1.プロローグ1
初めまして。作者です。30歳の自称フリータがバイトも受からず
できた時間に書いた妄想です。初めての投稿ですので面白くなかったら帰ってください。
あと簡単に内容の注意をします。
それは括弧の使い方です。
()←これは前の文章の簡単な説明になる予定です。
『』←これは口に出さない独り言や考えで使う予定です。
「」←これは普通に声に出した言葉に使う予定です。いくつか被っていたら被っていた分だけの人が喋っています。
「ついに・・・完成した」
おいら(主人公)は目の前に鎮座した四角い箱型機械(レンジ)をポンと叩く。
苦節4日をかけてタイムマスィィィィン(見た目)を組み上げた!
おいらが作ったというかそれっぽく見た目を整えたタイムマスィィィィン(見た目)は
某とある作品に出ていた物に酷似・・・似てぇ・・・感じがぁ・・・雰囲気を似せるようにした。
なぜこのようになったかと言うとこれは家で使っていたターンテーブル式レンジさんを使っているから。
買ってからすでに10年以上使っていて調子が悪かったが最近になって壊れてしまった。
修理に出すより買った方が安いだとか直せるんじゃね?とかお話が家族でされて
工業高校で機械をいじったことがあるおいらが素人なみの腕でお試し修理をすることになった。
だがしかし直すのに時間が掛かりすぎて買った方が早いと言われ買い換える事になった。
途中まで直す努力をしていたが中途半端な修理をされた状態でお役御免になったのです。
基本の部分は弄ってはいないし捨てるにしても邪魔になるため組み立てた。
捨てる前に一応、応急修理が終わったので動作させてみようと思い電源を入れてみたら
なんとターンテーブルが逆回転をしだしこれは!と興奮したのが懐かしい。
ちなみに壊れたのはスタートボタン。いわゆる接触不良なので分解し
接触部分を少し弄れば直る筈なのだが分解がうまくいかずに悪戦苦闘していた。
そのとき色々なところにマイナスドライバーを差込みカバーをはずしていったので
どこかが壊れたか傷ついて逆回転にいたったと思われる。。。おそらく・・・たぶん。
4日といったがボタン修理はほんの15分で直すことができた。
接触部分のかみ合わせの固定具が劣化で壊れていたため簡単に糊付けで修理できた。
4日の内、最初の分解と組み立てに2日かかった。糊付けして逆回転が判明した。
それからそれっぽい見た目にするのに2日かかったw
パソコンとレンジを繋ぐ知識が無く色々ググッたり部品を探したりでだ。
そしてついに見た目が・・・雰囲気がそれなりに似たパソコンレンジが完成したのだ。
パソコンにレンジを繋げたからパソコンレンジ・・・安直な名前である。
そして冒頭に戻る訳です。
完成した祝杯を上げるべく使った道具等をお片づけしていく。
お片づけが終わったらまだ食べていなかった昼食と麦茶を用意し
一人祝杯をあげていく。ぼっちナメんなよっ!!
昼食はもやしとキャベツとしいたけの味噌炒め On The ライスした味噌炒め丼だ。
味噌炒めはまずしいたけを低温の油である程度熱を通す。しいたけの芳しい香りがしてきたら
そこへさっと湯通しをしたもやしと一口大に切ったキャベツを投入し油に馴染ませていく。
油に馴染んできたらお味噌を味醂と酒でのばしたものに砂糖、
にんにく醤油――醤油に皮と芽を取った大蒜を入れた物――
で味を調えた味噌ダレを加え味噌ダレに火を通しつつ煮詰めて完成だ。
味噌炒め丼をもっちゃもっちゃと食していく。
そんな中ふと寂しさと切なさとご飯を噛み締めながらこんな事を考えていた。
『作ったはいいが明日には粗大ゴミとして捨てられてしまう。
スタートボタンも応急修理だからまた壊れてきている。
とりあえず写真でも記念にとっておこうかな。ネタにもなるしw』
一人祝杯という名の昼食を終えたおいらは携帯カメラで撮影をしていく。
「見た目は似てなくもないな。もう少し似せたかったけどそもそものパソコンもレンジも
製品自体が別のものだからこれ以上似せようがないからこれで我慢しよう」
なんて言いながら写真映りがいい角度を探しつつシャッターを切っていく。
「いいねぇ。いいよ!そのポーズいいねぇ〜。その挑発してるような丸みを帯びたターンテーブル!
