幼なじみは常に見てます
前の異世界系小説を読んでくれてた人はごめんなさい!俺は多分、異世界系は下手くそだったので消しました。本当にごめんなさい。その代わりこっちは全力で面白くするので良かったら読んでください!
「おおきくなったらけっこんしよーね!」
「うん!ぜったいけっこんする!」
「ゆびきりげんまんしよ!」
「うん!」
「ゆびきりげんまん♪うそついたらなるくんをかーんきん♪ゆびきった!」
「え?」
「やくそくだよ!」
「う、うん………」
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「懐かしい夢を見たなぁ………」
あの歳で監禁って言葉知ってるとか……どんな家庭だよ………
さて、自己紹介が遅れたな。俺の名前は柳井鳴飛翔、今年から高校一年生になる。両親と、妹の四人で暮らしている平凡な男子高校生だ。顔は普通(だと信じたい)、勉強も運動もそこそこ、特技といえば料理くらいかな?そのくらい特徴のない男だ。今は両親と妹と離れて暮らしている。あ!決して家族仲が悪いわけじゃないぞ?むしろ仲はいいぐらいだ。ただ、両親が海外で仕事をしてるから仕事以外何も出来ない両親を心配して妹も付いて行ったんだよ。妹は家事全般なんでも出来るからね、俺も人並みには出来るが……妹には敵わん。
っと、悠長に自己紹介をしてる場合じゃないな。早く朝ごはんの用意をしないと……
コトコトコト
トントントン
ん?これは……味噌汁のいい匂い!それにさっきの音は……食材を切る音かぁ……って、また来たのか……アイツ
ガチャ
「あ!なるくん!もうちょっとで朝ごはんできるから待ってて!」
「おう、それに関してはありがとう。でも紅華?お前どうやって入ったんだ?俺は昨日夜確かに家の鍵という鍵を閉めたはずなんだが……」
「え?お義母さんから合鍵とっくの昔に貰ってたよ?」
母さん……そういうのは先に言ってくれ……つか、お義母さんの言い方なんかおかしくなかった?
え?つかそしたら、なんでこいつ今までピンポン押してたんだ?
「だって……通い妻みたいで興奮したんだもん!」
ダメだこいつ、手遅れだ。そして今俺の思考読んだね?
「そんなことより、朝ごはん出来たよ?食べよ?」
そんな事って………………まぁいいか
「おう」
「今日のメニューはご飯、豆腐とわかめの味噌汁、卵焼きにさんまの塩焼き!」
「おお〜いつ見ても紅華は料理が上手いなぁ、将来はいい嫁さんになるわな」
「ホント?!私、なるくんのいいお嫁さんになる?!」
「お、おう」
俺のとは言ってねぇが……
「ふんふふ〜ん♪」
この上機嫌に鼻歌を歌っている少女こそが、夢に出てきた結婚の約束をした幼なじみの佐々木 紅華、生まれた病院から今の今まで何もかもが一緒な、両親や妹より一緒にいる時間の長い、女の子である。成績優秀でスタイル抜群、運動神経も良くて顔は下手なモデルより可愛い、まさに非の打ち所のない幼なじみだ。まぁ、一つ欠点があるのだが……それは追々説明しよう。
「紅華、冷めないうちに食べよう」
「あ、うん!」
「「いただきます」」
まずは卵焼きから食べてみよう
パクっ
「うまっ!なにこれうまっ!」
「ホント?!えへへ、よかった。食べられるまで不安だったんだよね」
「いやお前、この味で不安になることなんてないだろう」
「でも!人に食べられるまで不安なの!」
そんなもんかねぇ……
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「「ごちそうさまでした」」
「食器は俺が洗っとくから、先に風呂はいって来な」
「ほんと?じゃあお言葉に甘えようかな」
バタン
ふぅ………やっと行ったか………
んだよもおおおおおおおお!!!可愛すぎんだろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!えへへってなんだえへへって!可愛いがすぎるだろぉぉぉぉぉぉ!
…………………そうですよ!俺は紅華にベタ惚れですよ!だってあんな可愛くて俺に尽くしてくれる女の子だぞ?惚れるなって言う方が無理だわ!多分、初めて会った時からもう惚れてたのかもしんないなぁ……まぁ、こんな事あいつの目の前で言ったら調子に乗るのは目に見えてるから言わんが、いない時ぐらい爆発させてもいいよね?
「あぁ、早く結婚してぇ……」
って俺まだ告白すらしてないんですけどね…………ちくしょぉぉぉぉぉぉぉ!俺のヘタレぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!
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紅華side
ふふっ、なるくんあんなに悶えちゃって、
「はぁ♪ほんと可愛い♪」
なるくん鈍いからなぁ、リビングとかこの家全部屋に三台ずつカメラがあるの気づいてないだろうなぁ……
「私がいない間の可愛いなるくんをなるくんの家の風呂で昨日なるくんが入った残り湯に浸かりながらなるくんを観察する……」
なにこれ?天国かな?
『あぁ、早く結婚してぇ……』
!!!!!!!!!!
今……なるくんなんて言った?
結婚したいだって?!
「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"尊いが過ぎるよなるくぅぅぅぅぅぅぅん!」
はぁ!なんだが体が火照って来ちゃった、それにお腹もキュンキュンしてきちゃったし……
よし!スマホを一旦外に置いて、シャワーを出してっと!これでおっきな声出してもバレないね
「よし、ではさっそく……」
体の火照りを解消しまーす!
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ん、やっと風呂から出てきたか……
「いつも風呂から出んの遅いけど何してんの?」
「もぉーデリカシーが無いなぁなるくんは。女の子には色々あるんだよ!」
「お、おう」
まぁなんか肌がツヤツヤしてるし、色々やってんだろうなぁ……っと
「んじゃあ俺も風呂入ってくるわ」
「はーい、その間に学校の用意しとくね?」
「ありがとう」
「どういたしまして♪」
あぁ……このやり取り、新婚みたいで……なんだろ、すっげぇ嬉しい
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あぁ♪このやり取り、新婚みたいで……なんだろ、すっごい興奮してきちゃった。
はっ!ダメよ紅華、さっきお風呂で致したばかりじゃない。なるくんにはしたない女の子って思われちゃうわ。でも……なるくんなら受け入れてくれるわよね?………って危ない危ない、朝だから時間が無いのにこんなこと考えてる場合じゃ無いわ、早くなるくんがお風呂から出てくる前にいつものルーティーンをしないと……
まずはなるくんの部屋に入ってカメラの位置確認、と。うん、ズレたりもしてないわね。次に……なるくんのカバンチェックをしないと…………うんうん、隠れてHな本を買ったりはしてないわね、というかそんな物買わなくてもなるくんが見たいって言うなら遠慮なく見せてあげるのに……………で、最後にゴミ箱のティッシュ確認っと…………………うんうん、昨日もいっぱい出したね♪しかもおかずが私だからすっごく嬉しい。これって早く私の事孕ませたいってことだよね♪なるくーん!私はいつでもウェルカムだよー!って、なるくんの部屋に勝手に入ったのがバレたら怒られるかもしれないわ、下手すればなるくんに嫌われるかも………嫌!そんなの絶対嫌よ!そんなことになったら……………私、何するか分からないわ。
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あ、丁度着替え終わったみたいだな
「忘れもんないか?」
「大丈夫!なるくんこそ大丈夫?」
「俺も大丈夫だ…………………………多分」
「自信ないんだったらもっかいカバンの中身確かめなよ……」
「そうだな…………………………………よし、大丈夫だな」
「じゃあ」
「「行ってきます」」
ヤンデレっていいよな