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無防備な先輩が可愛い過ぎて、俺が色んな意味で危ない『三葉の巨美姫』

一部加筆しました(ほんの一文だけ)

 

「では、相太くん?朝の出来事については他の方には他言しませんが……、また後で私にちゃんとその理由について教えて下さいね?約束ですよ?

 私はソロソロ…、2年の教室に向かいます。また仲良くお話ししましょうね?相太くん。」



 そう俺に言ってきた三葉先輩は、バイバイと可愛らしく胸の前で手を振って、そのまま二階への階段へとテクテクと歩いて行く。


 そのとき三葉先輩が、胸の前で手を振った為…、その振動で胸がゆさゆさ震えていたのはご愛嬌だ。



 いろんな意味で眼福な光景だった……



 ・・・

 ・・

 ・



 それでなんで俺が、先輩のそんな可愛いらしい姿を間近で見れていたのかというと……





 ーーーー学園までの通学路にてーーーー


 先程、俺と先輩はお互いに自己紹介したあと、何だかんだで取り留めのない話をしているうちに…、結構俺たちは仲良しになった。


 先輩には男の友達がいないらしく、俺みたいなに変に緊張せずに話してくれる男の子は、とても珍しく…、そして嬉しかったみたいだ。



 それで、これからも仲良くしていこうと2人で話し合ったことにより…、俺と先輩は一緒に学園まで登校することになったのだ。



 それで俺と先輩は隣に並んで、仲良くお話しながら登校して来た訳なのだが……



「お、おい!あれって!」「うん?なにがそんなに、って、えぇ!?」「なんで三葉姫があんな男と一緒に!?」



 と、そんな風に俺たち2人は、色んな意味で学園までの登校の間…、周囲から目立ちまくっていた。


 そしてそれは男女問わず注目を集めまくっていて、違う意味で俺は居心地の悪い通学路を登校して来たのだった。



 でもそんな…居心地の悪かった通学路でも、今日ちゃんと登校して来て良かったと思えたのは…


 やはり三葉先輩が隣にいてくれたからだ。



 俺はそんな三葉先輩に感謝し、先輩と楽しくお話しをしていた。


 していたのだが……



「……それで、突然私から目を逸らすようになったんですよ?

 私はただ彼とこれから仲良くしていきたいと思っただけなんですけど…、彼はそう思ってくれなかったみたいで……

 これってどうだと思いますか!?相太くん!」



 と、そう言った三葉先輩は「ひどいと思いませんか?」と言わんばかりの表情で、ずずい!っと俺の方に顔を近づけ…その反応を伺ってくる。



 さっきから先輩と話していて分かった事なのだが…、先輩は無防備なところが多過ぎるような気がする。


 どんな風にこれまで人と接して来たのか、そこまでは流石にこの短時間では分からなかったが……



 今のように少し気を許した相手には、体を異常に近づけて来たり、無意識なのかはわからないのだが…、ボディータッチが多い気がする。


 そして極め付けは、その美しすぎる容姿とその豊満な肢体の存在だ。


 そんなものを間近に近づけられてしまった人間…、それも男は挙動不審、もしくは前屈みになってしまうことは殆ど避けられない事態だと言えるだろう。



「(もしかして、先輩の言っている『目を逸らされた』もしくは『避けられた』っていうのは…、男の人が先輩の無防備なワガママボディを見せつけられ……

 その人が照れてしまったか…、アソコがーーなってしまって逃げられただけなんじゃ……)」



 という風に、俺はなんとなく今の先輩の様子を見てそんな想像をしてしまう。


 俺自身も先輩の無防備な仕草にドキッとさせられることは多いが、妹の存在による耐性と麗奈と交際していたという経験から、なんとかそれに耐える事が出来たというところは大いにある。



 では逆に、そんな経験がない男たち…、女性にあまり耐性のない男たちの場合はどうだろうか?



 自分とは違う異性、それも絶世の美女でグラビアアイドル顔負けの肢体の持ち主…、そんな女性が聖母のような微笑みで純真かつ無防備な仕草とともに、自分に近づいてくる……


 それは側からみれば天国のような状況ではあるが、その本人からすれば地獄以外の何物でもないだろう…



 なぜなら……



「(こんな優しい、お母さんみたいな母性溢れる微笑みで近づいてくる人を見て……、邪な思い、性的な事が頭に浮かんでくるんだぞ?

 控えめに言って、自殺したくなるレベルの大罪を犯した気分になるわ……)」



 だからだろう…、その先輩の言う優しかった人たちが、どんどん自分から離れていってしまうって言うのは……



 そして、そんな優しい人たちが、その状況になればどのように考えるのか?


