第17章 密輸先を潰せ
朝、起きると千葉成田は快晴だった。あかりと澪と飯田と篠崎と森脇と日下部は、成田から東京羽田へ向かった。高知へ飛ぶ為、一度NCIA本部へ寄って荷物を置いて、小春にこれからの作戦を話、了承を取り付けた。「お姉ちゃん。F国の警察から始末書を出してくれと朝一番で電話があったわよ。お姉ちゃんは行かなくていいから書類の整理してくれない。」小春はあかりの顔を見た。あかりはその言葉を聞いて露骨に嫌な表情を見せた。「駄目だ!後でやる。最後まで見届ける。」あかりは小春の顔を見てニヤリ微笑んだ。グロッグG19の弾倉の予備をポケットの中にしまいそのまま6人は羽田空港まで車で送ってもらった。澪はライフルも持った。高知行きの飛行機にはすんなり搭乗出来た。NCIA隊員の銃の機内持ち込みは許されていた。飛行機に搭乗して、昨日との飛行機内の環境に絶句した。ビジネスクラスでも席は狭かった。政府専用機とは別物だったからだ。お昼には機内食が出た。ワインは流石に飲まなかった。お水とコーヒーを頼んだ。高知までは1週間30分で着いた。空港の正面玄関を出ると警察がパトカー2台で迎えに来ていた。警官が一人近づいて来て「CIA長官の沢井長官でございますか?山南警視総監のNCIA長官である
奥様から連絡がありましてお迎えに参りました。」若い警官は全員の顔が見て敬礼をした。出て来た若い警官に住所を告げると警官はもう1台のパトカーに行って一言話すともう1台のパトカーに乗った。2台のパトカーにメンバー3人ずつ乗り込んだ。「あのスナック跡地ですか?我々も怪しい男と女が出入りしているのは把握しておりました。」警官が口を開く、「あんた達、向こうに着いたら、パトカーから出ないでね。危ないから!逮捕する気ないから撃ち合いになる!だから前のパトカーの二人にも連絡して頂戴。」あかりが強い口調で言うと警官はすぐに無線連絡でその事を伝えた。「噂通りですね。」警官は一言残し黙って前を向いていた。パトカーはスナック手前100メートルの所に停まった。すると6人はパトカーを降りて、胸からグロッグG19を取り出し、スナックまで歩いてスナックのドアを蹴飛ばし開けた。中に10人の男と女が居た。「浜田は居るか!CIAの沢井だ!」あかりが怒鳴った.。10人が全員銃口をあかりに向けたが、澪が一発、半グレの男の頭にぶち込んだ。浜田は店を飛び出した。それを森脇隊長が追いかけ、後ろから頭を撃ち抜いて殺した。地面に転がった浜田の遺体を跨いで心臓にもう一発ぶち込んだ。相打ちは5分で終結した。半グレ10人死亡。皆、頭を撃ち抜かれていた。6人で遺体を跨いで全員の心臓にもう一発ぶち込んだ。店内の明かりを点けたが一面血の海で脳みそが壁や床に飛び散っていた。あかり達全員被弾はしてなかった。素人には銃の扱いは難しい証だった。パトカーを降りて来た4人の警官は店内の状態を見て声も出ず口をアングリさせて立っていた。「ねえ、松波巡査、この子達、この辺のものだろう?親に電話して遺体を引き取りにこさせろ!来ないならこっちで手配するから、あそこに死んでる奴、この中に引っ張って来い!」あかりが松波巡査の顔を見てニヤリ微笑んだ。「わかりました。」松波巡査はあかりの顔を見た。「悪いがもう一カ所行ってほしい所がある?高知港だ!」あかりは4人の警官の顔を見てニヤリ笑った.。「はい、大至急向かいます。」松波巡査が言うと全員パトカーに乗った。するとあかりが「死んだ奴の親にこんなバカは質問してくる奴がいる。罪状はなんですかなんてな?ふざけた親だからこう言ってやれ、親の目を見て、殺人と麻薬密輸、公務執行妨害だって、だいたいが黙るから。それで良い。」あかりはそう言った。高知港に着くとザワザワしていた。パトカーを見るや何船かが沖へ出て行った。澪が一番先にパトカーを降りて漁師に三郎丸は何処にいると聞くと沖へ向かって走る船を指差した。「あれが三郎丸だ!