9.異世界の歴史?
やっとこさ、街につきました。文章はぐだぐだです。
ようやくカミラ(エルフ)が現実を受け止め始めた頃に
おいら(主人公)は街に連れて行って欲しいことを告げる。
「ヨークの容態もあまり良くないから街に戻るし私は構わないわ。ノーラもいい?」
「ん。構わない。」とノーラ。
ヨークは怪我して以来目を覚ましていなかったので街で休養を取ることになった。
街に戻る準備をしてる最中にふと思ったことを聞いてみることにした。
「そいえばカミラ達はこんな何も無いところに何をしにきたんだ?
ギルドとかでの依頼かなにかで来たのか?」
それを聞いてカミラはしまったと言った顔をしていた。
どうやらおいらとの濃密な時間のせいですっかり忘れていたらしい。
「忘れてたわ。ギルドからこの先の調査を依頼されてたんだった。
そういえばあんたこの先から来たのよね?教えなさい。それで調査したことにするわ。」
「お、おぅ。この先かー。そうだな。
まず2日ほど歩くと小さな森がある。森の中に水が湧き出てたよ。
そこにおいらがお手製バックに入れてる果実が沢山生ってた。」
「えっ?あの果実はこの先でなってたやつなの?
そうだったの。見たことないとは思ってたけど。」
「でも美味しかった。」とノーラ談。
「ふむ?普及してるようなものじゃなかったのか。新種ってことか。そこから5日ほど歩くと
こんどはおおきな森にぶつかる。視界の端から端までが森。そこの森の少し入った所に
2AB(2m)ほどの段差から水が染み出てた。その近くでこっちの小さな木の実を見つけた。
それとおいらが来ている葉っぱと蔓とあとお芋さんも見つけた。」
「大きな森は魔境だね。その葉っぱと蔓も魔境の物なのね。木の実も見たこと無い。
それとお芋さん?とかいうのはその石か土の固まりかわからないそれのこと?」
「なんとっ!この世界には芋がないのか?
根菜って言って土の中にできた部分を食べる野菜なんだけど。」
「そんな食べる野菜なぞ聞いたことはない。
回復薬を作るときとかには根っこを使ったりするけど・・・」
「これはこれはそうかそうですか。ふはははは。金のなる木がこんなところにあったよー。
あっはっはっはっはっは。まさかファンタジ小説お約束の農地改革の初歩。
食料改善があったとは・・・これがうまくいけばおいらは億万長者だ!!」
「手を止めずにさっさと手伝え!」と怒られる。
してる事は簡単なことでカミラ達の隠してあった荷物はすでに回収されていたので
持ち物からヨークを運ぶための簡単な担架っぽいのを作っていた。
カミラの住んでたエルフの里っぽい場所は古代魔法文明時代から存在していたらしく
代々に渡って古代魔法文明時代に手に入れたお宝が結構受け継がれていた。
その中にこれまたファンタジー小説でお決まりの収納袋があった。
見た目は口の広い巾着袋なのだが中は見た目以上にものが入れられるものであった。
ちなみに入れられる量は現代で言えば軽自動車と同じぐらいの容量が入るらしいとの事。
中は時間経過し重さを無くす事は出来ないが100分の1ぐらいにはなる中型タイプで
お値段なんと金貨で1枚はするそうだ。大型で5枚、小型で金板5枚あたりが相場らしい。
時間経過無しや重量なくすものはダンジョンからしか
出土していなくて金貨で10枚はくだらない。
因みに大きさは小型。容量は軽ワゴンの荷台ぐらいのもの。数字で言えば縦x横x高さで
1x1.5x1.5(m)ぐらいの大きさまで。凄く少ないが遺物として価値があるらしい。
そんなこんなでおいらのお手製バックを解いて中身を収納袋に入れてもらい蔓を使い
引っ張る紐代わりにした。簡単な引きずるタイプの担架だ。それにヨークを乗せ
おいらが引っ張っていく。戦うどころが喧嘩もしたことも無いと伝えた結果だ。
カミラ達に追加でおいらの世界には魔物や魔獣がいなくて
戦争なんて日本じゃありえない事を言ったら
どんだけ平和な世界なんだと厭きられてしまった。
おいらが荷物を引きずりカミラとノーラが周囲を警戒して進む。
因みにあやせたんはノーラの腕の中でお昼寝中だw
暇なので話をしようと話しかける。魔法の事などを。聞き忘れていたわけではないのだ。
ノーラに魔法の事も聞いていた。どうやって魔法を使うのかやどんなことが出来るのかを
聞いたつもりだったのがなぜか記憶にあったのだ。魔法や魔術に関しての知識が。。。
ノーラに魔法の事を聞いたら知識が増えているその事に気づいたらしく
どーゆことか首を傾げていたところでカミラが起きたのだ。
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知識が増えた事をカミラに話してみるとカミラも驚いていた。
3人で知識を探っている時に気づいたが魔法や魔術に関しての記憶は鮮明でカラーで
まるで写真を見てるようだった。そんな中でおいらの記憶の中にメディアプレイヤーのような
再生と停止が見えていた。2人にその事を話したら2人にはそんな知識は無いとのことだった。
とりあえず再生ボタンを頭の中で押すイメージをすると動画が始まった。
爆発したパソコンのように壮大な映像の後にロゴが出てきた。
そして見ていると1人の男性が出てきた。
「やっはろー。僕はプロフェッサー!この映像を撮った天才なんだぞー。
おや?あと2人が見てないねー。2人にも見て欲しいから手を
繋いで目を閉じるようにしてくれるかな?」
(・´ω`・)←「なにこれ?」とか言ってたら
「何これとはひどいじゃないかー。というか早く手を繋ぎ給えよ。
美女とロリと合法で手を繋げるんだよ!
