第一幕 登場人物
【主要な登場人物】
リトアリス・フェリトール
愛称:トーア
Crafting World Onlineのプレイヤーキャラクター。
全ての生産系アビリティを高レベルにすることで得られる【特級創作士】の職業を持ち、ゲーム内で二つ名【鮮血の生産者】を持つ。本人は生産をしていないと、ストレスを感じてしまう程の生産好き。異世界であるコトリアナに来てもあまり変わらずに生活をしている。
明野 幸太
トーアの中の人。趣味はCWOと言えるほど時間とお金を費やしている。
幼少期に天涯孤独となるが、自分で出来ることは自分でをモットーに逞しく生きて行く。
CWOのプレイヤーであったが大神との約束により異世界 コトリアナに転移する。そして、その世界を管理する神から世界を救う手助けをしてほしいと依頼された。
ギルビット・アルトラン
愛称:ギル
Crafting World Onlineのプレイヤーキャラクター。
トーアを追って異世界コトリアナにやってくる。眉目秀麗、冷静沈着という人物。トーアの事を中の人を含めて愛しているが、トーアにはまだ明かしていない
日暮 かえで(ひぐらし かえで)
ギルの中の人。幸太と同じような境遇にあり、CWOで出会い心惹かれていく。
幸太がコトリアナに行った際に、迷うことなく後を追うことを決める。
フィオーネ・マクトラル
愛称:フィオン
トーアがコトリアナに助けた駆け出し冒険者。
エレハーレに商店を構えるマクトラル商店の長女。二人の兄が居るため、跡継ぎに出来ないと父から言われる。だが好きに生きてよいとも言われ、熟練冒険者である大叔父の職業である冒険者への憧れから冒険者となる。
トーアとギルとの修練によって駆け出しという域を大きく脱し始めている。
アメリア・マクトナー
愛称:アメリア
トーアの噂を聞きつけやってきた女性鍛冶師。若手ながらその腕前は一級品で、トーアとの対決ではほぼ対等に渡りあった。
だがアメリアは自身が井の中の蛙だったことに気が付きより一層の研鑽をすることを決める。
トーアにライバル宣言をしており、トーアも認めている。
胸が豊満でトーアは自身の胸の大きさに劣等感を覚えている。
【他の登場人物】
○ウィアッド周辺
ディッシュ・トリトロン
ウィアッドの狩人の一人。トーアとギルがコトリアナに現れ初めて出会った人物。外見と身につけていたことから熊男という印象を受ける。元冒険者であったが、生まれた村であるウィアッドに戻ってきている。
エリン・ウィアッド
ウィアッド村長の妻。猛禽類を思わせるような目つきの鋭い人物であるが、優しさと厳しさをしっかりと両立した面倒見の良い人物でもある。この頃の悩みは家の裏の畑で増えすぎたジングの処理。
デートン・ウィアッド
ウィアッド村長の初老の男性。そして、ウィアッドの宿の店主でもある。妻であるエリンと対照的に優しい雰囲気を漂わせる人物であるが、しっかりと村の運営を考えている抜け目のない人物。
カルミーゼ・フェイルトン
ウィアッドの薬師兼村の医師役。王都で研究者をしていたがライバルに嵌められ、流れに流れてウィアッドで生活している。王都に返り咲きたいと思ってはいるものの、ウィアッドのゆっくりとした生活も気に入りはじめている。
トーアとギルが『森の聖域』に現れた事で、あの場所の秘密がわかるかもと思ったが結局、何もわからなかった。
ミッツァ・ウィアッド
デートン、エリンの息子で次期村長。デートンに似てやさしい雰囲気な人物であるが、お人よしなところもあり苦労性な一面もある。
カテリナ・ウィアッド
ミッツァの妻。おっとりしたお姉さんというところだが、エリンに次期村長の妻として色々と教わっている。忙しかったため子供の事はあまり考えてなかったが、トーアがやってきたことで、そろそろと考えている。
ノルド・フェルトミア
ウィアッド村唯一の鍛冶師。さわやか系のお兄さん。村の女性陣からは人気で、男性陣からもそのあっさりとした性格な為か嫌われてはいない。元はガルドの弟子であったものの、王都で貴族と一悶着あり故郷であるウィアッドに戻っている。
エーデルン・フェリオロン
トーアが狩りに行く際に声をかけた青年。村の外から来たと言うトーアに興味を持ったが、狩りに一人で行くという事に驚きと共に色々と常識が破壊された。