いいよぅ。うっはwこの角度wwwそんな普段見せない所までまる見えちゃってるよ〜。ふへへ。
あっなに?それもしかしてそこ誘っちゃってるのかな?いいの?そんなに誘っちゃって、本気にしちゃうぞ〜」
気持ち悪い掛け声とともに一人撮影会は進んでいく。
ぼっちゆえに止める者のおらず、ぼっちゆえにテンションが底なしに上がっていく。
「おおっ、そうだ。せっかくだから動画に撮ってあの動画サイトにうpでもしよう。
タイトルはそうだな・・・事故満的wパソコンレンジ型タイムマスィィィィンなんて
いいかもしれん!逆回転する偶然を事故と自己とで掛けるとか笑えるw」
完成した達成感と一人撮影会のせいで中二病が発症し高いテンションのままに
笑うポイントがない訳の分からないことをほざきながら、動画撮影していく。
そして30分後にぼっち撮影会を終えて次の作業に進んでゆく。
次に撮り終えた動画を確認し編集ソフトで編集して説明文を書き込んでいく。
〜撮影内容(説明文字幕)〜
繋いだパソコンで出来るのはエンタキーを押すと温める時間が10秒ずつ増えていきます。
本体の時間設定ボタンをパソコンに置き換えただけなのだw
そしてスタートボタンを押すと中のテーブルが逆回転しています。
過去にメールが送れちゃいそうですwww
そんな機能ないですけどね!
ではさっそくバナナを入れてチンしてみましょう------------
---チン---
さてチンされたバナナの見た目に変化はありません。
とりあえず手にとってみます。熱っ!ww
あまりの熱さに落としてしまいましたw
ではさっそく皮を剥いてみます。
--ムキムキ--
皮を剥いたら糸を引いてますねw
見た目は普通っぽいです。くわえてみましょうwww
んぅ・・はぁぁ・・熱くなったバナナで口が・・いっぱいです・・・ちゅぱ・
んっっっ・・・熱い濃厚などろどろした中身が飛び出てきました。。。
ぷはぁ・・少し青臭い匂いがしますね。好きな人は癖になるかもしれませんwww
と言う訳でどろどろな中身が飛び出すバナナができましたwww略してドロバナですねwww
〜動画終了〜
「よっす。編集が終わったー!我ながらあふぉな内容だけどいい出来だとおいらは
自画自賛してみますwではさっそくうpしよう!!!」
編集を終えた動画をパソコンでUPするために嬉々して
パソコンレンジのパソコンでネットに繋いで動画サイトを開いて投稿ページを目指す。。。
タイトルと説明文を書き込み動画の場所を選択しながら
「これをみた人はどんな反応すっかな?再生数とかミリオン行っちゃう!?
行っちゃったらどうするよ?ふひ。ふひひひ。」
と気持ち悪い笑いをしていた。
発症した中二病を拗らせ、テンションがおかしく変態紳士からただの変態野郎になったせいで
横においたレンジがエンタキーを押すたびに時間が設定され
おおげさになった動きでスタートボタンを押してしまった事に気づかぬままに。。。
そしてテンションMAXIMUMでUPされている進行状況を表すバーを見ている。
・・94%・・・95%・・・96%・・・97%・・・98%・・・99%・・
そして100%になったと同時に横からチンと甲高い音が聞こえ音の方へ振り向いたら
「へっ?」
食べたはずのドロバナが皮を被ったままそこにはあった。
手を伸ばし触れた瞬間に意識がそこで途絶えた。
パソコンのディスプレイには
『夢と現実の狭間世界へようこそ』
と表示されたパソコンレンジが残されていた。
心地よい風が頬を撫でていく。暖かな日差しが身体に降り注ぐ。
そんな陽だまりの中おいらは意識が覚醒していく。
まぶたを開こうとすると日差しが以外のほか眩しく薄めに開くのがやっとだった。
「あ”ぁ”ーー」
唸りとも取れる低い声が喉から漏れ出ていった。
まだ眠い意識を無理に保とうと目を擦る。ようやく日差しにも眼が慣れ始めしっかりとまぶたを開けて周囲を見回してみる。
茶色い木目の壁。白い壁紙の天井。
左を向けば日差しと共に頬を撫でていた心地よい風が吹き込んでいる窓。
反対を向くと仕切るためのカーテンと背もたれのない丸椅子が置かれている。
さらにその向こうにはドアが開け放たれており廊下から人の声がかすかに聞こえてくる。
手を動かすと手触りのよいふわっふわの暖かな真っ白い掛け布団が掛かっている。
体の下にも頭の下にも真っ白な枕と敷き布団が敷かれているようだ。
ここまで確認してようやく自分はどこかの病院のベットに寝ているんだと認識できた。
それはともかくなぜおいらはどこぞの病院の一室に寝かされているんだろうと
目覚める前の記憶を頭の中から引っ張り出していこうとしてここで重大なことに気づく。
「あっ!この状況はよく読んでるネット小説お決まりのあのセリフを言えるチャンスだったんじゃ??
