12.脱!変態紳士!!
やっとこさ、ふぁんたじーっぽくなってきた気がする。
おいら(主人公)は先輩方に色々聞いて後に報酬を貰った。
「今回の報酬は銀貨8枚だったから、あんたには銀板8枚ね。」
と銀板8枚を受け取った。3人は銀貨2枚と銀板4枚と分けている。
先輩方に聞いたのだが公認ギルド(神さま公認)に登録すれば所属商店は
割引がされるらしいので残りのギルドにも登録も進められる。
ただ年会費らしいものを納めなくてはいけないらしいが
ギルドに物を売る事で売値の一部を税と言う形で納める事も出来るので
冒険者で稼ぐなら問題ないと言われた。
冒険者は依頼をこなす事で商人ギルドは狩った獲物の肉を
魔法錬金ギルドは魔石をといった感じらしい。
おいらはこの後、魔法錬金と商人ギルドで登録する事にした。
カミラ(エルフ)とノーラ(見習い神官)はこのままPTを組んだまま、
プロフェッサーの贈り物を探しに行くと言ってた。
ヨーク(戦士)は自国に戻り絶対安静。元々3人は臨時で組んだだけらしい。
おいらは3人にお礼とこの街を拠点にして冒険者の腕を上げる事を伝えてお宿を後にする。
その後、魔法錬金ギルドと商人ギルドに登録しに行く。
魔法錬金ギルドは鉱石を精錬や製錬した物や
インゴットにした物の販売とか魔石と劣化版魔道具を販売している。
魔道具やインゴットなどは神聖国が製造方法を独占してる為に大半が神聖国産である。
もしくは神聖国所属の職人が各都市に赴き製造を行っている。
神聖国は利益で孤児院経営や貧しい村や集落に援助をしている。
商人ギルドは街の生活必需品や食料やら衣服やらを扱っている商店商会の集まりなので
ギルドに所属している商店商会はまっとうなお店ですよ!と言えるお店らしい。
因みに宿経営者も商人ギルドに所属している。
登録を終えた後は神殿に提供した神語の褒賞を受け取りに行った。
「どういったご用件でしょうか?」
受付で渡すように言われた用紙を渡すと内容確認後に
「少々お待ちください。今、褒賞をお持ちします。」
少ししてお盆みたいのに乗せて持ってきた。
「確認をお願いします。」
銀貨16枚が並べられていたのを確認しカードに貯金しながら
「たしかに確認しました。」といい、
「失礼します。」と神殿を後にした。
神殿を出た後に一路、お宿『砂漠の水池』に戻り受付にいる女将さんに話しかける。
「こんにちわ。さっき一緒にいたヨークたちはまだ泊まってますか?」
「あぁ、さっきの。まだ部屋にいるはずだよ。今日は休養にして
明日出発するって言ってたわよ。」
「そうですか。ありがとうございます。部屋を教えてください。」
「2階の207番部屋だよ。」と女将さん。ありがとうといって部屋に向かう。
部屋の扉をノックし待っているとあやせたんを抱えたヨークが出てきた。
「どうも先輩。あやせたんを引き取りに来ました。」
「ああ、そうだったな。それじゃあ、ほらよっ」
と言ってちょっと名残惜しそうに渡してくれた。
「部屋が空いてればこの宿に泊まるので何かあれば訪ねてください。」と言っておく。
そのまま1階に戻り女将さんにまたもや話しかける。
「あのー、部屋って空いてますか?」
「ああ、1人部屋なら空いてるよ。1泊朝夕のご飯がついて鉄貨3枚だよ。1週間なら鉄貨20枚で
1ヶ月なら78枚でいいよ。さぁ、どうする?」
「そうですね。1ヶ月お願いします。」と銀貨1枚をカードから出す。
渡す時に「このうさぎさんも一緒なんですが大丈夫ですか?」と聞く。
「小さいから問題ないよ。ただ物を壊したりしたら弁償してもらうから大丈夫だよ。」
といい笑顔で言われた。お釣りを渡そうとする女将さんに手で止め
「そのお釣り分でおいらが出てる間このうさぎさんの面倒見てもらえませんか?」
さらにカードから銀板5枚を渡す。
「・・・お得意さんになってくれそうだから引き受けましょう。
おーい、サンラちょっと来ておくれー。」
「はーい。おかあさん、なーにー?」
「サンラ、このお客さんのうさぎの世話をしておくれ。」
「はーい。お客さま、お預かりします。」
「よろしくお願いね。」
「はい。おまかせください。」
あやせたんを手渡し、女将さんに銀板2枚をさらに渡し、
「うさぎさんに何かあればその2枚でお願いします。」
と言って今度はサンラに向き直りそっと手を取り銀板1枚を渡し
「可愛がってあげてね。」という。
驚いたサンラは女将さんの方を見ていたが女将さんが頷いたので笑顔で
「頑張ります!」と言ってくれた。
『ふむ。7歳8歳ぐらいかな?うん可愛い』・・・おいらはロリコンじゃないよ?ほんとだよ?
