第8章 全国視察を終えて
栃木県、茨城県、福島県、宮城県、山形県、岩手県、青森県、新潟県、秋田県、北海道で札幌医科付属大学で入院している中川麻子を見舞って、「具合はいかがですか?遅れてもうわけございません。こちらつまらないものですがお納め下さい。」澪は中川麻子の顔を見たが元気そうだった。フルーツバスケットを渡した。「宮崎長官、見舞にくるの遅かったじゃないの!失礼しちゃう!」中川麻子は澪の顔を見るなりプンプン怒りだした。「あら!お元気そうでなによりです。」澪は中川麻子の顔を見て嫌味を言った。「治療費払ってくれるんでしょうね?」中川はヤブから棒に澪に凄んで来た。「出すわけないでしょう?本来ならそのフルーツバスケットも違反なんで持って帰りますから!利益強要になってしまうし、あんたらに何言われるかわからないから!それに治療費は◯◯党の◯◯先生が出してくれますよ。あの先生、近いうち粛清されますからスパイ防止法違反でしたらあなた達も終わりね。私も長官辞めるしね。しばらく海外赴任します。」澪は中川麻子の顔を見て微笑んだ。「あら、残念、宮崎長官首ですか?セイセイするわよ。私らは◯◯先生いなくても抗議活動は辞めません。」中川麻子は澪の顔を鋭い目つきで睨んだ。「元気そうなのでこれにて失礼致します。お大事にフルーツバスケットは持って帰ります。ごめんください。もう、会わない事を願います。小林君、フルーツバスケット持って帰って!」澪は中川麻子に目も合わせず病室を出た。ナースステーションに寄って中川麻子の傷の具合を聞くと「中川さん。来週には退院でよ。」看護師が澪の顔を見て微笑んだ。手を動かす事には問題ありません。不幸中の幸いでした。」看護師は澪の顔を見て微笑んだ。「これ、食べてください。」澪は看護師にフルーツバスケットを手渡した。「宜しいですか?いただいても?」看護師は不思議そうな顔で澪を見た。「良いんですよ。中川さんが看護師さんへあげて下さいと言ってました。」澪は看護師の顔を見てクスりと笑った。「それでは頂きます。ご馳走様でした。」看護師は澪の顔を見て笑顔で頭を下げた。「お礼は中川さんに言って下さい。」澪は看護師の顔を見てまた、クスりと笑った。これにて、澪とエセ動物保護団体との戦いは終了した。◯◯党の◯◯先生は翌日に粛清された。沖縄基地の反対デモがスパイ防止法に抵触していた。NCIAの新妻隊長により銃殺刑された。呆気ない最期であった。国会議員も藤原首相を恐れていた。中川麻子の治療費は1円も出なかった。北海道は、澪とは過去に因縁があり上手く行っていなかった。が素通りはできず、ありえる改善点を模索して市街地への熊の出没を減らす方向性で意見が一致した。やはり、防御壁を頼まれ了承した。熊の生息数は年々増えていた。だた、地域的に問題発言をする官僚が多く絶え間なく揉めている地域で澪も手を焼いていた。猟友会メンバーも全国一多く100名はくだらなかった。日々山岳部では人と遭遇はたえなかった。猟友会も共存共栄を望まれて、積極的に殺生はしてなかった。地域議会が強い地域柄である。昔から昔からとのんびりした所であり、駆除に強硬派の澪とはいつも対立していた。反りが合わないのであった。取り敢えず、話し合いは出来て無事終了したそして、3カ月ぶりに実家へと帰った。「みんな、ただいま帰りました。」澪は笑顔で出て来たお父さんお母さん、子供を笑顔で見た。全国のお土産を沢山買っていた。旦那の実家に旦那の両親と子供【はると】と5人で暮らしていた。それとビーグル犬のタロウが居た。「ただいま帰りました。」澪が笑顔で子供を抱き上げた。「はると、元気していた?ジイジ、バアバの言う事ちゃんと聞いて良い子にしていたか?小林君、お土産持って来て!」澪は小林の顔を見ると小林は澪の目を見て頷いた。すぐに段ボールの箱に沢山のお土産が入っていた。移動の際、小林君がインターネットで調べて買った物だった。道の駅で買った物が多かった。「澪さん。おかえりなさい。」母が澪の顔を見て微笑んだ。「お母さん。生物がありますから冷蔵庫へお願い致します。」澪は母に声をかけた。「小林さんもご苦労さまでした。いつもお世話になります。」母は小林の顔を見て笑顔で接した。「お母さん、これとこれは冷蔵庫、早めに食べましょう?」澪は箱から取り出し母に渡した、「有り難う。こんなに沢山。食べ切れないわ?」