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使い古した世界 HEAVEN  作者: やましたゆずる
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第6章 あかりからの話の内容

その足で群馬県に入った。県庁のある前橋市に宿を取った。ホテルに入るとすぐスマホを手に取ると次女の小春へ電話した。「もしもし、小春姉さん。あかり姉さんからさっき電話があったの?小春姉さんは何か知ってるんでしょう?教えてくれない?」澪は小春に聞いた。「澪、お疲れ様です。元気してる?私も山南さんも元気よ。もちろん子供達もね。もちろん、知っているわよ。いよいよあなたに頼み込んだか?大切な仕事だからね。NCIAも動いている事なのね。2020年代からあった。C国による合成麻薬の原料の密輸の事なんだ!最近、元C国人達が国が潰れて、裏で横流しが横行していて、日本にもそれが入ってきてるのよ。私達は日本人の主犯を突き止めたのよ。それをC国人がかぎつけ尻尾を隠してしまったの!今までアメリカCIAの担当官が寝返ったせいで捜査が行き詰まっているの?だから、あかり姉さんは澪に助けてもらいたいのだと思うんだ。澪も知っていると思うけど薬の名前はフェンタニルね。2025年にはアメリカで約30万人がその薬でしんでいるの!今は全世界で100万人くらいかな?なかなか、尻尾が掴めない組織でね。今、元C国を統治している、F国もI国も手を焼いている状態でね。ニッチもサッチもいかない現状でね。熊よりも危険な任務だけど澪しか頼める人がいなかったのね。あかり姉さんも?」小春が丁寧に説明してくれた。「わかった!私、やるわよ!コッチの仕事片付けてからでもかまわない?」澪は一つ返事で返した。「来週、あかり姉さん帰国するから久しぶりに会わない?純連も呼んでさあ!」小春が言った。「いいね!時間空けるから決まったら連絡頂戴!」澪は声を弾ませた。「後、小春姉さん。聞きたい事があるの?動物保護団体に資金を出している人、知らない?行く所、行く所に現れ抗議活動がウザくてさあ?知っていたら教えてくんない?」澪が聞くと「それね!例の国会大爆破から少なくなったけど◯◯党が金出しているのよ。沖縄の活動なんかもそう!私達もその党の解体に着手したいんだけど今は泳がしている。藤原首相のブレーンの国会議員だから。ゴーが出たら粛清するから。でも、藤原政権まだまだ続くからね、人気でしょう!しばらく我慢してね。」小春は澪に言った。「わかった。うるさいだけで害はそんなにないから?でも危なくてね。山の中まで来るしね。何時襲われるか心配なんだ!」澪は小春に言った。違法滞在者なら私達が処分できるんだけどね。日本人では手は出せない。ごめん。」小春は澪に言った。「お姉ちゃん。またね。有り難う!失礼します。」澪は電話を切った。チェックインが終わり小林が近づいて来た。「長官!こちらがキィです。」小林がカードを渡した。「小林君、座って、今、お姉ちゃんに話を聞いたんだけど仕事の内容が内容だけに私、この職、辞職するかもしれない?早いうちに。だから、今後のスケジュール前倒しで行くよ。」澪は小林の顔を見た。「何か?お姉様方に良からぬ事が?」小林は澪の顔を見た。「うん。ほおって置くと日本も消える?」澪は小林の目を見つめた。「緊急事態なんですね。」小林は澪の顔を見た。「そうだ!これはヤバいこれも戦争の一つだね。小林君、合成麻薬のフェンタニルって知ってる?あれが日本に入って来ているらしい!全世界で100万人規模の人が死んでいる。その日本での販路を私が摘発する。お姉ちゃん達と!」澪は小林の目を見つめた。「熊どころではありませんね。私もお供します。」小林は澪の顔を見て優しく微笑んだ。「嫌、小林君は残って次の長官のサポートしてあげて!今回の仕事は危険だから。あなたを連れて行けない。わかって!」澪は小林の目を見つめた。「わかりました。スケジュール変更いたします。それでは明日。失礼致します。」小林は澪の顔を見て微笑んでその場を離れ自分の部屋とエレベーターに消えた。澪は大事なライフルと銃弾の入ったバックを持ってエレベーターに乗った。ライフルは必ず自分で持つようにしている。部屋に入るとシャワーを浴びて、ビールを飲みながらテレビを見た。一番リラックス出来る時間だった。350ミリ缶を2本飲んでベッドに入るとすぐに寝れた。朝6時におきるとシャワーを浴びた。しばらくバスローブのままリラックスして朝のニュースを見ていたら昨日、北海道で動物保護団体のメンバーが熊に襲われたニュースを取り上げた。怪我人は中川麻子さん、58歳と吉田恒泰さん62歳重症との事だった。札幌医科大学付属病院へ搬送との事だった。熊は猟友会により殺処分された。デモの最中だった模様。小林君が迎えに来た。「おはようございます。朝食いきましょう!」小林が澪の顔を見て優しく見て微笑んだ。朝食バイキングであった。澪の大食いは健在であった。「長官、相変わらず大食いですね?