2.プロローグ2
とりあえずプロローグが終わるまで投稿します。
診察室前で車椅子から降り中に看護士さん同伴で入ると少し薄暗く違和感を感じたが
「座って下さい。」
と眩しい笑顔で看護士さんに言われて癒された( *´д`*)。
少しして先生が入ってきた。おいらより少し上ぐらいの30後半だろう美丈夫が颯爽登場!した。
ラブリーマイエンジェル看護士たんと楽しそうに笑いながらお話をしている横で
(´・ω・`)ショボーンしていると入院までの経緯を先生が話してくれた。
簡単に纏めるとこんな感じだった。
家のブレーカーが落ちた。
↓
ブレーカー上げるから電気使用量減らせ。
↓
返事無し
↓
見に来る
↓
痙攣しながら気絶
↓
入院
↓
痙攣が治まったので様子見。←いまここ。
とのことだった。
先生の後ろでラブリーマイエンジェル看護士たんがニコニコしていた。
・・・死にたい・・・orz
さらに先生は痙攣した経緯をきいて今後どうするか決めるために話を聞きたいといっていた。
そこで(。-´ェ`-)んーと考えながら
「ネットに繋がるパソコンありますか?みた方が早いと思うので」
とパソコンを用意して貰って撮影した動画を見てもらうことにした。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
――略してドロバナですねwww
先生達に至高の動画を見て貰いながらおいらは声を殺して悶絶していた。
『うおおおおおーーなんだこれは!!!中二病丸出しで
はずかしいぃぃぃ動画はあああああああ!!!!』
テンションぶっちぎりしたまま作ったのでなかなか痛い動画になっていたwww
悶絶しながらも(ノω・ヽ*)チラッチラッと二人を見ると先生はまじめな顔で動画を見ていた。
そしてラブリーマイエンジェル看護士たんは顔を伏せ手を口に当て必死に笑いを堪えていた。
・・・受けてる?なんて思いながら見つめていると
ラブリーマイエンジェル看護士たんと眼があった。
眼が合うと今まで以上に眩しく輝く可愛い笑顔を見せてくれた。
タ―――(´゜ω゜)・∵.―――ン
やばいと思うほどすんばらしぃ笑顔だった。
顔が赤くなるのがおいらでも分かるほど血が頭に上ってきていた。
『ほれてまうやろーーー!!』
なんて思っていたら先生が思案顔のまま聞いてきた。
「あのドロバナwwwを食べたせいで痙攣して気絶したの?」
「あ、いえ、ち、違いますよ。完成して舞い上がったまま今の動画をUPしたんですけど
パソコンレンジがその時に作動してたみたいでUPが終わると同時にチーンってなったんですよ。」
「ふむ。じゃあ、その時に漏電で感電したのかな?」
「いえ、それも違います。今思い出すとおかしな話なんですがチーンって
鳴って振り向いたらレンジの中に食べたはずのバナナがあったんですよ。
でそのバナナに触れようとしたらベットに寝てました。」
・・・先生は眉間にしわを寄せて何かを考えているみたいだ。
それにしても何だったんだろうと思いながら動画を思い出していた。
編集後にチェックした時は問題なかったが今見た動画はバナナを
チンしてるところだけに結構酷いノイズが走っていた。
見れないほどでもないが如何にも安っぽい心霊ビデオっぽくなっていた。
せっかくのネタ動画が台無しだ!と心で憤慨していたら
「とりあえずバナナに触れたら痙攣して気絶するというのは初めてだから一応は入念に検査しましょう。」
との事だった。まず行われた検査はバナナに対するアレルギー反応、
いわゆるアナフィラキーショックだった。
その他にも頭の中を輪切りにされたりなぜか抗体検査されたりしたがすべて問題がなかった。
尿酸が高く糖尿病予備軍以外は。。。
1週間、検査入院になり色々調べてもらって結果待ちなっていた。
そしてこの1週間少し変わった事が3つほどあった。
1つはラブリーマイエンジェル看護士たんが気が付けば |ω゜)ジーと
どこそこからおいらを見ていることだった。
