ビーバーに二つ名を
ユイさんはセシリーとの女子会が終わり俺の帰りをギルド署の入口付近で待っていた。
「おーい!ユーイーさーんー」
俺はユイさんに手を振る。
ユイさんも俺に気づいたのか手を振るがその手は途中で止まる。
俺は、ユイさんの元まで行くとユイさんは固まっていた。
近くまでよりユイの目の近くで手を振ってみる。
するとユイさんは我に戻り、苦笑いながら指を差し俺に尋ねてきた。
「…その方達は…?」
「あぁ〜なんか冒険者狩りっていう人達なんだって」
俺は今、アニキにおんぶされている状態で、その後ろに手下が一列に並んでした。
ここまで来るのにとても大変だった。
街の人達から変な目で見られて精神がジリジリと削られている様な感じだった。
辞めとけば良いじゃないかと思うけど荷物が重くて歩くのがダルかったし…意外に眺めも良かったから辞めようにも辞めれなかった。
「いえ、それは知ってます。噂になってますから。何かあったんですか?」
「うん?…いや、コイツが決闘を申し込んできたから勝ったら言う事を聞くって言ったらここまで運んでくれる様に言ったんだ」
俺はニッと笑う。
「そう…なんですか」
ユイさんは顔を俯き身体を小刻みに震わせ始めた。
…え?俺、なんかユイさんを怒らせるような事したけ?
でも、ユイさんは怒ってるようにしか見えない。と、とにかく謝らないと。
ユイさんは前で組んでいた手を上にあげる。
ヤバい、この動きは…両手ビンタ!?
とにかく謝らないと!
「ごめん「凄いです!」さい!」
「え?」
…え?さっきユイさんなんて言った?凄い…です?
予想外の事が起こり頭の中はパニック状態で理解することが出来ない。
「冒険者達が恐れていた冒険者狩りを倒すなんて」
「あ、う、うん」
「でも、そろそろ可哀想に見えてきたので解放させた方がよろしいのでは?」
「…え?あ、はい」
俺は、未だに理解出来てないがユイさんの言う通りモヒカン達を解放した。その際、モヒカン達に低い声で忠告をする。
『二度とこんな事済んじゃねーぞ』
ビビったのかモヒカン達は顔を青ざめて街の方へ叫びながら走って逃げた。
「ひぃー!助けてくれー!」
おい!誤解されるような言い方するなー!
それを観ていた冒険者と商人たちは俺をチラ見しながらヒソヒソと話している。
コレ、絶対に誤解された。
それから冒険者狩りの噂は聞かなくなったが、その代わりに数日間、『悪党泣かしのビーバー』と異名が付けられ周りからは恐がれ、その話を聞きつけたセシリーには笑われる始末。
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