あー、せっかくのチャンスがあああああ・・・・・・・・・・し、知らない天井だ・・・」
あんだけ騒いだ後に言うとさすがに恥ずかしいwなんて思いながらも、しょうがないと
またの機会に落ち込む事にして記憶を掘り起こすことに専念する。
むむーと唸りながら最後に覚えてる事を思い出そうとする。色々と浮かんでは消えていく。
『たしかー味噌炒め丼を妙なテンションでかっ込んでいたんだよな?そしてそのテンションで
『うほっ!ぼっちだけの撮影会』を敢行して動画もサイトにUPしてからどうしたんだっけ?』
記憶を1つ1つ掘り出していくと次々と思い出していく。芋づる式にずるずると。
そしてドロバナwに触れた事が覚えてる記憶で最後と言うことに気づく。
「そうかー。ドロバナwに触れた時になんか変な感じがした気がしたようなしなかったような・・・」
そんな事を思いドロバナwに触れた手をグーパーグーパーしてみる。これといって違和感はないっぽい。
「なんだったんだろうなー。なんで気を失ったんだ?」
なにかしら、している時に寝てしまった人は分かると思うが寝落ちした時は寝る前の記憶が曖昧になる。
しかし外的要因による意識の遮断、つまりは絞めて落とされたり頭を殴られたりして意識を失う時は
ある程度の記憶が残るのである。今回の場合は触れた途端に途切れたことが分かっている。
ソースは自分の経験。
考えれば考えるほど分からなくなってくる。
分からなくなっていく内にもう一つの不可思議な出来事である
ドロバナwの事など記憶の海溝底深くに沈んでいってしまう。
この記憶は浮いてくることが出来るのであろうか・・・
分からん事をない頭で考えていてもしょうがないがしょうがない事さえもわからん残念な頭なのである。
「うーんうーん」
唸っていたが目覚めからそこそこ時間が立つと身体の機能も目覚め始めとある部分が立ってきた。
「ふむ。まったくもって分からん。それよりトイレに行こう。漏れそうだ。」
そそくさと布団をめくりベット側に置いてあったスリッパに足を掛けパタパタ音を立てて
廊下に続くドアを目指して歩を進めていく。
「さてっと。おトイレはどこかしらん?早くトイレにいっといれ!なんつって。」
くだらん事をいいながら案内図を見ながらトイレに向かう。
意外とトイレは遠くにあり臨界突破に近い状態では間に合うか?
ぎりぎかもしらんと内心焦りながら目的地に内股小走りで向かう。
駆け込んだ個室で一気にズボンと腰を下ろしすべてを開放する。
「ふぅー。漏らずにすんでよかったー。」
なんとか漏らす事無く間に合ってよかったと思いながら手を洗う。
すっきりした顔で部屋に戻るとそこには白の制服に紺のセータを着た純白の天使が待っていた。
・・・訂正しよう。純白の天使ではなかった。。。
部屋にいた看護士さんはおいらの顔を見て手持ちの書類らしきものに何かを書き込みながら
「おかえり、トイレでも行ってたのかな?起きて大丈夫?身体は大丈夫?ふら付いたりしない?」
「え、あっ、はい。トイレに行ってました。ふらついたりとかもないですね。ちょっとだるいですけど」
「そっか。あんなことあったんだから無理せずにゆっくり休むように心がけてくださいね。」
書き込んでいた書類のようなものをベット横に置いて近づいてくる。
「眼が覚めたからこれから今日の午後から診察になります。お昼食べた後に向かえをよこしますから。」
「あぁ、はい。分かりました。ところで午後の診察って何時からですかね?」
「お昼が11:45からで診察開始は13:30からなので十分前ぐらいまでに準備しといてください。」
「わっかりましたー。」
言い終えると看護士さんはお大事にといいつつ帰って行った。
時間を確認するとまだ10時ちょい前でまだお昼まで時間があったので病院内をふらふらする事にした。
とりあえず自分のベットまで戻り荷物入れと思われる棚を開けて見ると自分が着ていた服と袋があり
袋の中には着替えと携帯に財布が入っていた。
携帯と財布を持ってきてくれた親に感謝しつつ2つをポケットに突っ込んで部屋を出る。
おいらがいた部屋は4階13号室で三人部屋だったが自分以外には患者はいなかった。
トイレに行ったときに確認したがこの病院は地元では中堅規模の比較的大きな通いなれた病院であった。