何を迷うことがあるんだい!まったくうらやましい。君って男が羨ましい!!」
(・´ω`・)
横で「どんな知識だった?」とせっついて来るので手を無理に取り
「目を瞑ってください。」と伝えた。
そしておいらも目を瞑る。
「やっはろー。やぁやぁ、おふたりさん。初めましてー。
天才なプロフェッサーでぇーす。イエーv(・∀・)vーイ」
ぽかん。とカミラに空いた手で頭を叩かれた。り、理不尽だ。。。
「(。-´ェ`-)んー彼の頭を叩いても無駄ぁ無駄ぁ!!うふふふふ。
さてー本題に入ろうかね。今回の知識を手に入れるのが君たちだと言うことは知ってましたー。
理由はそちらで言う所の古代魔法文明では未来を見る魔法の開発をしてるからでーす!
責任者は僕なんだけどねー。近い内に起きる戦争で
古代魔法文明が滅ぶのを未来を見る魔法で知った訳です。
今の時代は緊張状態でね、この魔法を使って相手国より
有利に戦争しようとして天才魔法使いの、この僕、プロフェッサーを拉致監禁して
開発させようとしてたんだよね。もう開発出来ちゃったけどー。
でもって、使ってみたらどれぐらい先か分からないけど滅んでるって言われててさー
そっちの年数からどれ位先を見てるか計算したらまぁ、なんとなんと、
撮影してる数ヵ月後には戦争が始まっちゃうと分かって僕は寂しかったわけです。
今まで色々な魔法を開発してきたり魔道具を作ってきたのに・・・主に僕が!
それが戦争で失われた挙句に利権を欲しがる神殿だっけ?彼らの上層部が隠匿しちゃっててね。
そこでとりあえず情報を残すことにしたら見える未来が変わってパソコンが君たちの手に
渡ることが分かったのさ。そしてエルフさんは性格に難ありだけど見習いちゃんと転移者君は
問題ないだろうということで記録を残しました。」
「私が性格に難ありだってー!!むっきー!」と手を離し何故かおいらを叩いてくる。
痛いよー ・゜・(つД`)・゜・
「転移者君ごめんねー。エルフさんはもう手遅れなんだ。諦めてくれ・・・
さってー、そろそろエルフさんが戻ってくるよー。3、2、1、ハイドーン!」
ドーンと共に手を叩く様に掴まれる。痛ひ。
「そんなこんなで色々とこの時代の魔法理論と魔術理論と魔道具の作り方など
たくさん知識を詰め込みましたー。特に言語関係に力を入れましたよ!
こっちとそっちの両時代の共通言語からマイナー言語に
転移者君の世界の言語にも対応できるように
言語変換魔法を開発しておいたから感謝するよーに!
