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ホワイト  作者: だな
11/12

第二章〜グレー


だケド眠りについて

思い知らされる.


嫌な予感は

気のせいなんかぢゃ

なかったッてコト.


何だか人の体温を感じる.

それにズッシリ重い...

生暖かい風.

何だろ???


目を開くとそこには

驚きと恐怖の光景.


あたしの

体の上に跨った

義父の姿.


[ちょッお義父さン???!]


あたしは小さな体で

精一杯抵抗した.


だケド大の大人に

勝てる訳がなかった.


[梨華...大人しくしてるんだよ]


生暖かい息をハァハァと

吐きながら義父は

あたしの体を触った.


やだッ!!!

やだやだッ!!

誰か助けて!!

お母さん!!

春華!!!


声が出ない.


次の瞬間に激痛が走った.


[梨華の体と

おとうさんの体が

合体したよ---...]


そぉ言いながら

腰を激しく動かす

動物がいた.


そして声をあげた.


何も知らないあたしには

何が起こったのか

わからなかった.


義父は服を直すと


[このコトは

梨華と僕の秘密だよ???

いい子だカラわかるよね???

もしも誰かに言ったら

どうなるか...]

ニヤリと笑って部屋を後にした.


しばらく呆然と

天井を見つめていた.


何が起こったの???

夢...???

夢ぢゃないよね.


鏡に映ったあたしの姿を見て.

あたしは声にならなかった.


はだけた服.

血のにじんだシーツ.

ゴムの匂い.

獣の匂い.


[...ゃ.ぃ...や.いや----!!!]


あたしには

泣くコトしか

出来なかった.


13歳になりたてのあたしが

段々とグレーに染まる.


月は非情にも綺麗な満月.

大好きなピエロの人形は

あたしを

嘲笑っているかの様だった.

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