エリシア・レーテル
村の雑貨屋の奥さん。カテリナと同じく外からお嫁に来た。そのため二人は仲が良い。王都の道具屋の次女で【物品鑑定<希少>】を取得している。
アリバ・オプティア
ウィアッドの狩人の一人。豪快という言葉が似合う人物で、髪を無造作に後ろでまとめている。その外見からは想像できないほど手先が器用で弓の名手。
○エレハーレ周辺
『夕凪の宿』
ベルガルム・ガデット
『夕凪の宿』のオーナーで元冒険者。冒険者の時も料理が得意で仲間内からの評価も高かった。脚に怪我を負い、日常生活には問題はないものの、それが原因で引退する。
見た目が非常にアレであるものの、面倒見の良い人物で若手冒険者に気をかけている。
トリア・エリリア
『夕凪の宿』で配膳を担当する妙齢の女性。同性となったトーアもどぎまぎするほどの色気を持つ人物であるものの、色のある話はない。
この頃はトーアの持ち込んだ食材による賄いがおいしすぎて食べ過ぎてしまい、体重を気にしている。
『月下の鍛冶屋』
ガルド・バリス・ガロン
ドワーフ族でノルドの師匠。トーアよりも背が低いが横幅が広い。ぶっきらぼう、仏頂面で職人気質であるものの弟子を気にかける情に厚い一面もある。
カンナ・バリス・アレナ
ガルドの妻。『月下の鍛冶屋』の経理担当。まかないなども作り、程度は低いが魔法も扱える。みんなのお袋さん。
トラース・エリフィリオネア
『月下の鍛冶屋』の見習い。良い生まれであるものの、ガルドが作った武具に憧れを抱き弟子入りする。トーアがやって来たことで物作りに対して色々と思うところがあるらしい。
イデル・ハールルート
『月下の鍛冶屋』に勤める鍛冶師。豪快な男性でガルドの事を尊敬している。
ミデール・バルトロ
『月下の鍛冶屋』で修行する鍛冶師見習い。寡黙で真面目であり、黙々と作業することが多いが、イデルやガルド、トーアが作業する際は抜け目なく手元や金属に視線を走らせる。
フォールティ・アーメルトリア
月下の鍛冶屋の革細工を担当。線の細い女性である。別の工房で修行していたが『月下の鍛冶屋』に就職する。明るいイデルと良いコンビ。
『マクトラル商会』
ディルディオ・マクトラル
熟練冒険者。故人。フィオンの大叔父に当たる人物で、幼少時のフィオンに自身の冒険譚を語って聞かせる。
カレーナ・アンフィクトリア
ディルディオのパーティの一人。トーアのような高速機動による相手を翻弄しながら戦う女性軽剣士。
ビリアム・マクトラル
フィオンの父。マクトラル商会代表で、フィオンに好きなように生きることを言った人物。
リリアンナ・マクトラル
フィオンの母。家は大きくなったものの、家事は主にリリアンナが行っている。特に料理はリリアンナの手によるもの。
キャラル・マクトラル
マクトラル家長男。次期マクトラル商会代表であり、今はビリアムの補佐を行っている。物静かな人物。
レジステラ・マクトラル
マクトラル家次男。商会では外回りを担当し、国内を馬車で行商している。ムードメイカー。
『冒険者互助組合 エレハーレ支部』
リレラム・アインシュレッド
エレハーレギルドの長。若輩の身でありながらその才覚からギルド長へと任命される。エレハーレではなく、王都やラズログリーンへの転属を考えている野心家。貴族家に生まれた次男。長男の結婚を期に家を出る。
トーアとギルに出会うことでいろいろと痛い目にあいつつも、類稀な腕を持つ二人から目を離せなくなっていることに気が付いている。
エンリア・ナクトリー
ギルドのカウンター業務(新規登録)を担当。妖艶な雰囲気をもった女性。既婚者であるがギルがやって来た際は思わず、身だしなみを整えた。
トトリス・ガンドライド
ギルドのカウンター業務(クエスト発注)担当。冒険者の家系に生まれるものの、家に居ることを好むが戦闘系の才覚がある。
『職業神殿』
フィリエラ・ナクトリー
職業神殿のカウンター担当。熱心な聖教徒ではないが、義理の姉であるエンリアからの紹介でこの仕事をしている。来客者が少ないため、趣味のレース編みをしている。
デバル・リグラ・アンキッシュ
他国の生まれでエインシュラルドには冒険者の仕事でやってくる。職業神殿に居たフィリエラに一目惚れをして警備の仕事をしている。が、進展はない。
『小鬼の洞窟』
ガーランド・エルフィリオ
