第二章〜グレー
新しい学校.
新しい顔ぶれ.
みんな何だか
緊張でぎこちない様子.
だけどあたしには
心強い見方がいた.
小学生の時カラ
ずっと仲良しの
茜と同じクラス.
[梨華---!!!
また一緒のクラスだね]
元気な茜は
あたしの手をとって
ピョンピョン跳ねている.
茜は元気で
笑顔が可愛くて
あたしの01番
大好きな友達.
茜になら何でも
相談出来る.
[本当だね!!
あたしも茜と
クラスが一緒で
超嬉しい!!]
本当に嬉しかった.
茜と喋ってたら
いつの間にか
友達が増えた.
茜には
人を惹きつける
何かがあって
気がつくと
茜とあたしは
クラスの中心になってた.
家に帰っても
ずっと茜の話ばかりしていた.
母も義父も
[また茜ちゃんの話???]
[茜ちゃんが大好きなのねぇ]
と少し呆れ顔だった.
それでもあたしは
茜の話を止めなかった.
本当に茜が大好きで
茜はあたしの自慢の
親友だったカラ
話しても話しても
止められなかった.
楽しい学校生活は
01日01日が
あっという間に過ぎて
気がつくと
満開だった桜並木は
緑の新芽に変わり
月は05月に変わっていた.
この頃になると
みんな学校生活に慣れて
誰がかっこいい
とか
誰が好きだ
とか
恋の話も出る様になった.
茜はどうやら
野球部の中川君が
気になっているらしい.
[梨華--???中川君どぉ思う??]
茜がそぉ言う時は
気になってる証拠だった.
[ん---
あんまり喋ったコト
無いカラなァ...
でも運動神経いいし
かっこいいよね!!]
そぉ言うと
茜はニコニコしながら
[だね!!!]
て言った.
だから
[好き??]
て気いたら
顔を真っ赤にして
[秘密ね!!?]
て言った.