第一章〜真っ白
あたしはごく普通の
家庭に生まれて
それなりの生活の中で
幸せに過ごしてた.
だけどあたしが
小学校03年生の時
父は突然あたし達の前カラ
いなくなった.
何でいなくなったの???
そぉ思ったケド
あたしと妹に
苦労や心配を
かけさせまいと
必死に働く母に
そンな無神経なコト
言っちゃいけないンだって
小学校03年生の
あたしにでもわかった.
父がいなくなって
少しの間は寂しく
泣いた日もあったケド
その内に悲しみも薄れて
いつのまにか泣かなくなった.
貧しかったケド
みンなみたいに休日に
ドコかに行ったりは
出来なかったケド
それでも
あたしは幸せだった.
母がいて
妹がいて
あたしがいて.
しょうもないコトで
笑える毎日.
学校に行けば
友達もいて
少し大きくなると
恋もした.
そこにはまだまだ
真っ白なあたし
がいた.
そぉ.
あの日が来るまでは
真っ白だった.
ある日
母が
[今度の日曜日遊園地に行こう]
そぉ言った.
妹もあたしも
飛び跳ねて喜んだ.
遊園地に行ける
それも嬉しかった
理由の01つだったケド
何より久々に家族03人で
出掛けられる.
そぉ思うと心が弾んだ.
指折りにその日を待った.
早く時間が進めばいいのに.
時間を早く進める方法は
無いのかな??
魔法が使えればいいのにな.
本気でそンなコト
考えてる自分がいた.