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勃発!幼なじみvs妹

お久しぶりです!すいません、ずっと書けなくてごめんなさい。いろいろリアルが忙しくて書けませんでした。これからは更新できますのでどうぞ暖かい目で見てください

「終わった…………詰んだ…………」


「どうしたのなるくん、何が終わって詰んだの?」


「お前はいいなぁ、余裕そうでよ」


「えっと、なんの事?」


「………………………期末テストに決まってんだろぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!」


 このうだるような暑い季節、もう少しで夏休みだと言うのに…………………


「なんで夏休み前に期末テストがあるんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!」


「なるくん勉強嫌いだし苦手だもんね~」


「おい紅華、訂正しろ」


「?」


 なにコテンって首傾げてんだ可愛いなクソが


「嫌いじゃなくて、大っ嫌いだ!」


「ありゃりゃ、こりゃ重症だね」


 だってそうだろ?!


「あんな勉強将来絶対使わないのになんであんなに勉強しなくちゃならないんだ?!テストとか数字だけで人の頭の良さが測れると思ってるのか?!そもそも…………………」


「あーはいはい、要するに勉強が嫌なだけでしょ?」


「…………………………………うん」


「ぐほっ…………………今の、うん、って言い方クソ可愛い…………」


 ん?なんか紅華が悶えてんな…………まあいいか、それよりも……………


「はぁ……………………勉強したくない」


「ふぅふぅ……………ふぅ、よし!じゃあいつも通り勉強会を初めまーす!」


「はーい……………………………めんどくせぇ…………」


 そう、中学に入ってから俺はテスト前になると紅華に勉強を見てもらっている、なぜかって?………頭が悪いからだよ!


「紅華がいなかったら俺、マジで赤点パレードだったわ……………」


「じゃあ今回もそうならないように頑張んなきゃね!」


「そうだなぁ……………赤点ひとつでも取ったら夏休み最初の一週間が補習漬けになるからなぁ」


 一番大事な夏休み最初の1週間に学校なんぞに来てたまるか!


「じゃあとりあえず今回の範囲の数学からやろうか!」


「おう!」






 ▂▂▂▂▂▂▂▂▂






 ポッポー、ポッポー、ポッポー


「あ、十二時だね。一旦休憩しよっか」


「……………………………………おう」


 燃え尽きたぜ………………もう無理!やだ!頭パンクしそう!


「あ"ぁ"ー」


「なにゾンビみたいな声出してるのよ………まったく、私がお昼ご飯作ってあげるから」


「ガチ?!」


 よっしゃ!マジで紅華の飯はうまいからな!


「あぁ、そのキラキラした目………!もう……ほんとに………!んっ……………!ふぅ…………」


 え、なんだ?紅華の顔が百面相してたぞ?呆れたような顔から蕩けた顔になって、今なんかスンッ、って顔してるな…………


「だ、大丈夫か?」


「うん!大丈夫だよ!ちょっとなるくんの尊さに打ちのめされてただけだから」


「はい?」


 何言ってんだ?こいつ


「よし!今日は腕によりをかけて作るぞ!っと、その前に…………ちょっとお手洗い行ってくるね」


「ん?おう」


 料理前だから手洗ってくるのかな?育ちの良さが出てるなぁ


「…………………パンツ変えてこなくちゃ、まったく、不意打ちだよぉ」


 ん?なんか耳が赤かった気がするけど………


「気のせいか、それにしても紅華の料理楽しみだなぁ。本当にうまいからなぁ………………ああ、なんか」


「夫婦みたいだなぁ、って言いたいの?お兄ちゃん」


 ん?!


「千愛?!」


 なんでここに?!


「なんでここに?って顔してるね、お兄ちゃん」


「そりゃ…………」


 母さん達と海外にいると思ってたからな………


「昨日の夜中の便で帰ってきたんだよ。ずっとお母さん達に空港に行くの邪魔されてたけど、昨日の夕食に強めの睡眠役を混ぜて二人とも寝かしてから来たの」


「はい?!」


 なにしてんのお前?!


「で、お兄ちゃん?」


「はっ、はい!」


 今の、お兄ちゃん、って声に殺気が混じってた気がする………!


「同棲って、どういうこ……………」


 ガチャ


「準備完了!なるくん!待ってて………………あ"?」


 …………………一瞬で紅華の顔が般若になりましたね、はい


「あら、これはこれは紅華さん、いつも()()兄がお世話になってます。でも、これからは私が兄の面倒を見るので帰ってもらっても結構ですよ?」


 なんか、私の、の部分が強調されてた気がするんだけど……………


「久しぶりだね?千愛ちゃん、お義母さん達と一緒に海外にいるんじゃなかったっけ?なんで帰ってきたかは知らないけど、なるくんのお世話は私の生きがいだから別に気を使わなくても大丈夫だよ?」


 え?俺の世話って………………俺、面倒見られてたの?


「え?今更なに言ってるの?なるくん。ほとんど私が家事とかお料理とかやってるじゃん…………まぁ、私がやりたいからやってるんだけどね」


 あれ?確かに、思い返してみると……………


「俺、ほとんど紅華にいろいろ任せっきりじゃん!俺が住んでる家なのになんでもかんでもやらせてたじゃん!」


 クソ野郎じゃねえか俺!


「今は私も住んでるけどね?…………………このまま、私なしじゃいられなくして、私に依存してくれれば……………」


「お兄ちゃん!この人ろくでもない事考えてるよ!今すぐ追い出した方がいいよ!」


「ええ?でも、もう今俺、紅華がいないとテストが死にそうだし……………」


 赤点だけは絶対に取りたくない!補習は嫌だ!


「そんなの電話とかで聞けばいいじゃん!」


「千愛ちゃん」


「……………………………なんですか?」


 ……………………なんか、二人の背後に甲冑を着て刀を持った般若と、鎖帷子(くさりかたびら)を着た鬼が見えるんだが…………てか、こういうのって普通、龍と虎とかじゃないの?なんで般若と鬼?





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