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ホワイト  作者: だな
12/12

第二章〜グレー


涙ッて枯れる.


昔誰かが

そぉ言ってたケド

本当だな.


頭がボォっとする.


あたしがどんなに泣いたって

朝は必ずやって来るんだね.


何もする気が起きない.


[梨華---!!朝ご飯出来たわよ]


母の呼ぶ声がする.


リビングには

いつもと何も変わらない光景.


朝ご飯.

朝のニュース.

春華の寝ぼけた顔.

優しい母の笑顔.


そぉ.

変わったのは

あたしだけ.


[梨華???

どうしたの??

顔色が悪いわよ??]


[別に何も無いよ]


無理やり笑ってみせた.


変わったあたしは

何も変わらない風景に

自分をごまかして溶け込んだ.


もしもあたしが

昨日の出来事を

言ったらどうなるの???


春華がこんな目に

会うかもしれない.


春華はまだ小学生だよ??


でもあいつなら

やりかねないよ.


頭の中で自問自答を繰り返す.


考えたいコト

いっぱいあるのに

時計は針を

止めてはくれなくて

あたしは学校に向かった.


歩くと少し痛みが伴った.

だケド誰にもわかんない様に

平然を装って

笑顔の仮面をつけて

あたしは教室に入った.


[梨華ッ!!!]


真っ先に

あたしの名前を

呼んだのは茜だった.


[おはよォ]


精一杯の笑顔.

茜に心配させない様に

必死だった.



[おはよッ!!所で...聞けた??]


何も知らない茜は

中川君のコトで

頭がいっぱいの様子だった.


[あッうン!!!聞いたよ!!]


[本当ッ!!?メールはした??]


[うン!した.]


[どんな感じだった???]


[ん---...野球バカッて感じかな??]


[何それ---!!そっかァ...]


[うン.

それでぇ茜のアドレス

何て言って教えたら

いぃかなァ???]


[...だね.どぉしよぉ.]


茜の困った顔.

純粋に恋する気持ち.


あたしにはもぉ

恋なんて出来ないね.


だって汚れてしまったカラ.

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