第13章 湯治を終える
昼食が終わると入口に社長が立っていた。朝と同じ光景であった。「どうですか?海岸までドライブ行きますか?せっかくならマリンピアという水族館ご案内いたします。いかがですか?」社長は皆の顔を笑顔で見つめた。「良いですか?せっかくなら連れて行って下さい。着替えて来ます。」あかりが社長の目を見つめた。4人が着替えてフロントへ向かうと社長はフロントに立っていた。女将さんと何やら楽しそうに会話をしていた。「お待ちどうさまです。行きましょう。宜しくお願い致します。」あかりは社長の目を見つめた。「それじゃあ、行ってくる。宜しく。」社長は女将に話すとフロントの中から出て来た。車に乗ると「約1時間くらいかかります。」と言うと車を発車させた。「CIA長官の仕事は大変でしょうね。大体想像はつきます。」社長がいきなり仕事の話をしてきたからあかりも答えに戸惑ったが「はい。違法移民が多すぎて大変です、後日本に違法移民を装った輩が沢山いますので出国手続きとか厳しくやっていますが悪徳業者が暗躍しすぎて、毎日、3人くらい殺してます。」あかりは、少し際どい話をしてしまったと後悔した。「そんなにですか?今、日本もインバウンドは減ってます。特に元C国人とかK国人ですか、あの人たちは来なくなって、良かったと思っております。迷惑でしたから一時は当旅館にも結構な数来てました。日本国家情報局のおかげです。有り難うございます。」社長はお礼を言った。「社長、売り上げ減ったんじゃありませんか?」あかりが社長に聞いた。「そりゃあなぁ。減ったが彼らが来ない方がとても気がやすまるんですよ。彼らはマナーを知らなすぎる。どこでも大声で電話するし、旅館の備品は盗むし、やり放題。バイキングはとるだけとって、半分は残すし、トイレもまともに使えないし、露天風呂では平気で身体を洗わず入るし迷惑きわまりなかったんです。売り上げは減ったけど他の国の方が来てくれてます。」社長は、率直な感想を述べた。「やっぱり大変ですね。もう、国は滅びましたが人間はかなりの数いますから安心出来ません。より、強力なのが残って悪さをしてます。全世界でね。今、私達はそいつらと対峙しております。」あかりは言った。「日本の為にご苦労さまです。助かっております。」社長はお礼を言った。1時間くらいでマリンピアに着いた。入場料を払って中に入った。「私の分まで払っていただき有り難う御座いました。」社長はあかりの目を見て笑顔で頭を下げた。「嫌、タクシー代としては安すぎます。すいません。」あかりは社長の目を笑顔で見て頭を下げた。館内を見て廻っていたら、イルカショーの案内アナウンスが流れ人々がそちらへ一斉に動き始めた。5人もつられそちらへ向かった。時間になるとイルカショーが始まった。大歓声が沸き上がりあかり達もそのダイナミックなショーに歓声をあげた。「癒されるわ!この時間」あかりがポツリ呟いた。「そうね。こういう時間毎月取りたいね。」小春が皆の顔を見てニヤリ微笑んだ。「そうだね。私も秋田に住んでるのに今日初めて来たよ。マリンピア。余裕ないね。子供も連れて来たら喜ぶだろうな?帰って来たら是非家族で来たい。楽しみにしてるわ。」澪が皆の顔を見て微笑んだ。「私は意外ととってる。今月は東京ディズニーランド行って来た。澪の彼女だった。波海ちやん、踊っていたわよ、パレードとジャンボリーでいやあー懐かしかった。彼女は努力したんだね。パレードでは先頭の中心だしジャンボリーでは主役だもの?おじさんホイホイの女の子の後任だものあの子今芸能界にいるものね。」純連が澪の顔を見た。「お姉ちゃんも行ったんだ。私も行って来た。東京ベイ舞浜ホテルファーストリゾートに泊まって一晩いっしょに過ごした。」澪は興奮して純連の顔を見てニコニコした。「そっか?二人には余裕があってよかったよ。あんた達までギスギスしていたらたまんないもんなあ?」あかりは青い空を眺めた。イルカショーが終わると水族館内を見て歩いた。すると小春が「お姉ちゃん。私、今、魚食べれなくなったんだよ。だって日本海で捕れる魚は人間を食ってる可能性大だよね。殺したC国人.K国人遺体は黄海にすててるのだから。C国とK国の間の海に帰してる。日本には土壌汚染とかさわがれるから無理だしね。火葬には税金を使うしでね。大変だよね。船代と人夫代で済むし。