母は澪の顔を見た。「五郎さんは仕事ですか?」澪が旦那の事を口にした。「うん。休めなくてね?澪が帰って来る日だから休めと言ったんだが出勤しちゃたよ。」母が澪の顔を見て複雑な表情を見せた。「小林さん、今晩泊まっていくでしょう?腕によりをかけて御馳走作るわよ。」母が小林の顔を見て微笑んだ。「嫌!帰ります。家族水入らずで3カ月ぶりなんですから。」小林は笑顔で母の顔を見た。「小林君。泊まっていきなさい!これ、命令だよ!」澪は小林の目を睨みつけた。「命令じゃ仕方ない。遠慮なく御言葉に甘えます。」小林は母と澪の顔を見て照れ笑いを浮かべた。小林は部屋の隅で電話でホテルをキャンセルした。「お母さん。タロウのおやつ頂戴!タロウに挨拶してくるから!」澪は母からおやつを貰うと庭に出てタロウの小屋へ向かった。猟犬のタロウは澪が猟に行く時の友だった。「タロウ、ただいま、元気にしてたか?近いうち山へ行こう!」澪がタロウの顔を撫でると「ワン」と鳴いた。おやつを食べさせて庭を二人で駆け回った。「お母さん。タロウと散歩行って来る、」澪は庭から怒鳴るとリードをつけてしゃべると袋を手にタロウと散歩に出かけた。すれ違う近所の方に声をかけられながら1時間くらいいつものコースを歩いた。先日の波海との事を思い出していた。「波海ちゃん、彼氏いないって言っていなあ?また、遊んで貰おうかしら!やっぱり女の方が良いわ!」なんて思い出していたら「こんにちは澪さん。お久しぶりですね。」3軒隣の若奥様かおりさんに声をかけられドキっとした。「かおりさんはお元気そうですね。家族の方々もお元気ですか?」少し立ち話になった。「つわりが酷くて2人目がお腹にいるんです。」かおりが笑顔で澪に答えた。まだ、目立たなかった。「そうですか?うちも頑張ろう!なんちゃって!アハハ!」澪は笑いながら話た。「それではお大事に!失礼致します。」澪はかおりを笑顔で見送ると家の門の前で別れた。タロウを小屋に入れて首輪をロープにつないで「タロウご苦労さま。後でご飯持って来るね。バイバイ!」澪はタロウの体を触りその場を離れた。「ワン、ワン!」タロウが吠えた。夕方6時を過ぎると旦那の五郎が県庁から帰って来た。「ただいま!澪、帰って来たか!ごめん。外せない会議があって出迎えてあげられなくて!」五郎はそう言って玄関を入って来た。「おかえりさい。あなた!3カ月ぶりね。元気そうで安心したわ!」澪は笑顔で五郎を出迎えた。「お前も元気だったか?」五郎も澪の顔を見て微笑んだ。澪は五郎に抱きついた。五郎はリビングに行くと「旦那様、お久しぶりでございます。」小林が五郎に笑顔で挨拶をした。「小林君、澪を見守ってくれていつも有り難う。元気そうだな!君も、今日は泊まっていけよ。」五郎も笑顔で小林を見て肩をポンッと叩いた。「五郎、おかえりなさい。今晩は澪さんが買って来た北海道の海鮮でご飯にしましょう?」お母さんは五郎の顔を見た。五郎が食卓を見るとカニ、ホタテ、イクラ、エビ、鮭などが所狭しと並んでいた。「こりゃあ!御馳走だな?滅多に食えないぞ!澪、高かったんじゃないか?」五郎は興奮していた。「高かったよ。留守にしたお詫びです。」澪は五郎の目を見て微笑んだ。「五郎、手を洗って席に座りなさい。」母が五郎の顔を見て微笑んだ、五郎は手を洗って席に付くと母がご飯と味噌汁をよそって五郎の前に出した。その前にジイジと小林君にご飯と味噌汁を出し終わって二人は目の前の御馳走をお預けになっていた。お母さんは、はるとと澪と自分のご飯と味噌汁をよそって席に付くと「頂きます。」合掌してみんな箸を持って食べた。「こりゃあ!美味い!新鮮だ!澪さん有り難う、」ジイジは澪の顔を見て頭を下げた。はるとも好き嫌いなく食べた。「澪さん。美味しいわ!有り難う。」バアバが澪の顔を見て微笑んだ。「留守したお詫びです。まだ、箱の中に各地の銘菓がありますから楽しみに!水戸納豆もあります。藁のやつ。明日の朝にでもどうぞ。東京の檜原村の地鶏の卵とか。」澪は皆の顔を見渡し美味しそうに食べてる顔を見てホッコリして笑った。「あなた、今晩大事な話があるの?」澪は五郎を見た。「なんだ?大事な話って!離婚はしないぞ!」五郎は澪の目を見つめた。「仕事の話。離婚なんてしないわよ。」澪は五郎の目を見てクスクス笑った。「仕事の話なら皆の前でしろよ。」五郎は澪の目を見た。