ぐるぐる
掲載日:2014/11/19
めまいがするような、そんな感じ。
フラッとした途端に、私は地面に倒れていた。
「およ~?」
空がきれいに見える。
誰かの顔が、心配そうにのぞきこんできているのが分かるが、それが誰なのか分からない。
ぐるぐると、めまいは相変わらず続いている。
見当識障害でも起こしたような、そんな感じだ。
誰かが声をかけてくるが、返事ができているかどうかも把握できない。
そして私は、ぐるぐると落ち続けるような暗闇へと引きづり込まれた。
起きたのは病院だ。
めまいはすっかりと収まっている。
「あ、大丈夫?」
友達が、心配そうに私を見てきた。
「もう、心配したんだよ?急に倒れたりして」
「ごめん、なんか、急に、ね」
「分かってる」
友達はあっさりとそう言った。
病気は起こる場所を選ばない。
だから、また起きるかもしれない。
それでも、この友達と一緒なら、なんとかしてくれそうだ。
それが分かったことは、不幸中の幸いと言えるだろう。