最初は気のせいかと思っていた。ちょいブサのおいらが見つめられるとか
自意識過剰もいい加減にしろと張り倒せられ
頭蓋骨陥没するまで突っ込みを入れられるだろうと。。。
しかしふと思い振り返れば |ω゜)ジーしていて眼が合うと輝く笑顔で
ダメージを与えてくるようになっていた。
゛;`;:゛;・(;゜;Д ゜;)グェハー 笑顔の破壊力がハンパなく
萌死にする日が近いかも知れない。。。
2つ目は夜にベットで寝ていると誰も居ないはずの部屋に
人の気配がしてすぐ横で見下ろされている感覚がすることだ。
毎晩のようにそれは起こりその感覚がするときは必ず多少違えどほぼ同じ内容の夢を見ていた。
夢はそれなりに高い所を飛んでいる夢だった。高い空に流れる雲、眼下には色濃い草原に
自分から見て左から後方に掛けて15m以上ありそうな常緑樹の森が広がり、
後方の森は真下に見える小高い丘付近で途切れていた。
顔を上げ右前方を見れば遠すぎてはっきりは見えないが海っぽいのが見えている。
そんな気持ちのいい空を「ヒャッハー!」と飛んでいるのだがいつもある程度、
空中遊泳を楽しんでいると後方からえも言われぬ気配というか悪寒というか気持ち悪さがして、
振り返ると得体も知れない何かがおいらを追って飛んでくる。
その得体も知れない何かはモザイクが掛かっているように
はっきりと見えずうまく認識できないのだ。
そして何かが出てくると見下ろされてる感覚がして眼が覚める。
そんな夢を毎晩のように見るようになっていた。
そして日を追うごとに夢の最後の何かが近づいて来ている。
最初は後方50mぐらい離れていた。次の日は45mぐらいになり
次の日は40m、35m、30mとどんどん迫ってきている。
30m切ったあたりから近づくと共にかかっていたモザイクが薄くなってきてもいるように感じた。
はっきりと認識も出来てきている。何かの輪郭がしっかりしてきている事でそれが分かった。
眼が覚めると当然横には見下ろす者は存在せず寝汗を少し掻いていた。
3つ目は夢から覚めたらぼぉーと天井を見ながら呼吸を落ちつけるのだが
2つの天井のつなぎ目――穴の開いたような板を張り合わせたもの――に初日にはなかった
汚れのような雨漏りで出来るようなシミが出来ていたことだ。昼間は変わらなかったが
寝る前に大きさを確認して寝て、夢から覚めて確認すると大きくなっている。
そんな不思議体験をしつつ1週間が過ぎ、検査に問題がなかったので
最後はパソコンレンジで作ったドロバナを検査に回すことになった。
そのためにおいらは一時帰宅が許可された。
検査入院で1週間病院生活をしていて久しぶりの帰宅だった。
うっきうきしながら入院中控えていた買い食いをするぞーと
荷物をそのままにナースステーションで外出記録に記載する。
(・ω・)ゞ「それではいってきます」と行こうとすると後ろから声を掛けられた。
振り向くとそこにはラブリーマイエンジェル看護士たんがいた。
いつものアップにした髪形ではなく胸下まである黒髪をシュシュで一つに纏め前に流し
ナース服の代わりが胸にリボンをあしらった膝上丈の可愛い青いワンピース姿を着こんでいた。
童顔で美人なお顔には満面の輝く笑顔が華咲いていた。
もうね、ほんとに天使は実在した!と思ったね。
ラブリーマイエンジェル看護士たんが天使じゃなかったら
この世界は間違っていると世界を否定できると本気と書いてマジって読むぐらいできるね。
そんな風に見惚れていると「行きましょう♪」と音符が付くぐらいの言い方をしながら
腕を取られ引っ張るように歩き出した。
おいらの腕には決して大きくはないが柔らかな感触が触れている。
おいらは慎ましい方が好きなのでドキがムネムネしてしまい楽しむ余裕がないまま病院を後にした。
ちなみにおっきいのも嫌いじゃないよ?ただ小さい方が萌えるだけだよ?ほんとだよ?
昔のエロイ人は言いました。「貧乳はステータスだ。希少価値だ」と!!!