それとー、こっちの時代にはいない神様なる人達がいるみたいだね。
彼らはどうも高位の生命体みたいで時間や次元なども超えられるようだ。
彼らの加護があれば容易にこっちの時代の魔法を行使できるみたいだよ。
彼らの加護無しでは魔法をうまく行使できないみたいから
そこら辺を僕が考察した理論も入れといたよ。推測からの考察だから
最低より魔法が使えるぐらいには参考になるはずです。
それからあーしたいとかこーしたいと考えれば考えた関連情報が出てくるよー。
そして知識を残す君たちに知識以外にも色々な物品を残す事にしたので取りにいってねー。
各々の知識の中に隠した場所の地図を入れておいたからね。
ではではそろそろ、監視が来る時間なので撮影終了するよ。最後に3人に一言。
まずエルフちゃん・・・(・´ω`・)お淑やかにならないと嫁の貰い手がありませんよ。
プロフェッサーは心配です。」
「大きなお世話だー」と隣で暴れているカミラさん。そこに追加の一言。
「未来視で確認済みです。」
「・・・おっほん。まぁ、少しぐらい聞いてやってもいい・・・かな?」
「続いて見習いちゃん。(。-´ェ`-)今日のことを上層部に報告するのはやめてくださいね。
報告すると見習いちゃんはなんだかんだ理由を付けられて牢屋行きになってしまいます。
そして居もしない仲間を誘い出すために公開処刑されてしまいます。
それを助けに来た孤児院のお仲間も死んでしまいます。
プロフェッサーはそんな未来を視たくありません。」
ノーラは繋いでる手に力が篭っていた。
「そしてー、最後に転移者君。ギルド登録する時に本名は止めましょう。
そんな変態紳士の正装なのに本名とかプー(*´m`)クスクス。
苗字は貴族にしかないものです。ある事で神殿に怪しまれ監視されますよ。
主に変態紳士の正装のせいで。
その監視者は色んな所で邪魔に入ります。そして名前の雰囲気が仇敵に似ている為に
仇敵に間違われてサクっと遣られてしまいます。気をつけましょう∑d(゜∀゜*)
因みに監視者はガチムチマッチョでアッー!な後に転移者君に止めを刺すみたいです。
いじょーでーす。プロフェッサーの研究室からお送りしましたー。」
そこまででぷつんと映像が切れた。
そこまで見て色々と残してくれたのはありがたかったけど
内容がイラッとしました。
そんなこんなで知識を精査しノーラに教義と照らし合わせてもらうと
「プロフェッサーの言う通り。ほとんどが教義に反する。」
「そかー。おいらはガチムチにアッー!はされたくないので言われた通りに本名は使わない。
今後絶対に・・・2人はおいらの本名知ってたっけ?」
「そういえば聞いてなかったわね。教えなさい。本名を。」
「Σ(゜Д゜;≡;゜д゜)本名漏れたらおいらの命が危ないからヤダよっ!」
「チッ」
「今、チッて舌打ちした。チッって。そんなんだから嫁の貰い手が無くなるんだ。」
「あーあー五月蝿いわねー。少し黙って頂けないかしら?変態さん。」
「(メ゜益゜)ぐぬぬ」
「ところでノーラは上に報告するのかい?」とカミラ。
ノーラは少し考えて首を振った。
「孤児院でノーラは育ったの?」とおいら。
「そうだよ。ノーラに限らず多くの子供が孤児院で育ってるんだ。
口減らしで孤児院に預けられたり奴隷商人に売られたり、色々ね。」
「悪い事聞いちゃったかな。ごめんよ。ノーラ。」
「気にしない。」とノーラ。
そんな事を話していたんだ。
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そして現在、街についたらどうするか話していた。
「2日ほどで着くからヨークを宿で休養を取らせるよ。
そのあとギルドに報告しにいく。その時に調査の成果として
あんたの持ってた果実をいくつかを提出する。」
「カミラとギルドにいく。」とノーラ。
「分かった。果実を提供するんだから報酬の一部をお願いしますね。
無一文だからギルド登録も出来ないし服も買えない。」
「分かってるわよ。報酬の一割とギルドの登録料と街へ入る税は払ってあげるわ。」
「お願いします。」
そう言った会話をしながら日が暮れるまで歩き続けた。
日が暮れてくると適当な場所に焚き火を作り休む。
その夜にヨークは目を覚ました。
ヨークにカミラが事情を話していく。
怪我が酷かったために教養を取るために街に戻る途中だと言う事。
おいらが提供した情報と果実で十分に依頼達成できる事。
その代わりに報酬を出す事。を話していた。
さすがにプロフェッサーの事は話していなかった。
ヨークにもご飯と果実を食わせ寝かせる。
街につく頃にはヨークは1人で立てるぐらいには回復していた。
遠くからでも見える街を囲ってる立派な城壁が見える。
門の所には兵士が立っていて近づくとカミラ達に話しかけていた。
一言二言話したらカミラに呼ばれた。
「こいつが途中で拾ったやつだよ。身分カードも無くしちゃってるから再発行させるから。」
