第二章〜グレー
[えぇと.
今カラクラス委員を
決めようと思うんだけど...]
先生の声に騒ぎだすあたし達.
[何委員行く??]
[俺どこも行きたくねぇ]
[てかッ
クラス委員より先に
席替えだろ席がえ!!]
みンな好きずきに口を動かす.
[はいッ!!静かにして---!!]
先生の声に騒いだ教室に
段々と静けさが戻る.
[えっとね.
先生が考えた結果
一学期の委員は
先生が決めるコトにしました!!]
その声にまたみんなの
ブーイングが飛ぶ.
だケド先生は
そんなの無視で
黒板に委員と名前を
サラサラと書いていく.
[お願いッ!!
何にも当たらないでッ]
心の中で呟く.
体育委員.
整備委員.
会計委員.
美化委員.
...
次々と名前が埋まっていく.
そして最後に
委員長と副委員長.
[お願いッ!!]
委員長.中川幸助
副委員長.仲村梨華
願いも虚しくあたしは
副委員長の文字の横.
肩を落とすッて
きっとこぉ言うコトを言うんだ...
あたしが落ち込んでると
茜があたしに駆け寄ってきて
[梨華ッ!!ナイスだよ!!]
て喜んでる.
[何がナイスなのよッ]
あたしは言った.
[中川君が委員長だカラ
仲良くなってアドレス
聞き出せるチャンスぢゃン!!!]
て茜が耳元で言う.
[あッ!!本当だッ!!]
[でしょっ!!
本当よろしく頼むよ!!]
[うん!!任せてよッ
仲良くはなんないと思うケド
アドレスなら聞き出せるよッ!!]
お昼休みも茜とあたしは
ずっとその話をして
下らないシュミレーションまでしてた.
恋する女の子の
妄想ッて激しい.