・・・おほん・・・
そんな訳で混乱しながら歩いているとラブリーマイエンジェル看護師たんが話しかけてきた。
「お昼も近いことですし、どこかで食べていきましょう。その時に説明しますね。」
そう言いながら組んだ腕を引っ張りつつ駅に向かい歩いていく。
駅前は最近再開発により大きなルミネと複合デパートが出来て
お客さんも前より30倍は増えたんではないだろうか。
そんなことを考えながらラブリーマイエンジェル看護士たんを見るとニコニコしながら
「どこにしますかー?」と
おいらに笑顔を向けながら腕を引っ張り複合デパートに入っていく。
途中で連れ違う野郎度共がおいらの隣を歩く看護士たんの笑顔を見て顔を
赤らめて見つめて彼女に殴られてるwww
中にはおいらと同じモテない野郎共から嫉妬と憎悪とリア充爆発しろと言う念が飛んできていた。
エレベータで最上階にあるレストランフロアへ向かう。
エレベータに乗っても看護士たんは腕を組んだままで柔らかな感触がしていた。
その感触を楽しむ余裕が出てきたらとある一部に力が滾ってきていたw
レストランフロアにつきエレベータを降りフロアを練り歩く。
「ここにしましょうか。」
とちょっとおされなカフェレストランに入った。
席に案内され水を飲みつつ心を落ち着かせる。
『びーくーるびーくーる。ぼーいずびーあんぶしゃす・・・
なんか違う気がするがまあいい。なんとか落ち着いてきたぞー。
なぜこんなことになっているんだ。どこでこんな嬉ハズカシフラグをおっ立てたんだ。』
メニューを見ながら内心で考えるがよく分からない。
向かいの席では「何にしますー?」と大輪の華が咲き誇っている。
「何がいいですかねー。全部美味しそうで迷いますねw」
となんとか精神侵食に耐えながらなんとか言葉を搾り出す。
フラグではなく一部が滾っておっ立てながら考える。
『なぜだ、なぜなんだ。わけわからん。わけわかめだお。
へるぷみー。へるぷみー。誰か誰か助けてください!!
Σ(゜∀゜;)ハッそういえばさっきここに来る時に説明をするとか言ってたような気がするぞ。
そうかそうか。これはおいらが1級フラグ建築士になったわけじゃない。
なにかしらほかの理由があるんだ。そうに違いない。そうじゃないと心が持たないよ!』
と無理に納得させる事にする。納得できればこの状況も楽しめるはずである。
『無理だー!無理に決まってるだろー!!
目の前にはラブリーマイエンジェル看護士たんがいるんだぞ!
輝く大輪の笑顔がおいらだけに向けられておいらが耐えれるわけがない。
豆腐レンタルのぼっちなめんなー!!!』
とまたもや心で心を掻き毟りながら混乱し心をガリガリ削られている内に店員さんが注文を取りに来ていた。
「ご注文はおきまりですかー?」
「私はこのパスタのサラダセットをお願いします。」
と言っておいらの眼を見つめてにっこりした。
もうやめて!おいらの精神力はゼロよ!!
「ぼくーはこれでー」ともう焦点が定まらない視線で指を指す。
「こちらもサラダセットでよろしいですか?」と店員さん。
「はいー」虚ろな眼のおいら。
注文を取り終えた店員さんは厨房へ戻っていった。
考えるのを放棄し虚ろな眼のまま水を飲んでいると看護士たんが
「今日の事説明しますね。ちゃんと聞いてください。」
そう言い佇まいを正していた。おいらの焦点が戻り始める。
これを聞ければ心の平穏が取り戻せると期待する。
「お願いします」
「今日、付き添いをしたのは私があなたの専属担当になったからです。
退院するまで私がお世話します。これは事情を知ってる私が担当した方が対処がしやすいためです。
それから貴方が一時帰宅するのでこれからお家にお伺いして
ドロバナの完成をこの眼でしかと見届けドロバナを検査に責任を持って届けるためと
いうことであなたが戻る明日まで有給扱いになりました。」
「専属担当ですか。なるほど。わかりました。」
内心専属担当にはドギマギしているが概ね思った通りではっきりと
聞かされておいらの心は完璧に平常心を取り戻せた。
『そうだよ。そうだよな。おいらが1級建築士になれるはずがない。フラグ所かとある一部を
勘違いで滾らせ、おっ立てるのが精一杯だったんだ。ははは。』
平常心を取り戻した自分に言い聞かせる。あれ?なんか心の汗が流れてきそうだぞ?