何故かパトカーを見たら走り出した。」漁師は澪の顔を見た。澪はライフルを構え地面にうつ伏せに寝てスコープを覗いた、ためらわず三郎丸の頭を狙って「イピカイエマザーファッカー」と言ってトリガーを引いた。映画ダイ・ハードの名ゼリフである。発砲音があたりに鳴り響いた。命中したのが見えた。船すぐに停まった。「これにて一件落着。」あかりが言うと三郎丸を教えてくれた漁師が「悪い事したな?死んだのか?」あかりの顔を見て尋ねた。「うん。死んだ。死んで当然の奴だ!フェンタニルの密輸に関わってきた奴だ!他に逃げ出した奴も一枚かんでるな?後で教えてくれないか?」あかりは漁師の顔を見てニヤリ笑った。「あんた、CIA長官の沢井さんか?やっぱり実物は良い女だな?漁協で飲まないか?」漁師はあかりの顔を見てニヤリ笑った。「有り難う、お兄さん。酒は遠慮しておく!」あかりは漁師の目を見つめた。「そうか?残念だな!こんな良い女達と飲む事ないからなあ?アハハハ!」漁師は皆の顔を見渡して笑った。その時スマホが鳴った。画面に藤原首相と出た。「祝勝会するから早く東京にもどりなさい。」と言う指示だった。予約を取った飛行機は後1時間後の出発だった。「ギリギリ間に合ったか?」あかりはボソっと口にした。「皆さん。藤原首相から祝勝会の誘いがありましたよ。銀座の料亭だって!」皆の顔を見て怒鳴った。逃げて行った船が全部戻って来た。三郎丸も茂樹丸という友達に曳航されて戻って来た。あかりが船内を見ると船内は脳みそが飛び散り、血だらけだったが、胸からグロッグG19を取り出し三郎丸の心臓に1発撃ち込んだ。それを見た船乗り達が「そこまでやらなくても。」と声をあげたので「あんたらも共犯じゃねえのか?」あかりが眼光鋭く皆を睨みつけると「三郎丸が密輸に手を染めていたのは知っていたけど我々は誰一人も手伝っていない。」と釈明した。あかりは二度とやらない為にももう一人見せしめが必要だと思っていた所、「慶次丸が最近高級外車を買った」とチクリがあった。あかりにはとんで火に入る夏の虫だった。銃口を慶次丸に向けると迷いもなくトリガーを引いて頭を撃ち抜いた。慶次丸は仰向けに倒れた。「今、なんか言おうとしたじゃないか!」と漁師の一人があかりの胸ぐらを掴みかくると澪がその男の頭に銃口を突きつけた。「はい!公務出向妨害で逮捕は我々にはないから死んでもらう。」澪が言うとトリガーを引いて殺した。漁師達はその光景に唖然とした。「そうだ!この3人にはまえから黒い噂がありました。北緯133度あたりで何かをしてると?それにベンツを買った慶次丸も良い仕事を三郎丸から貰ったとそれに浩丸も三郎丸から良い仕事貰ったと言っていた。1回、3000万円貰える上手い仕事だって。」仲間の今日子丸の漁師がペラペラ口にした。それを聞いたあかりが「バカだな?荷物の回収の仕事は通常一億円が相場なんだ。慶次丸と浩丸は中抜きされてたな?7000万円も多分、三郎丸と半グレの浜田だな?悪党はもうこの世にいない!アハハハ。」あかりは状況を説明し、誰もがこの後を引き継がないように三人を見せしめに殺し、お金を中抜きされていた事をバラしたのだった。CIAの仕事だから日本人を殺しても日米間協定で何も問題にならなかった。警察官にあかりと澪はCIAのバッジを見せた。「家族には、麻薬密輸の罪と大量殺人の罪と公務執行妨害の罪だと説明しろと言いきかせた。」あかりが言った。港には沢山のギャラリーが集まり始めた。死んだ遺体の回りに規制線を張った。三人の親らしき人物がうちの子が泣き叫ぶ中警察官は先程のあかりの言った事を親達に説明した。話はデカくはならなかった。ネットで情報は流れたが鬼の沢井CIA長官がやった事だから間違いないと言う意見が半分以上を占めていた。これを知った藤原首相はあかりと澪の政治家への転身を強く求めるようになって行く。そして、6人は東京へ戻り祝勝会に参加した。