女将さんに再度お礼を言ってお宿を出る。残りのお金は銀貨15枚。
これで日用品や洋服などを買って明日からギルドで依頼を受けることにした。
商人ギルドに向かい受付で雑貨や洋服を買える商店を聞く。
「それでしたらこちらの地図はいかがですか?商人ギルド所属の商店は南西地区に
纏まっておりますのでその場所と系統などが書き込まれておりまして
さがす手間が省ける便利なものを鉄貨1枚で販売しております。」
『ふむ?これは情報料としてこの地図を買えって事なのかな?鉄貨1枚は1000円ぐらいか。
まぁ、そんなに高くないだろうしいいか。』
「分かりました。その地図を買います。あと武具屋とか鍛冶屋とかって載ってますか?」
「申し訳ございません。この地図は南西地区分しか載っておりません。
鍛治や武具になりますと南東地区にありますので魔法錬金ギルドで
販売してるこのような地図をお買い求めください。」
なんでも所属ギルド毎に商店は纏まった地区に店を出していて各ギルド毎に詳しく載った
パンフレット風地図を販売していると教えてもらった。
地図を買いギルドをあとにしてまずは服屋に向かう。蓑とローブそれに変態紳士の正装とも
これでさよならできる!といき込んで向かう。
服屋に着き扉を開け入る。その服屋はちょっとお高そうな洒落たお店だった。
入ると気づいた店員さんが「いらっしゃませ。」と近づいてきたので
「すいません。下着と普段着を纏めて買いたいんですが?」
「畏まりました。それではこちらにどうぞ。」
そう言って男性用売り場に案内してくれる。
「こちらが下着であちらの方に普段着を置いてありますので、ごゆっくりどうぞ。」
と言って他のお客さんのところへ行ってしまう。
男性用下着はパッと見ステテコだった。ステテコパンツ。
普通の成人なら膝上5cmぐらいにはなる長さだった。
とりあえず穿けるのを選び普段着を見に行く。
こちらもいかにもザ・村人という感じの麻で出来た服だった。
着れる上着は1枚しかなかった。ズボンもぴっちぴち。
図体がでかい事はあまりよくないみたいだ。。。
とりあえず着れるそれらを買って着替えよう。
受付に持っていき、大きいサイズが無いか聞いてみると
「そちらの3点で鉄貨1枚鉄版4枚になります。大きいものですか?
それでしたらエウリコ裁縫店に行ってみてはいかがでしょう?
個人経営の裁縫店なので大きいものも特注品もやっていたはずです。」
「ありがとうございます。行ってみます。」
鉄貨1枚を出し鉄版6枚を受け取り「ありがとうございます。」
の声を背に受けつつ店を出る。
すぐに人気の無い路地に入りいそいそと買った服を着ていく。
ぴっちぴちではあったが何とか着れた。
腰箕はお手製バックに突っ込んでおく。
それから地図で確認しながらエウリコ裁縫店に向かう。
エウリコ裁縫店は大通りではなく裏通りにあった。
お店に入るとお客はおらず店員さんもいない。
「休みなのかな?すいませーん。」
声を張り上げると奥から「いらっしゃーいませー。」と
なかなか美人なおねえさんが出てきた。しかも胸もでかい。
さっきの服屋の女性も大きかった。この世界は大きい人しかいないのか!
おいらは美人なおねえさんに大きい服が欲しい事を伝え購入していく。
この店にはおいらが着ても余裕がある服が多くて助かった。
しかし下着はステテコパンツしかなかったので
安く済むなら作ってもらう事にした。
「特注品と言う事でいいですか?ちょっとお待ちくださいね。あなたー。」
奥にいるだろう旦那に声を掛ける。結婚してたのかー。とか考えてたら
奥からちっこい太ったのが出てきた。
「こちらのお客さんが特注品ですって。」
「いらっしゃいませ。店主のエウリコです。個人注文でよろしいのですかな?」
どうやら旦那の方が注文を受けるらしい。それにしてもこの旦那に
こんな美人がくっつくとは・・・うらやまけしからん!