トーアに声をかけた四人パーティのリーダー。前衛で相手をひきつける役割。トーアの鍛冶師としての腕前に剣を作ってもらおうと決める。
ヴォリベル・ガララレド
トーアに声をかけた四人パーティの一人。狼の獣人で前衛を担当する。
オクトリア・フィフィミア
トーアに声をかけた四人パーティの一人。エルフ。弓による援護でパーティの中衛を担当する
ペフィミル・ファーラル
トーアに声をかけた四人パーティの一人。回復魔法による援護を担当する。
テトラ・アンティア
トーアにシナーフとバニーレウルを渡したエルフの女性。
『鉄火の咆哮』
レテウス・アベイド
鉄火の咆哮の店主。防具の作成を得意としている。エレハーレでも有名な鍛冶師。
『アイラクス工房』
リオリム・シェイ・アイラクス
代々続くアイラクス工房の店主であり、職人。シェイというセカンドネームは初代のアイラクスが国王から授かった由緒ある名前。
『白銀の煌』
レガーテ・ガンド・カテーナ
ドワーフと人のハーフの女性。白銀の煌の店主であり職人。武具全般の作成は出来るが本人は金属細工の細かな作業を得意とする。
『フェンテクラン商店』
アリシャ・フェンテクラン
フェンテクラン商店の店主。当人は職人ではないものの、その運営手腕により一目置かれている。のちにアメリアを勧誘しており、下宿の斡旋などを世話している。
『クラム鋳掛精錬店』
リグレット・クラムトール
エレハーレの鍛冶屋に精錬した金属を卸したり、鍋等の修理(鋳掛)を行うクラム鋳掛精錬店の店主。エレハーレの鍛冶屋に顔が利くため、連絡役も担っている。
『その他』
ポリラータ・アクシー・ジオバラッド
アメリアが王都からエレハーレに行った、エレハーレのある鍛冶師が夜逃げした理由を作った張本人。貴族であるためか見下した態度をとる。実家からはほとんど見捨てられているような状態にあった。
灰鋭石の硬剣騒動の後、トーアとアメリアの対決で暗躍する。しかし、トーアの作った剣があっさりとその悪巧みを打ち破り、より悪名が高まる事になる。
ギルドから出された除名勧告紛いの『強制依頼』により森に入るが、魔物に食い荒らされた死体の近くにギルドタグが見つかるという結果を迎えた。
ジルグレイ・ホットリア
エレハーレで最も大きな商店の店主。トーアとアメリアの対決後、トーアの剣を競り落とした。
ベクトル・アラミネ
故人。アラミネ流試刀術を編み出した鍛冶師であり凄腕の剣術家。
○他
大神
CWOを作成した大神の一人。プレイヤー達の前に現れ『異世界に行く事』を尋ねる。
すべては世界を救うためによるもので、トーアは最初の一人だった。見た目は普通のおっさん。
神
コトリアナを管理する男性。大神のことは信頼しているものの、たまに抜けているところに溜息をつく。
仮面の人物
デスゲーム時にプレイヤーたちにイベントの情報の提示などを行う。神候補の存在で内気な性格であったが、イベントのために一念発起した。
『Crafting World Onlineのプレイヤー達』
エクアルトール・リリランテ
愛称:クアル
トーアの親しいプレイヤーの一人で、『刻印狂人』という二つ名をもつ。
アルメリア・ローゼランテ
愛称:メリア
トーアの親しいプレイヤーの一人で、『人形王国の女王』という二つ名をもつ。
アレスティア・ベルバロット
愛称:レスティ
CWOのデスゲームで姉であるレイを殺された事で凶行に走る。最後はトーアの手で止められる。
アンカレイド・ガフティリア
愛称:レイ
レスティの現実での姉。MPKによりデスゲーム中に死亡する。死んだプレイヤー達が隔離されていた空間でレスティの凶行とすべてトーアに丸投げしてきたことを知る。やってきたレスティを馬乗りになり、泣きながら殴り『死ぬのなら一人で死ね!』と怒りを露にした。
クリムディア・レクトリアル
愛称:ディー
トーアがCWOを始めた時から付き合いのあるプレイヤー。現実では死刑を待つ死刑囚でもある。レスティやレイだけではなく放浪するというプレイスタイルから様々なプレイヤーを助けても居る。
サクラ・ソミソナギ
見た目は少女だが、口調はジジイ言葉を話すプレイヤー。中の人は齢八十を超える老人で、サクラの外見は亡き妻を模したものである。ある格闘技の免許皆伝を持ち、トーアに格闘の技を教える。