まだまだ増えるだろうし。お姉ちゃん。向こうで魚食べるなよ。人間食ってから。澪も行ったら食うなよ。わかった。」小春はあかりと澪の目をじっと見つめた。「純連もな。太平洋の物はいいが大間のマグロとか北海道の魚は辞めておけよ。澪、家族にも言っておきなさい。日本海の魚は食べるなって!」小春は、純連と澪の目をじっと見つめた。「だからかあ?旅館で出た魚料理食べなかったのはその性か?私達食べちゃたじゃないの?早く言ってよバカ」あかりは小春の顔を睨みつけた。「大丈夫?知らなかったんだからこれから気をつければ?」小春はあかりの顔を見てニヤリ笑った。館内を一通り見ると「社長さん。私達、外出ますね。話がありますので海岸を散歩します。社長さんはごゆっくり観覧してください。」あかりが社長の顔を見て優しく微笑んだ。「はい。わかりました。気をつけて!」社長は皆の背中を見送った。4人は砂浜に出た。一列に並んで綺麗な日本海を見た。あかりは腕を組んで「やっぱり日本は良いなあ!空気も美味しいし空も青い。大陸の空気は汚いし、海もグレーだ!青い時なんてほとんどない。澪、作戦を話す。澪はアメリカ国家情報局員の本物のカードを渡す。成田からアメリカの飛行機で仁川を経由して上海浦東空港【PVG】へ二人で向かうなんでかっちゅうとアメリカの飛行機なら拳銃、ライフルは持って入れるからだ。製造工場は上海の郊外の日本企業が使っていた建物の中にある。その工場をドローン爆弾を飛ばして澪が狙撃する。私はドローンの捜査を担当する。遠隔操作も考えたが万が一があるから澪の狙撃に期待したい。「電磁波攻撃とかあるのではないでしょうか?だったらこういう作戦はいかがでしょうか?澪を潜入させて工場にC4爆薬を仕掛ける。1台だけ飛ばし、起爆装置を澪が狙撃する。そして、仕掛けた爆弾が連鎖をおこして大爆破というシナリオ。もし、電磁波で飛べない時はお姉ちゃんがC4爆薬を投げて屋根付近で狙撃する、大爆破するパターン。人海戦術ね。この2パターンでいけるのではないでしょうか?」小春が意見を述べた。「それには、澪をどうやって潜入させるかという問題があってな。その時は小春とNCIAの協力が必要だな?日本の元締めを捜さないといけない。澪がいきなり行って担当が代わりました。で信用してはくれんだろう?だから日本の元締めをしょっぴいて、元締めに口を聞いてもらうしかない。私達も元締め捕まるまで飛ばない。逮捕にチカラを貸す。いいかな?」あかりは小春に言うと「今回の悪人は皆殺しだ!」と叫んで地平線を見た。「第2案は私も考えたが澪が危険過ぎるバレたらマジで帰ってこれない。」あかりは澪をけして囮に使おうとは思っていなかった。むしろ澪をガードを考えての作戦だった。小春はそれを見ぬいた。「私ならドローンを突撃させちゃうな!」小春が言うと「それなら簡単だが一発爆弾が破裂した所で逃げられてしまう。だから一斉に爆撃しないといけない。ロケットランチャーも考えたが持ち込みできなそうであきらめた。F国も鉄壁ではないから今回の作戦は事前に連絡しない。秘密裏でやる。事後報告で良い。皆この計画どうかな?」あかりが聞くと澪が「FPVドローン1機で突入したらどうよ。日本製で良いのあるよ。戦車も一撃!」澪が言うと「1発じゃ足りない、デカい工場だから元日本の車工場跡地だから。爆弾を仕掛けるしかない。」あかりが腕を組み直した。「空が綺麗だね。向こうは大陸だな?」あかりか目を細めた。その時冷たい北風が吹いた。澪のスマホがなった。「わっ!旦那からだ。なんだろう。」そう言って電話に出た。「お姉ちゃん達、今晩、旦那が旅館に来るって皆と飲みたいらしい。6時過ぎるらしい。」澪が皆の顔を見てニコニコしながら言った。「澪の旦那とはこの間話をしたけど頭の良い、優しく皆思いの良い男だぞ、酒も強いし、冗談もわかるし、楽しみだな!」あかりが澪の顔を見てニヤリ笑った。「さっきの話に戻るがFPVドローンなら2〜3台でいけるかもウクライナ戦争でアメリカの戦車を27台壊したやつね。それなら潜入は必要なしね。」あかりが頷きなが皆の顔を見た。「すぐ在庫あるか確認します。」小春がそう言ってスマホを取った。業者を調べ電話した。「在庫あるって3台。」小春が怒鳴った。「日本国家情報局へ3台送ってくださる。私は局長の山南小春と申します。住所は◯◯区◯◯町◯◯番です。