その身体の何処に入るんですか?僕はこれで充分ですよ、」小林は澪の取った料理を見て愛想笑いを浮かべた。小林の料理の数は半分にも満たなかった。「私、食べる事が楽しみなんだから良いじゃない?」澪は小林の顔を見てニヤリ笑った。「小林君、今朝ニュース見た?札幌で動物保護団体の中川麻子さんが熊に重症を負ったってニュース?これに懲りて辞めてくれないかなあ?頂きます。」澪は合掌して唐揚げを口にして小林の顔を見た。「朝からの揚げ物最高じゃん。これ、美味いよ。」茶碗を持って、トンカツを一切れ口にした。その他、だし巻き卵と納豆に卵をかけてご飯を2膳平らげワカメととうふの味噌汁を飲んだ。「ご馳走様でした。ふう!」澪は合掌して息をはいて箸を置いた。立ち上がるとコーヒーを持って来た。「長官?お見舞い行きますか?予定通りでよろしいですか?」小林が澪の顔を見て微笑んだ。「予定通りで良い!北海道へ行った時ついでに寄ろう!」澪はニヤリ笑った。「小林君、今日、終わったら東京ディズニーランド行かない?会いたい人がいるの!」澪は小林の顔を見てニコリ笑った。「わかりました。予定変更いたします。栃木県はその後に回します。ご馳走様でした。」小林は澪の顔を見て箸を置いた。「長官、群馬県庁へ行きましょうう!」小林は澪の顔を見た。「部屋に行って荷物取ってくる。待っていて!」澪は食堂を出て行ってエレベーターに乗るとすぐ下りて来た。県庁に着くと顔の浅黒いおっさん達が一列に並んでいた。スーツを着た男性が「長官、お待ちしておりました。ご苦労さまです。知事の松本です。昨日、札幌で熊による人的被害がありましたので本日はおこしにならないかと気をもゎでいました。」松本知事だった。澪の顔を見て微笑んだ。全員直立不動で敬礼をしていた。「ご苦労さまです。」澪は一人一人の顔を見て挨拶を交わし握手をした。「会長、群馬県の熊の出没は多いのかな?最近目撃された場所案内して下さい。」澪は会長の顔を見て優しく微笑んだ。「すぐに行きますか?中でお茶でもいかがですか?」会長は澪の顔を見てニコリ微笑んだ。「お茶はいらん。現場を案内して下さい。」澪は会長の顔を鋭い目つきで見た。「すぐに出発いたします。」会長が言うと猟友会メンバーが車に飛び乗った。猟友会メンバー軽トラ1台。ワンボックス2台の後に澪の車が追いかける形になって走り出した。山間の田んぼ道を抜けると一件の大きな家に着いた。車を降りると会長が近づいて来た。「こちらの庭に3日前に居たらしいです。1メートルのツキノワグマです。人的被害はありません。飼っていたニワトリを4羽やられたとか!」会長は澪の顔を見た。「対策はしてないのか?」澪が会長の顔を見た。「納屋の裏に檻を仕掛けてあります。それ以来姿は見せておりません。」会長は澪の顔を見てニコリ微笑んだ。「会長、防御壁は必要ですね。予算もらいます。市街地への侵入を防ぐ物になります。設置場所の検討をお願い致します。今の所、他の県にも同じ事を推進しております。予算をガッポリつけてもらおうと考えます。」澪は会長の顔を見た。「宜しくお願い致します。」会長は澪の顔を見てニコリ微笑んだ。「後は、人海戦術でなんとか対処して下さい。私達はこれにて失礼致します。」その時、メンバーの一人が森の中にツキノワグマを発見した。メンバー達が追いかけ熊を仕留めた。「私、熊を引き寄せる能力があるのかな?行く所行く所、熊と遭遇するね。小林君。ワハハハ!」澪の持ち合わせた引きの強さに自画自賛して笑った。「長官、お怪我はありませんか?」会長はないのをわかって澪に尋ね苦笑いを浮かべた。「無いわよ!熊との距離こんなにあったじゃない?心配するのはあの方ですよ。」澪は会長のスットンキョな言葉に呆れ顔を見せて、発砲したメンバーを差した。たいぶ近距離からの発砲だった。頭に命中していた。隊員は返り血を顔に浴びていた。そして隊員が犬を2頭森の中へ放した。まだ、近くに居る可能性を探る為に居なかったのか10分くらいで犬が帰って来た。「皆さん。居ないようです。あがりましょう。」会長は隊員に声をかけた。熊の遺体を軽トラの荷台に乗せると帰路についた。途中、熊の遺体を解体業者に渡し、県庁へと車を走らせた。全員玄関前に並ぶと澪は隊員一人一人と会話し、握手を交わし、県庁を後にして東京へ向かった。千葉のディズニーリゾートホテルを予約した。二人は途中のサービスエリアで簡単な食事を済ませた。澪はラーメン大盛りとホットドッグをペロリと平らげた。そこで澪は詳しい話を始めた。東京ディズニーランドのダンサーの友達【元カノ】五十嵐波海に会いに行く事をもう、何年も会っていなく正式なダンサーになっていた事は波海からの何年か前の連絡で知っていた。(ジャンボリーミッキーの舞台で踊っている事は知っていた。)時々ユーチューブ動画で波海の活躍は知っていた事と今後、会えなくなる可能性があるので是非会いたいと思っていた事、大陸に行ったら危険な任務が多いので死をも覚悟していた。

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