第二章〜グレー
茜の好きな人.
中川幸助.
小学生の時カラ
野球をしていて
今年の期待の新人らしい.
いつもクラスの
輪の中心にいて
女子カラも人気のある
男の子だった.
いかにも茜の好きなタイプ.
逆にあたしは
そぉ言う男の子が苦手.
やっぱりあたしは
大人っぽくて
落ち着いてる人がいいな...
[梨華...
あのねッ
お願いがあるんだケド]
帰りの道で茜が言う.
[どうしたの???]
[あのね...
中川君にアドレス
聞いてくんない???]
[えッ??!あたしが聞くの??]
[お願いッ!!!...やっぱ駄目??]
茜の必死さに押されて
[...しょうがないなァ.
今回だけだよ??]
そぉ言うと
[やったァ!!!
やっぱ梨華は
あたしの親友だね!
本当ありがとォ!!!]
抱き付く茜に
あたしは
[本ッ当調子いぃんだカラ!!]
と笑いながら返した.
[でも...
どうやって聞けばいい??
茜が教えてッて
言ってるカラッて
聞いたら駄目だよね???]
[駄目駄目!!
絶対に駄目だよ!
それぢゃぁ梨華に
聞いてもらう意味無いぢゃン!!]
[だよねぇ.]
[うン...]
それカラ色々考えてみたケド
いい作戦は
結局思い着かなくて
考えるのは
後日もちこしになった.
だケド
チャンスは
びっくりする程早く
次の日にやって来た.
それはその日の
ホームルームでのコトだった.