「皆に聞いて貰いたい。あのね。あかり姉さんからの頼みであかり姉さんの右腕になって貰えないかと話が来て、信用出来るのは私しかいないらしいのだから大陸まで来てって!なんか今回の話はアメリカが本気で取り組んでいる仕事らしい。合成麻薬の撲滅だって!日本に本格的に入る前に阻止したいらしいの!元C国人の検討はついたらしいだけど日本人がわからないらしい。小春姉さんも今動いている。元C国の工場の解体と業者の摘発を私に任せたいと今までのアメリカ人が寝返って信用ならないってご指名なんだ。ただ、今回の任務は帰って来られない可能性がある?ミスすれば死ぬ。それだけは覚悟しておいて。何時出発するかわからない。あかり姉さんが説明に来ると思うから。私、もう、行くと決めたから止めても無駄よ。唯一の肉親からの頼みだもの!わかって。小林君は連れて行かない。お姉ちゃんが危険と口にしたからは相当ヤバいから。」澪は皆の目を見つめて決意を話した。「マジか!あかりさんを信用するしかないなあ!あの人が一緒なら大丈夫だ!澪も行くなら失敗するなよ。成功させろ!」五郎は澪の目を見つめた。「澪さん。辞めなさい!はるとはどうするの?」母は澪の目を見つめた。「はるとは私と五郎さんの子供だから強いから大丈夫だよ。多分私がいなくなっても新しいお嫁さんすぐに決まりますよ。私が保証します。」澪はお母さんの目を見つめた。「私も後任人事かんがえなきゃいけない。五郎さん、猟友会メンバーでいい人いるかな?私は佐竹宜義さんなんか適任かな?なんて思ってます。後は藤原首相が選んでくれるかなあ?小林君はその人のサポート頼みます。」澪は五郎の顔と小林の顔を交互に見た。「いつの間にかウニとカニがなくなってる?誰が食べた?私、まだ食べてないよ。話に夢中だったから私が悪いけどね。」澪がガッカリした表情を見せるとジイジが手をあげた。「4個食べた。」ジイジは正直に言った。「ジイジが食べたのだったら許す!」澪はニヤリ笑った。澪は残り物でご飯を2杯食べて「ご馳走様でした。」合掌し箸を置いた。続いて小林君が「ご馳走様でした。」合掌し箸を置いた。続いてはるとが「ご馳走様でした。」合掌し箸を置いた。続いて「ご馳走様でした。」合掌し、ジイジが箸を置いた。「ご馳走様でした。」バアバが合掌し箸を置いた。すると澪が全員の食器を自動食器洗浄器に入れてスイッチを押した。澪は、はるとを除く全員にコーヒーを淹れた。はるとには牛乳をコップに入れてテーブルの上に置いた。「澪、熊はどうだった?個体数増えていたか?秋田県も増えて増えて仕方ない。山と人里の境界線なんてないと同じだ。必ず1日は遭遇しているからな!対策は考えたのか?近いうちに死人が出るぞ!」五郎が聞いた。「はい!どこも増えていました。特に北海道かな!続いて東北地方と中国地方、四国、山陰、北陸、中部、東海、関東は千葉県は居ない。どこも増えてます。だから防御壁の予算をたんまり貰う事に落ち着きました。電流付きのやつね。動物保護団体も黒幕がいなくなり静かになる可能性大です。」澪が説明した。「動物保護団体と言えばよく県庁にもプラカード持って怒鳴っていた。北海道で熊に襲われたオバサンどうした?」五郎が澪の顔を見た。「あのオバサン見舞にいったけど元気だったよ。減らず口は相変わらずだけどもうすぐ退院だってさ!」澪は複雑な表情を見せた。「黒幕がいたんだ?」五郎は澪の顔を鋭い目で見た。「居たんだよ。◯◯党の◯◯先生だった。沖縄基地の反対デモを先導した容疑、外患誘致罪で死刑になりました。」澪は五郎の顔を見て微笑んだ。「澪の姉さん達のNCIAの管轄だな!スパイ防止法が成立して以来、不良外国人は処刑されまくっているからな!日本も藤原首相が就任して以来変わったよな。強硬派の国だと世界から恐れられているからな!だから2025年のクルド人とかイスラム教徒なんか減ったらしい。ただ、C国人とK国人とKC国人はのさばっている。秋田県も特に頭を痛めている。時々NCIA隊員が顔出しに来ているが。違法滞在者をチクッた人には報奨金が出るらしいな?だから仲間が仲間を売って金儲けしついるツワモノも居るらしい。おもろいな!」五郎は澪の顔を見た。
すいません、この作品は高市総理が誕生する前に書いたものでこの作品は藤原首相が女性初の総理となっておりますが二人目の間違いです。ご了承下さい。作者。




