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続きは無双から  作者: 成長期
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さあ、プロローグ!

すべての始まりは小学校の卒業式の日だった。


6年間過ごしてきた学舎からの別れの日。…俺は特にこれといって泣きはしなかった。


いつでも会えるんだから!と特段悲しい気持ちになんてならずに、ああやっと俺も中学生かー大人だなーなんて式の途中に考えていた。


そして式が終わり、なんやかんやと皆で喋ってから俺は帰ることになった。


別れ際に皆でまたなー!なんて言ったりして。


そしてこの日は親が式を見に来ていた。


「今日はどうだった?」


母親が助手席から俺に問いかける。


「いや、どうもないでしょ。皆おんなじ中学行くんだから」

「そうかもしんないけどさ、そうだ先生にはお別れ言ったの?」

「まあ言ったけどさー。会おうと思えばいつでも会えるんだから別に何もないよ」

「もー、この子ったら!情緒ってやつがないのかしら。お父さん!お父さんもなんとか言ってやって」


ここで母さんが運転席に座る父さんに話を振る。父さんは無愛想に言った。


「まあ、いいんじゃないか?」


人のことは言えないがそれは雑すぎると思う。


「親子揃って!なによ!私楽しみにしてたのに。息子が泣いている姿を写真に収めるのが夢だったのにー!なによー!」

「な、なんかすまん」と父

「いいわよ!」

「今から泣こうか?」と俺

「もっといいわよ!!」


と、ワイワイ騒がしく車で家へと向かっていた。


とその時、突如大きなクラクションの音が鳴り響く。

見れば対向車線を走っている車がこっちに向かってやって来ていた。それを避けようとする前に俺たちの車は勢いよく衝突した。








目を覚ました。

そこにはいろんな人がいた。


俺と同い年くらいのやつらが周りに数人。

そして俺たちを囲むように怪しげな服を着たやつらが立っていて喜んでいた。


「これで世界は救われた!」


皆が皆このようなことを口々に言って騒いでいる。


何が起きているんだと俺たちが互いに顔を見合わせていると

「静かにせい!」

と鼓膜を破るかの勢いで大声が聞こえた。

いや、お前のほうがうるさいんですけどなんて思っても口に出さずその声の主を見やる。


そこには大男がいた。豪華な衣装に身を包んだそれはそれは大きな男が。


「よく来た、幼き勇者諸君。我はここヘイリスの王、ダンタリアン・ワーナー・ヘイリスである。諸君らには世界を救ってもらいたい」


そこには感謝も申し訳なさも何もなかった。ただ決められた言葉を話しているかのよう。


俺たちにはそんな王と名乗る男の言葉を理解できなかった。勇者という言葉も世界を救うという重みも何もかも。


しかしそんな俺たちの混乱は全て置きざりにその王は淡々と話を続ける。


「諸君らにはこれから鍛えてもらう。期限は10年。その後魔王を打ち倒し世界を救ってもらう。出来る出来ないは聞かん、やってもらう。後のことはエッダーに任せてある。指示に従うといい」


そう言い残し、王は帰っていった。




それからは壮絶だった。


エッダーという男に案内された部屋にいたのは6人の男女。その内の1人の男は言う。


「今から俺たちがお前らを鍛える。どれくらいかと言うと魔王を倒せるくらいだ。無理なら死ね。そんなやつは要らん。それでは時間がないから早速始める。1人ずつ担当がいるからそいつに着いていけ。次に全員揃うのは十年後だ。誰も死んでないといいな。でだ、俺の担当はお前だ」


と、その男が見たのは俺だった。


「イヤだ!」

「はあ?」

「俺、あっちのお姉さんがいい!」


視線の先にいるのは長身の女性。その身に鎧を纏っている。


「あぁ、シザネか」

「そうそう」

「死ね」


そういうと思いっきり蹴られた


「うぐっ…」

「いいか?ふざけたことを抜かすな。次やったら半殺しだ」


蹴ったな!親にも蹴られたことないのに!

はあ、出だしから最悪だ…。こんな凶悪なやつに当たるなんて。


「文句があったら俺を越えろ。越えたらあれの所に行けばいい。だがそれまでは黙って従え。いいな」

「…分かった、らいいなー!」


蹴られた



こうして俺の異世界生活は始まった。






それから約10年が過ぎた。イジメに近い特訓が毎日続き、時に逃げ出した日もあったが秒で捕まった。

そしてまた地獄の日々。


悪魔のウジャウジャいるなかに放り込まれたこともあった。そこで暮らすうちにそこの悪魔と仲良くなったりもしたのだが、それな気づいた師匠は何をしたか。

皆殺しですよ!

あの時はさすがに暴れたな。それはもう師匠も引くぐらい。


あぁ色々あった。ほんとに…。

だが、これで終わりだ!


俺の前には倒れ付した魔王の姿。

そう、俺はやったのだ!倒したのだ!

イエーイ!これでもう師匠の特訓に行かなくて済む!

魔王を倒したことよりその事実のほうが百倍嬉しい!


「何してるのさ…」


仲間の1人が目を覚ました。


「おおヴェル、起きたのか。いや、テンション上がりすぎて踊ってた」

「え?どういう…」


と、そいつが辺りを見渡しそして驚愕に顔を染める。


「た、巽!お、お前魔王倒したのか!?」

「え?あぁうん」

「あぁうんって!てかお前ほぼ無傷じゃん!」


確かに俺は魔王の攻撃を殆ど受けていない。てか、あれが本気出す前に瞬殺したからな。


「いや、やっぱりお前は化けもんだよ…」

「うるせえよ。俺からしたら何でお前らは倒せなかったのかって話だしな。その自慢の剣は飾りか?」

「あんなのを前にしたら飾りみたいなもんだよ」

「そんなに強かったか?」

「…………」


その後、倒れてる仲間を起こし国へ帰った。そこで勝利の宣言をするとたちまち国は歓喜の渦に包まれた。


「いやー、これで俺たちも名実ともに勇者となるんだな」

「巽くんはいいけどさ、私たちは実質なにもしてないんだよね」

「そうよ!私たちがやられてるときに倒しちゃうなんて!横取りじゃない!」

「ハハハ!おい聞いたか?またシェノン様の戯言だぞ!まるであのまま戦ってたら勝ってたみたいな言い草!見た目だけじゃなく頭もお子さまってか?」

「うるせー!バカにすんな!後、子供って言うなし!てか、あんただってなにもしてないじゃん!」

「ああそうさ!なにもしてねえ!だが、それで手柄がもらえるならそれでいいじゃねえの!」

「僕は活躍したかったかな。今まで育ててくれた師匠に顔がたたないよ」

「海斗!そうなのよ、それが言いたかったの!さすが私が惚れた人…」

「ウットリすんな気持ちわりい!」


そんな風にいつもの掛け合いをしていると突如何かに頭を殴られたかのような衝撃が走る。


「ガッ…!」


仲間も何が何だか分かっていない。そうしているうちに俺の体は透け始める。


「え?な、何が」

「巽くん!」

「あれ?死んじゃう?」

「おい!しっかりしろ!」

「し、師匠たちを呼べ!」


口々に仲間が何か言っているような気がするが何も分からない。徐々に視界は闇に染まり…


次に目を開けるとそこは地球だった


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