「それと・・・」
必死に心の汗は乾かせていると「お待たせしましたー。」注文した料理が運ばれてきた。
何かを言いかけた看護士たんだったが料理が運ばれてきて中断されてしまった。
「きましたねー。待ってました♪」
言いかけた事は料理で上書きされてしまったようで「頂きましょうw」と笑顔になる。
やっぱり何かしらを期待してしまうほどいい笑顔であった。
「「頂きます。」」
二人の声がハモってしまってお互いに笑いあう。
看護士たんはボンゴレロッソを頼んでいた。
ボンゴレロッソはアサリのパスタをトマトで纏めたもので
トマトで纏めてないものをボンゴレビアンコという。
おいらの前にあるのはどうやらホットサンドのようだ。
中身はなんか毒々しいほど赤い色をしているがとても香り立つスモークの匂いがしている。
お互いに食べ始めて少しした頃に看護士たんが
「美味しいですか?」と聞いてきたので
「なかなかくせがありますけど美味しいですよ。食べてみます?」
そういってお皿に乗った残りを差し出してみると看護士たんは
「では遠慮なく」とお皿に乗った残りを手に取りハグっと一口かじった。
「んぐんぐ。むむむ。たしかにくせがあるけど程よい辛さでこれはなかなか・・・」
と言って黙ってしまった。どうしたのかと見ていると突然に水を一気に飲み始めた。
どうやら程よい辛さがあとから喉を灼いたようだw
まっかになった舌を出して手で扇いでる姿を眺めつつ舌出す姿は婀娜っぽいなと思う。
そんな事を思いながらおいらのコップを差し出すと赤い顔で小さく「ありがとう」と
いいながらいっきに飲み干した。飲み干している間に店員さんにお冷のお替りを頼んでおく。
看護士さんが齧ったホットサンドを見ながら「まだ食べる?」と聞くと
無言でフルフルと首を振っていた。そんな様子も可愛いかったw
残ったサンドを手に取り食べながら『これって間接キスじゃね?』と心で( *´д`*)ハァハァ
しながらパクつきながらサラダも食べていく。サラダは胡麻風味のドレッシングで美味しかった。
「はい。あーん。」
急に何か言われ「ん?」と顔を上げると看護士さんがフォークに巻きつけたパスタを
差し出していた。『(。-´ェ`-)んーこれはどういうことだろう?』と心が理解できず
考えていたら看護士さんはちょっと悪い顔の笑顔を向けてきて
「はーい。あーん。」
(゜Д゜;≡;゜д゜)
「あーん。」
悪い顔の笑顔を絶やさずフォークを差し出している。フォークを良く見るとパスタに隠れるように
赤い物が沢山隠してありフォークの刃には赤い液体がたっぷりと塗られていたw
「赤いとうが「はーい。あなた。あーんしてあげる!」・・。はい。あーん。」
悪い顔の笑顔が黒い笑顔に変わりつつ言葉を遮り語尾が
強くなったので押しに負けてあーんして貰う。
表情には怯えを現しつつ内心は
『うへへ。また間接キスだー。あーんして貰っちゃった( *´д`*)ハァハァ』と
心では踊りまくっていた。
ボンゴレロッソは普通に美味しくあさりもちゃんと砂出しされて美味しかった。
看護士さんはそれを見ながらニコニコしながら聞いてきた。
「パスタは美味しい?」
「うん。アサリの出汁がトマトと重なり合っていい味出してるよ。」
「う、うん。それはよかった。で辛いとかないの?」
「辛いとかはないかな。もう少し辛くても美味しいかもねw」
「ふ、ふーん。そうなんだ。そうなんだ・・・」
最後は尻すぼみになりながらシュンと小さくなってしまった。
そんな看護士さん可愛い( *´д`*)ハァハァと思いながら見つめていた。
食後のお茶を飲みながらそういえばと思い出したことを聞くことにした。
「そういえば看護士さんのお名前を聞いていいですか?」
「えっ・・・」
「あれ?ちゃんと聞いたことなかったですよね?お名前を。」
「そ、そうね。そういえば言ってなかったかも知れないね。名札はしてたんだけどな」
言葉の最後に怒気が混じっていたような気がしなくもないが頭を下げてお願いする。
「まぁ、いいですよ。私の名前ですね。私の名前はあやせです。出雲あやせといいます。
今年で二十歳になりました。まだ新人の看護士です。」
「新人ナースのあやせたん!?」
「えっ?あやせ・・・たん?」
「あ、いや、その、気にしないでください。はははっ」
今、目の前にはまさにラブリーマイエンジェルあやせたんがいたんだ。。。
3つ目に続く!