下伸ばしてたし」
え?!俺が会長の方見てる間、お前俺の事ずっと見てたの?!
「うん、見てたよ?私がなるくん以外見るわけないじゃん」
そして今思考読まれた?俺
「え?今俺口に出てた?」
「ううん、でも私がなるくんの考えてる事が分からないわけないじゃん」
マジかよ……これからろくな事考えられないじゃん……
「ねぇ……なるくん」
「はっ、はい!」
そう、これが紅華の唯一の欠点
「オハナシ、しよっか?」
「ひいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」
紅華は、ヤンデレなのだ