「ん?怪しい格好してるな。君とりあえず説明しなさい。」
ちょっと偉そうな兵士さんに事情を話す。
旅の途中に何かに後ろから襲われ全裸で魔境の近くに
捨てられた事や襲われてから起きるまでの間の記憶が無いこと。
死に掛けたけどカミラ達に助けてもらったことなどを話した。
「ふむ。だいたい事情は分かった。格好は怪しいが問題はないだろう。
街に入るための税はカミラから受け取っている。この札を持って神殿に行くといい。
そこで札を出せば再発行できるだろう。再発行後にその札をここに持って来れば
税の半分は返ってくるからな。」
「ありがとうございます。」とおいら。
「ヨークも大変だったな。はっはっは。」と兵士さん。
「まったくだよ。」とヨーク。
そんなんで荷物を引きずったまま宿にヨークを放り込む。
宿は東通りに多くありそこでカミラ達がよくお世話になる
お宿『砂漠の水池』と言うお宿だった。
ヨークを放り込んだ後はしっかりと解体してたお手製バックを組み直し
カミラに預けていた中身を返してもらう。
あやせたんはカミラがヨークに「帰るまでお世話しといて!」と無理やり預けてしまった。
あやせたんを心配しつつ神殿に向かい歩いていく。
その足でノーラに神殿に着いて来てもらった。
ノーラが言うには見習いでも神官がいれば余計なお布施を出さなくて済むらしい。
改めて街を観察すると街は意外と広かった。
どれぐらい広いかと言えば東京ドーム3つ分ぐらいはあるはず。
と言われても分からないかも知れないので数字を並べよう。
まず何もない草原を思い浮かべてほしい。
そして目の前に木製だろうか?外から見ると
内側に押して開く門がありその門は3mほどの横幅がある。
高さは5mぐらいだろうか?門の上には物見櫓があって兵士が2人外周を警戒している。
門は大型の馬車が1台ぎりぎりで通れるぐらいで高さもぎりぎりだろう。
と言うか後ろから来た馬車がぎりぎりだった。
この馬車が大型の馬車だとノーラに教えてもらった。
そしてこの門は南門で街は縦置きした長方形の形をしている。
南側は1辺が5kmあるらしい。縦は12kmあり10kmまでは
普通の一般ピーポー領域で残りの2km分が貴族領域で
一般ピーポー領域より数m分高くなっている。
つまりは貴族領域は小高い丘にあるのだそうです。
そして1番奥の北側にこの街の領主様が城塞を築いていらっしゃる。
街の回りを囲むように城壁があるが一般ピーポー領域は
高さ10mしかないのに対し貴族領域は高さ15mもある。
貴族領域は南門しか出入口がなくしかも門の櫓には4人詰めている。門前にも4人いる。
その他の門は櫓に2人と門前に1人である。
この貴族領域の領主様の名前はヘムルート・フィンス様。
人族でこの貿易街道第2都市ボウゴンを治める辺境伯である。
世襲制で亜人領域に最も近い街である。
ちなみに貿易都市を治めていると言ったが正確には貴族領域と城塞の2km部分のみである。
ボウゴンより東には草原地帯はなく荒野が広がっている。この荒野から亜人国となっている。
元々ボウゴンは行商達が荒野に入る前の最後の野営地であった。
亜人国への行商はかなり儲かるのである。荒野に生息する魔獣や魔物の素材や
荒野でしか育たない作物、海に面している亜人国で取れる魚や塩などが貴重品である。
そんなんで最後の野営地であったが時間が経つに連れて村になり町になり
そして行商人の街ボウゴンになりました。そこに目をつけたのが王国の貴族でした。
甘い汁を啜る為に貴族たちがボウゴンの領有権を主張したのです。
「ボウゴンは我が王国の商人達が作り上げた街である。
よってこの街は王国貴族に統治されるべき街である」
そして貴族は街の北側に城塞を築き貴族領域を作り住み始めたのである。
しかし王国設立時に『草原は不可侵領域である』と宣言していたために王国側は
貴族の主張を認めなかったが防衛は必要だったので防衛のみで辺境伯を認めた。
それがおよそ500年ほど前のことである。
しかし移り住んだ貴族達は甘い汁が思うように吸えない事で
商人達と度々諍いを起こしていたが一部の貴族がお抱えの商人を作り
甘い汁を啜り始めた事で状況が変わって行ったのである。
商人の抱え込みや招致、貴族自ら商店の経営などを
始めた事で甘い汁を吸えるようになっていった。
現在は王国から遠い為に裏の組織などが一部の貴族と繋がり非合法なことも行われてもいる。
貴族意識が高い者は横柄であり一般ピーポー領域を我が物顔で闊歩する。
商売をしている一部の貴族は一般ピーポーとも関係が良好である。
明日も投稿しますがぐだぐだは変わりません。今書いている14話あたりで慣れてきました。スマートに書きたいものです。
さて設定のお話です。人族は魔力を持っていますが持っている事はしりません。神殿が隠匿してます。生命力を削り、魔力に変換し使っていると説明しています。魔獣や魔物は魔力を直接使っているとも言っています。そのために体内には魔石ができるとしています。