宜しくお願い致します。」小春は電話を切った。「これで決まりね。良いかな?」小春はあかりの顔を見てニヤリ微笑んだ。「上等よ。小春!」あかりは小春の顔を見て笑顔で言った。そこへ風鈴屋の社長が来た。「皆さん、終わりましたか?帰りましょう!そろそろいい時間です。」社長は皆の顔を見て寒さに肩をすくめた。「はい。終わりました。寒くなったから帰りましょう?」あかりは社長の顔を見て笑顔で言った。皆駐車場まで歩き車に乗った。「とても良い所でした。連れて来ていただき有り難う御座いました。」あかりが言った。「そんなに気にいっていただけましたか?これもサービスの一環ですから。こちらこそです。」社長が言った。「社長、大陸から無事帰ってこれたらすぐに参ります。」あかりが言った。「そんな、無事帰ってこれたらなんて言わないでください。必ず帰って来てください。」社長が言うと「今回ばかりは不安で仕方なくて。危ない仕事なんですよ。有り難う、気を使わせてしまって。」あかりは社長に言った。「世界をまたにしている仕事なんてあこがれます。私は狭い旅館で一日中働いていますから、羨ましいと思いますが?でも生命を張ってなさっているんですよね。CIA長官って。お給料は高いんですか?」社長は興味本位で聞いた。「そんな高くはありません。大変なだけの仕事です。国民を守っているという正義感だけで毎日すごしております。」あかりが言った。「若いのにご立派です。」社長は言った。「今晩一人増えますので夕食追加してください。」澪が言った。「はい、かしこまりました。本日は懐石料理になります。お酒もご用意いたしますか?」社長が言うと「久保田が美味しかったから久保田を2本お願い致します。」あかりが言った。「久保田ですか?承知しました。」社長は返事を返した。1時間走ると旅館に着いた。4時30分だった。4人は浴衣に着替え露天風呂へ直行した。全員身体を洗って風呂へ入った。「うわああ!生き返る。」あかりが口にした。「気持ち良い!」小春が言った。「最高!」純連が言った。「極楽極楽。」澪が言った。「お姉ちゃん。ドローン操縦出来るの?」小春があかりの顔を見て聞いた。「CIAの研修にドローン操作という項目があって局員全員やるのよ。私はトップ合格だよ。自信はある。」あかりは目を丸くして皆の顔を見てニヤリ笑った。小春、話は代わりますが前総理の高市さんが今の日本を代えたのわかりますか?まあ、不運な事故でお亡くなりましたけどあのハッカー事件がなかったらまだ、続いていたはずです。あの人の日本の為にと言う言葉に私は今、救われてます。2025年流行語大賞をいただいた。がんばってがんばってがんばってまいります。でしたっけ!だから、私は日本の為に不良外国人から守っているんですよ。」あかりは小春の顔を見て空が段々暗くなってきた。星の瞬きが綺麗な夕方であった。西の空はまだ、このオレンジ色が残っていた。そして、誰が風呂に入って来たから姉妹はお風呂をあがって部屋に帰ったら中居が部屋に来た。「お連れ様がお見えですよ。宮崎様という男性です。」中居が皆を見た。澪が立って中居と外へ出て行った。フロントへ着くと五郎が立っていた。「あなた、いらっしゃい。待っていたわよ。今晩泊まって行けば、お母様に電話してね。先にお風呂へ入っていらっしゃいますか?それとも食事にいたしますか?」澪は五郎に尋ねた。「温泉に入る。」五郎は澪の顔を見て笑顔で微笑んだ。「それでは、部屋にいって皆に挨拶してからにしてください。」澪が五郎の顔を見た。「うん。そうしよう。」二人は廊下を歩き出して部屋に向かった。引き戸を空けると姉さん達が二人を一斉に見た。「こんばんは!お邪魔致します。お姉達お久しぶりでございます。あかりさん。先日はわざわざ有り難う御座いました。」五郎が頭を下げた。「いえいえこちらこそ。無理難題を押し付けてしまいまして。」あかりが五郎の顔を見て頭を下げた。「五郎さん。お久しぶりでございます。いらっしゃいませ。お疲れ様でございます。姉の小春です。覚えておりまさすか?」小春は笑顔で五郎を見ると「小春さんの活躍知っております。ご苦労さまです。」五郎は小春の顔を見て微笑んだ。「五郎さん。お久しぶりでございます。結婚式以来です。純連です。お会い出来て嬉しゅうございます。」純連も笑顔で五郎を見ると頭を下げた。「お姉ちゃん達ごめんなさい。