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出会い

主人公

永瀬薫(ながせ かおる)

髪型/ショートボブ。

身長/146cm。

趣味/料理

歌を歌う事

あだ名/歩くステレオ、薫

(歩くステレオっていうのは…

いつでもどこでも歌を歌っているから

ついた渾名)


廣瀬唯斗(ひろせ ゆいと)

身長/160cm

渾名/唯斗、廣瀬


廣川七瀬(ひろかわ ななせ)

身長/154cm

渾名/七海、なな


細川玲織(ほそかわ れお)

身長/172cm

渾名/れお


構成

玲織は、薫の事が好き

(幼なじみでもある。)

七海は玲織が好き

(薫の大親友である。)

第一章 出会い

「ちょっと薫ー。早く来てよー。」

私の親友、七瀬が私を呼んでいる。

「ご...、ごめんごめん。今行く。」

持っていた荷物を高い方へと上げると、七瀬の元へと走ってゆく。

「遅いよー、薫ちゃん。」

もう一人の大親友、愛加ちゃんが私にそう言った。

「ごめんね、愛加ちゃん。七瀬ちゃん。」

三人で、肩を並べて、山道を登る。夏だから、気温が暑くて、額に汗が滲む。でも、森だから、木の陰が、私たちを包み込むような感じに、優しく揺れている。耳を澄ませれば、鳥の鳴き声が聞こえ、木々達は歌ってる。そんな不思議な事を考えながら、山道を登ると、辺りがグリム童話に出てくるような道へと変化した。幻だけれど、こうすると疲れが吹き飛ぶ感じ。


「んー、着いたー。」

手を上にあげて、目をつぶり、そんな事を呟く。

「ここから見る夕日なんて、最高なんだろうね。」

七瀬が、そんな事を言いながら、あたりを見回す。

「時間無くなるし、テント組み立てよ。」

登山する前に、もらったテントをナップから出す。女の子でも簡単に組み立てられて、自然にもいいテント。力には自信あるんだけど、この方がいいって言われて、貰ったんだ。


「出来たねー。」

「うん。じゃぁ、火を焚こ。」

あたりに落ちている枝と葉を集め、火をおこす道具を使い、煙が出てきたと思ったら、そこにさっき集めてきたものを置いた。

直ぐに火がついたので、私は、ジャガイモ、人参、玉ねぎの皮を剥きおわると、一口サイズの大きさに切り、持参した鍋に具材を入れる。そして、さっきの間に組んできた湧き水を入れ二三十分待つ。そして、持参したカレールウを入れる。

「完成ー!」

持参した紙皿にご飯とカレールウをついで、スプーンを持って近くに倒れている木に腰を掛けた。夜の微風が優しく吹くのを感じながら、手を合わせる。

「「「いただきます。」」」


ご飯を食べた後、私は、ジャンケンに負けて、湧き水で、鍋やご飯を炊いたものを、洗いに行った。

「君も、キャンプ中?」

同級生ぐらいの男の子が私にそう聞いてきた。手に持っているものを見ると、洗い物を頼まれたんだろう。

「うん。ジャンケンに負けちゃって、今は洗い物中」

「俺も。」

それから彼は、私の横に腰を掛け、洗い物をしながら、色んなことを話した。学校の事や、家族の事。好きな食べ物や、嫌いな食べ物。今日は誰と来たのか。

「今日は、友達と来たんだ。鷹飛と匠平と。」

「そうなんだ。わたしも、友達と来たんだよ。」

そんな事を話しながら、洗い物を片付けてゆく。

「じゃぁまたね。」

「あっ、名前。聞いてもいい?」

ほかの事は話したけれど、それを聞くのを忘れていた。

「・・・廣瀬唯斗。」

ちょっと困った顔をして、その後微笑みながら、名前を名乗ってくれた。

名を名乗ると、持ってきていた洗い物を持って、反対方向へと歩いて行った。

(廣瀬・・・唯斗。)

彼の名を、心の中で呟きながら、歩いて行く背中を見守った。

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