「はい。実はこんな感じの下着を作って欲しくて・・・」と大体の容姿を伝える。
作って貰おうとしているのはトランクスだ。ステテコパンツが作れるなら
簡単に作れると思ったからだ。
「ふむふむ。こういった丈が短い物が欲しいと。なるほど、分かりました。」
その後に採寸をした後で見積もりを出してもらう。
1枚につき麻なら180z、綿なら250z、絹なら350z
らしいので綿で4枚お願いする。
店内を見回すと布革製品全般を扱っているらしく荷物袋もあった。
今後必要になるだろうと袋も見るがほとんどが担ぐものばかり。
「この荷物袋なんですが背負うものはないのですか?」
「背負うものと言うのは背に担ぐ物じゃないんですか?」と奥さん。
因みに奥さんの名前はロクサンヌと言うらしい。
「いえいえ、違います。」とリュックの説明をしていく。
「なるほどなるほど。そうなれば両手が開いたまま色々な事が出来るんですね。」
おいらはうんうん頷きながら補足も忘れない。
「肩掛けには幅広い革を使い、わたと綿で包めば肩に食い込みにくくも。」
長い間エウリコさんとリュックについて話し込んでいたら
「こいつは新商品になりますよ!是非うちで販売をさせてください!」
そんな話をしてきた。「別に構いませんが分け前、お願いしますねw」
それから底と背中に板などを入れて強度を上げる事などを伝え製作を依頼し
分け前うんぬんの難しいお話もした。明日には出来るからと言われた。
話が終わった後にレジ横にあった、履けるサンダルと小物入れ袋と共に
買った洋服の代金鉄貨5枚を払いリュックは完成後に払うことに。
荷物を一旦宿に置きに行きそこで、またもやいそいそとゆったりとした
服の方に着替える。今度は雑貨などを買う為にお宿を出る。
雑貨店であれこれ買い漁り結局鉄貨4枚鉄版6枚分買い込んだ。
別に雑貨屋の娘さん(8歳)が可愛くて進められるまま買ったわけじゃないよ?
必要だから買ったんだよ?高い方とか買ったけど質の問題なんだよ。
・・・
それらも宿に置きに戻った。
次は武器防具を買いに行こうと思ったがその前に遊戯神♂♀の加護で得た
ポイントを使ってスキルや能力を上げてそれに合わせた武器防具を買うべきだと。
さっそく部屋の椅子に座りカードを出し内容を確認する。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
ひぽと ♂ 17歳 Lv1
職業
魔法使い
力:15
早:12
体:17
知:21
器:20
運:22
スキル欄
なし。
称号欄
遊戯神のお気に入り。
神のお言葉。
遊戯神の加護♂:ようやく出番だ!つよさと念じよう!
遊戯神の加護♀:初めてだからサービスしちゃう!
――――――――――――――――――――――――――――――――――
次に遊戯神さまの加護でのつよさを見る。
ピッ
ペンダントは看護士たんに貰ったものでいままで無くしたら嫌だから
大事にしまってたものだ。街中ならそうそう無くさないだろうと
身につけることにした。
HPが少し回復している。ご飯を食べたからだと思う。
他はほとんど一緒で攻撃力と守備力が少し変化があるな。
木の枝を机に置いて見ると装備欄から木の枝が外れ攻撃力が15になった。
防具も外してみると守備力は0になった。
どうやら攻撃力はちから+武器の強さで守備力はそのまま防具の強さらしい。
そんな確認をして気になった事に目を向ける。それはMPだ。
この表示がゲーム通りなら魔法が使えないキャラはMP0だったから、
MPがあるおいらは魔法が使えるはず。
ちなみにつよさのまほうつかいは恐らくあっちで30歳までわらべのみかどだったせいだろう。
こっちは現在2000年。おいらがいたのは2013年。30-13=17歳なのではないかと思う。
そしてあっちのまほうつかいがこっちの世界で無職なおいらの職業になっている。
全部推測だけど悲しい結果になった気がする。まぁ、それは置いといて次はスキルを
見ようとあれこれやってみる。とくぎと念じるとつよさ同様に画面が出てきた。
ピッ
何も覚えていませんでしたーw
どうも右の種類から選んで覚えるみたいです。
ふむ。右下にページ捲りがあるみたいなので押してみる。
ピッ
切り替わったらそこには禁忌と変態があった。
・・・変態?・・・
2ページ目は見なかったことにしよう。うん。
とりあえず順々に見ていくと攻撃は武器の扱い
防御は盾とか受け流しとかパリイとかがある。
移動は回避業も含まれていた。縮地とか影移動とか分身とかあった。
せいさんは生産であった。鍛治や道具や調合とかがある。
魔法は言わずもがなである。特殊は耐性や話術や司会などあった。
生活は料理洗濯掃除などの家事だった。
セットは色々なスキルがお得に取れるみたい。
剣士セットやら商人セットやらの目的毎のセットがある。
セットのところで変わったセットに気づいた。
それはランダムセットと言うものだ。
詳細にはどれでも1つ10ポイントで5つ纏めたセットらしい。
1ポイントで取れる物も10ポイント、10ポイント以上の物も10ポイントで
取れるかも知れないセットだった。しかも初回のみしか選べないとなっている。
『ギャンブル性の高いセットだけどいいのが取れるかも・・・』
なんて考えていたが特技の種類はLv差分も入れると500以上あるし
変なの出たら困るけどいいのが出るかもしれない!