旦那、先にお風呂へ行きたいというので夕飯遅らせました。はい、あなた、タオル。」澪は良い妻を演じた。タオルと浴衣を五郎に渡した。五郎は浴衣とタオルを持って部屋を出た。30分くらいで五郎が風呂から戻って来た。その後ろから中居が5人で料理を運んで来た。お酒と温かいお茶とお水もしっかり持って来てくれていた。御膳を囲んで5人で乾杯をし、うたげが始まった。御膳の中身を見てあかりは愕然とした。魚料理が多かったからだ。昼間の小春の話聞かなきゃ良かったと思っていた。純連も澪も顔が青ざめた。気にしなければ食べられたのに昼間の今では、流石に手はつけられなかった。澪は五郎には伝えなかったから「いただきます。」と五郎はお刺身から手をつけていた。皆も「いただきます。」と箸をとったが、魚は食べなかった。それを見た五郎が「皆さん魚料理苦手なんですか?澪まで魚大好きなのに?」聞いて来た。「昼間、水族館に行ったから流石に魚は食べられなくて?」澪は嘘振いた。「なんだ?意外と優しいだな皆さん。美味しいのに、俺がもらっても良い?」五郎は笑顔で皆の顔を見て微笑んだ。澪はありゃりゃと顔をしてニコニコ笑顔を振りまいた。それを見た姉達も苦笑いするしかなかった。「五郎さん、私達のもどうぞ?」あかりが言うと魚料理を五郎の前に差し出した。澪は微妙な顔をしていた。澪はこの事は墓場まで持って行く事にした。姉妹だけの話にした。酒が1本空いた。五郎は酒は強かった。あかりも負けじとコップで飲んだ。前回一緒に飲んだ時は五郎に負けたから気合で飲んでいた。また、久保田はスイスイ入っていった。「五郎さん。出発はまだ、決まっていませんが、今年中に決着はつけます。お正月には澪を帰せると思います。約束はできませんが!そのつもりで頑張ります。こっちに帰って来たら私も澪も藤原首相にお答えして政治家になるつもりです。たぶん、私が官房長官で澪が幹事長か総務会長か税調会長はないか?防衛大臣かな?期待して下さい。まだ、受かるか落ちるかわかりませんが小選挙区で落ちても比例でいけるようにしてくれると総理は言ってくれてます。また、苦労をおかけします。」あかりが五郎の顔を見てニヤリ微笑んだ。「今の仕事はどうなさるおつもりですか?」五郎はあかりの目を見つめた。「辞めてやる。アメコウにへいこら出来んですわ!あいつら自分が一番だと信じきった豚どもですから!」あかりは酔ったついでに汚い言葉を投げつけた。「やはり、嫌だったんですね。アメリカ?この間も同じ話してましたから。あかりさんも人種差別には勝てなかったんですね?」五郎はあかりの目を見つめた。「五郎さん。逃げたんじゃないから。疲れただけ。人の優しさがほしくて?」あかりは五郎の目を見つめた。一番最初に小春がダウンし布団に入った。続いて、純連がダウン布団に入った。そして、あかりがダウン布団に入った。最後に澪と五郎で差しで飲んで朝を迎えた。五郎は一睡もせず朝風呂に入って。朝食を食べずに風鈴屋から秋田県庁へと7時には出て行った。澪は五郎を見送った。皆が起きて全員で露天風呂に入って朝食バイキングを食べて一日ゴロゴロした。明くる日、姉妹4人で県庁の猟友会におとずれ、新妻長官やメンバーの仕事をねぎらった。五郎の職場、市民課にも顔を出して妻の澪が仲間に日頃のお礼を職員の前で口にした。五郎があかりと小春にも訓示をお願いし面白い話をした。場は盛り上がった。「世界は確実に代わりつつある。日本も変わろう。そして、藤原首相は素晴らしい人だ。皆さんの選択は間違っていなかった。」とあかりは訴えた。まるで自分が立候補した政治家のように振る舞った。4人は湯治最終日まで風鈴屋で露天風呂に入ってご飯を食べてゴロゴロした日々を過ごした。宿を離れる際、授業員、お客が玄関前まで出て別れを惜しんだ。女将さんは涙を流しあかりに抱きついた。社長が新潟駅まで送ってくれた。「皆さん。一週間有り難う御座いました。」涙を拭いながら4人の背中を見送った。あかりは「また、来るね。」とできかねない約束の言葉を飲み込んで社長に手を振って別れた。姉妹4人で過ごした楽しい時間だった。こういう時がこの後あるかどうかはあかりと小春と澪の腕と運にかかっていた。新潟駅のホームから見る空は青かった。そして新幹線に乗った。やっぱり座席ブロックをしていた。東京まで1時間30分の旅だった。