それと13号室はほかの部屋より離れているために普段使われていない部屋だったと
ナースステーションで話しているのを立ち聞きしてしまった。
さらにあの部屋の患者さんが救急車で運ばれてきた直後にあの部屋を片付けて使う事になったらしいとの事だった。
『あれ?13号室っておいらの部屋じゃね?…』
そんな話を思いだし曰く付きの部屋なのかとガクガク((( ;゜Д゜)))ブルブルしながら部屋を後にした。
ふらふらしながら2階にある売店を目指し、おいらは可愛い看護士さん(純白の天使)を探しながら
闊歩していると色々な人とすれ違った。
3階4階は入院部屋しかないが1階2階は一般の診察室が在るため日帰り患者さんがいるのである。
そんな患者さんを見ていて自分の入院用寝間着である事が無性に恥ずかしくなってしまった。
それからは看護士さんの視線も恥ずかしく隠れるように病室に逃げ帰っていた。
不審な行動でかえって目立ってしまったが壁と向かい合うように張り付き顔を隠していたので
個人特定はされてないと思いたい。
急いで置いてあった着替えからゆったりしたTシャツとジーパンに
着替え再度、宝島への大冒険を再開するのであった。
なにごともなく売店に着いてしまった。残念ながら純白の天使は居なかった。
悲壮感に囚われつつ雑誌の立ち読みをし外より割高な飲み物を買って
庭のベンチで時間を潰しながら状況整理をする事にする。
『たしか気絶したのは遅めの昼食の後で目が覚めたら午前中。少なくても1日は意識がなかったんだな。
そいや原因不明の気絶したの初めてだ。また1つ初体験を経験したんだな。……あー早くあの初体験を経験したい。』
話が脱線しちゃったなと思いつつ携帯で時間を確認する。
あふぉな事を考えていたからすでに11時半に近い時間になっていた。
そのまま携帯のカレンダーで日にちを確認しつつ病室を目指し歩く。
どうやら気絶から2日立っていたようだ。
病室に戻ると丁度昼食が用意させていたので自分のお盆を取り
ベットで買った飲み物と食べた。味が薄くあんま美味しくなかった。
昼食後、診察に備えてトイレでスッキリして部屋で外を眺めて待機していると
車椅子を押して看護士さんが部屋に入ってきて
「こんにちは〜。診察の為にお迎えに来ました〜。」
と眩しい笑顔を向けて来た。
・・・キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!! はい!来ました。
来てくれました純白の天使さんが来てくれました!!
長身170弱ぐらいの黒髪をアップにしたつり目のちょい童顔の美人さんですよ!
おいらの好みど真ん中のどストレートです。うっはwやべ眩しい笑顔が直視できんwww
なんて思いながら目が合うとビクッとして笑顔がひきつり固まってしまった。
おっといかん。落ち着け、落ち着けおいら。びーくーる。びーくーる。
そんなに危ない顔してたかな?と思いながらも表情を繕いながら
「あっはい。分かりました。準備はできてますよ〜。行きましょうか。」
と上擦らない様に返事をした。看護士さんはΣ(゜∀゜;)はっとして目を泳がせながら
「そ、それじゃあ、車椅子に乗ってください。」
と指示してくるので心の中で看護士さんの隣を一緒に歩みます(キリッ
ってナンパ野郎は言えるんだろうなと思いつつ口では「歩けますよ?」と普通に言った。
ヘタレじゃないよ?
患者さんに無理はさせられないとの事なので指示通りにすると
「行きますね〜」と言いつつ診察室に向かった。
2階の診察室に向かう間に会話はなかった。が看護士さんはつむじ辺りを
(・ω・。)ジーとしていた気がした。
途中で看護士さんは意を決したように話しかけてきてくれた。
「お昼前に隠れながらお散歩してませんでしたか?」と
・・・・・イヤー(*ノωノ)ミラレテター・・・・
「・・・はっはっは。な、なんの、こ、ことでせう?」
噛み噛みだったがなんとかごまかせたはずだ。ふー。
看護士さんは少し苦笑しながら「そうですかw」と言っていた。
それから診察室に着くまで何かをガリガリ削られるのに耐え続けることになった。。。
読んで頂きお疲れ様です。
更新は3日ぐらいを予定しております。
背景色や文字色を度々変更しています。見易い組み合わせを知っていたら教えてください。