そんな理由でランダムセットを取る事にした。
「それではいいの来ーい!!ポチっとな。」
出てきたのは掃除Lv2、鋸Lv5、楽器Lv1、毒抵抗、小盾Lv1が出てきた。
「む。これはいいものなのか?」
悩んでいたがよく見ると
となっていたのでいいえを選んでみると普通にキャンセルできた。
「これはー、いいのが出るまでいいえをしまくれるじゃまいかw」
と欲にまみれ、いいえを繰り返しいい物が出てくるまで頑張ってみる。
何度かやり直して分かる事はLvに関しては一番高くてLv5だと言う事。
これといって制限はないとうことだ。
同じ特技でもLv違いがダブることもあるみたい。
「うおおー、いいえの連打だー!!なかなかいいのが出てこないぞー!
あっ、今、Lv5が3つあったのにいいえ押しちゃった!」
そんな残念な事も起こりながらいいえを繰り返していく。
遊戯神がくれた加護はゲームっぽいから気に入るまでやらせてもらおうか!
「くっそー。いいのが全然出てこないよ。さっきのLv5が3つはいい方だったみたいだ。
Lv5が出ても銃がLv5とかこの世界には銃なんてないじゃまいか!
それにー、近接武器の特技が複数出たって無意味なんじゃー!!!」
Lv5の役立たずスキルもふんだんに混ざっている、とくぎのランダムセット。
ぜんぜんいいのが出ないまま、時間だけが過ぎていく・・・
「くっそー。どうしても欲しい組み合わせにならない。
せめてLvが低くてもいいから氷魔法よ!こいっ!
いつでも冷たい飲み物が飲みたいんだ!」
まったく出てこないうちに夕食が出来た事を告げる鐘の音が宿に鳴り響く。
このお宿は日が沈んでから夕食を作り始め完成したら鐘を鳴らす。
そして泊り客をチェックしあんまり遅いと女将さんが食べるかの確認をしにくるシステムになっている。
夕食をマッハで食べ終え部屋に戻り、とくぎランダムを再開する。
なかなかいいのが出ない中、ついに氷魔法が出てくれた。しかも最高値のLv5が!
「やっと氷魔法が出てくれたー!これで決定にしたい!実際氷魔法がでるまで
5時間ぐらいかかってるしな。」
お店巡りからお宿に戻ったのが3時過ぎぐらいだろう。それからいいえ連打を始め
夕食を挟んで数時間。お宿の外はまっくらで皆さんもうすでに眠ってるみたい。
娯楽が少ないので早く寝る模様。早寝早起きをするこの世界。
「夜型のおいらは慣れるまでつらいな。早く眠るためにこれでいいだろうか。悩む。」
この時に出たとくぎは農耕Lv5、細工Lv5、鈍器Lv3、氷魔法Lv5、舞Lv2のこれら。
Lv5が3つもある。しかし舞とか農耕とかあんま役に立たなそうなとくぎもある。
細工は色々活躍できると思う。ほかは申し分ないだろう。
鈍器ならお手入れも簡単だし、念願の氷魔法Lv5だもの。
悩む。とても悩む。この細工と鈍器と氷魔法のセットを見ると
他の2つは目を瞑ってもいいかもしれない・・・(メ゜益゜)ぐぬぬ。
結局、眠くなるまで悩んだ結果、これで妥協という名の納得をする事にしたw
最後のランダムスキルですがフリーソフトの入力データからランダムで一定数選び出すソフトを使い抽選しました。スキル数はスキルLv別で558ありますた。




