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第一話*始まりを告げる呼び笛

こんにちは。

第一作品なのでまだまだ不十分なところがありますが

そこのところはご了承ください。

ズドォォォォォン!


2人の少女たちはこの轟音で目を覚ました。

耳を劈くようなその音でついつい耳をふさぎたくなる。

隣で何かを喋っても何も聞こえない。ただ聞こえるのは

轟音だけだった。

一人の少女が外へと向かおうとした。

後ろに残っている1人が必死に止めようとするが声が届かない。

「…ッ!な…き!華弥!」

声がやっと通った!と思ったときはすでに轟音はなく静かな街に

戻っていた。

華弥と呼ばれた少女が振り返る。

「さっきの何だったんだろう?夏生はわかるの?

 凄い五月蝿かったよね〜」

「うん…でも少しおかしくない?」

「確かに…あれだけの轟音の中飛び出してくる人はおろか窓を開けて見たり

 叫び声も聞こえなかった…」

恐怖を振り払い2人は外に出た。

「な……何これ!!!」

「うそでしょ…」

2人の目の前に広がっていたのは一面真っ白な世界。

つい昨日まで向かいの壁の大きな落書きも真っ白になっている。

家の屋根も、ドアも、公園も。すべてが白で囲まれている。

「全然現実味がないんだけど…」

「私もだよ。華弥。でも…夢じゃないよ。」

「じゃぁ…他の人たちは?どうして出てこないの?」

「わからない。ちょっと家に戻って見よう。」


家に入っても物音ひとつ聞こえない。

ギシギシ軋む階段を夏生は上っていく。

「お母さん…?お父さん?」

寝室の扉を開いて、夏生は言葉を失った。

お母さんもお父さんも顔も身体も真っ白だった。

「ねぇ!どうしたの?お母さん!お父さん!」

「夏生!」

「華弥だ…」

バグバク高鳴る心臓を押さえながら再び階段を下りる。

「どうだった?」

「駄目。みんな真っ白。」

「でもどうして私たちは色がなくなっていないの?

―――夏生ちゃん。華弥ちゃん…

『えっ?』

2人で声のしたほうへ振り返る。そこには目を見違うほど

綺麗で可憐な人が立っていた。

―――私はアリストクラート。アリスって呼んで頂戴。

   このまちはハーレズコメットっていう悪の組織に色を

   抜かれてしまったの。

   貴方達しか動ける人はいないわ。他の街に行って仲間をあつめて 

   この街を助けてあげて。私はいつでもそばにいるわ。

「待って!」

その声も虚しくアリストクラートは姿を消した。

「ドウユウコト?ハーレズコメットって何?仲間を集めろってどういうこと?」

「夏生!みて。」

華弥の手の中には綺麗な水晶のついたストラップがあった。

「やるしかないでしょ!夏生」

「うん…そうだね。やろう!」


―――始まりを告げる呼び笛は鳴り響いたなり。

           


**主人公**

Name 風宮かぜみや 夏生なつき

説明 14歳。華弥と共に自分の街に色を

   取り戻す旅に出る。

   少し几帳面でしっかりもの。料理が得意。


Name 凪和なぎわ 華弥かや

説明 14歳。夏生と同じように、自分の街に

   色を取り戻す旅に出る。

   キレたら無茶苦茶怖い。脚力・腕力は

   中学生とは思えない強さを誇る。

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