 それは勿論、聖母みたいな女性に邪な気分を抱いた自らを責め、自分から聖母の元を離れていくだろう。



 だからそれが…、三葉先輩の元から男の人たちが離れていく一番の原因だと俺は考えている。


 だからそれは、三葉先輩が男から嫌われているといったような話では全くもってないのだ。



 そしてそれを示すように、俺が三葉先輩と歩いていると…、怨嗟にも似た野郎からの殺気立った視線が、至る所から俺に向けられている。


 針のむしろとはこの事を言うのだろう…



 そしてそんな穏やかでない視線にも、先輩は無自覚な様子だった。


 現に今も針のむしろ的状況になっている俺に気付かず…「どう思いますか!」と、俺に顔を急激に近づけている。


 俺はとりあえず…三葉先輩を落ち着かせるべく、先輩の肩を掴み、顔を元の位置に戻す。


 そして俺は先輩の話に形だけの同意を伝えておく。



「そ、そうですね!それはひどいですね…(先輩が)

 ま、まあ何度も言ってますが…、先輩の魅力(巨乳)がその人たちには、刺激(主にムスコたちへの影響)が強すぎて、離れていったんじゃないかなぁ…なんて。」



 と、言ってるホントの意味は最低極まりないが、心の中の呟きの部分を除けば…、まあ変なことを言っているようには聞こえないだろう。



 俺はそんなことを考えながら、そのように先輩をフォローしたわけであるが…


 当の言われた本人である三葉先輩は、別の言葉の方が気になっているようで……



「刺激が強いから…離れて行ってしまうのですか?

 で、では!もしかしてその魅力とやらで相太くんも離れて行って……?

 い、いやです!そんなの!せっかく初めて仲良くなれた殆ど同世代の男の子なのに!また離れて行ってしまうなんて…

 ど、どうすれば相太くんが離れていかないで済みますか!?」



 と、先輩は至って真剣にそう言ってあたふたとしながら、俺に必死な様子で『離れていかない方法』についてを尋ねてくる。



 そして焦った様子の先輩は、もうこれ以上は近づけないといった距離まで、俺に近づいてきて…


 まるで今からキスするのではないかと思われるほどの至近距離で俺のことを見上げてくる。



 その瞳は微かに潤んでいて…、その下の唇もぷるぷると柔らかそうで……



「(って!違う!俺は今先輩とキスしようとしている訳じゃない!

 つーか、こんな風に先輩に近づかれたら、いろんな意味で俺の理性とか命とかが危ない!

 でも、先輩をここで拒絶する訳にはいかないし…、ここは強引にでも俺が離れていかないことを理解して貰って!)」



 俺はとにかく先輩に俺が離れていないことを理解して貰うため、ガシッと先輩の肩を掴み、間近で先輩のことを見つめるような形で……



「大丈夫です!先輩!俺は(今朝知り合ったお友達として)先輩のことが大好きです!

 だから、そんな大好きな(友達である)先輩から俺が自分から離れて行くわけがないじゃないですか?

 それに…、先輩言ってたじゃないですか?俺が逃げたとしても、絶対に追いかけて捕まえるって……

 それなら、もし離れてしまいそうになっても、俺の(離れてしまいそうになっている心の)ことをちゃんと捕まえてくれるって事ですよね?

 だったら、俺が離れて行くってことは先輩が俺のことを(精神的に)捕まえてくれている限り、ありえない話ですよ。」



 と、俺は先程の逃走劇のときに先輩が使っていた言葉を借りて、俺が先輩から離れる心配はないことを安心させるように優しく語りかける。


 ちょっとくさいセリフではあったが、俺の気持ちは先輩に伝わると思うので…、まあいいだろう。



 そして俺に肩を掴まれ、目と鼻の先の至近距離でそう伝えられた先輩はというと…



「は、はい……、相太くんのことは私が(物理的に)捕まえておくので大丈夫でした。

 これからは、相太くんが私から離れていかないように頑張りますので……、その(友達以上恋人未満の)仲良しさんとしてよろしくお願いしますね?」



 と、真っ赤になった顔で、それでも嬉しそうにそう言うと、捕まえる(物理)で俺の腕に抱きついてくるのだった……


 勿論、野郎どもからの怨嗟に満ちた視線が強まったことは言うまでもないだろう……





 で、そんな色んな騒動を終えて、俺と三葉先輩が階段のところで別れを告げ、それぞれの教室に向かったというところまでが…、今回の登校までの大岡おおおか 三葉みつば先輩との出会いから仲良くなるまでの話といったところだ。



 そしてそこからが、俺とその周辺の関係を大きく変化させる出来事に繋がるということは……、今はまだ知らない。


日間ランキングに載ってから、どんどんPVが増えていて…、本当に感謝しかないです!

皆さん本作をご覧いただき誠にありがとうございます!


作者も頑張って執筆スマホぽちぽちをしますので、よろしくお願いします!



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