第10章 ラーメンパーティーを開く束の間の休日
パーティー1週間後、あかりは自分のラーメン屋の本部へ皆を誘う、アメリカ大統領に約1カ月の休暇をもらっていた。旦那の隆司にラーメン屋は任せきりだった。贖罪の意味も込めた。再会を画策していた。まず、小春と澪を誘った。藤原首相も誘った。新妻結と澪の秘書官の小林と総理の秘書官神田も誘った。全員オッケーだった。本部の場所の地図を送った。当日、決めた時間に全員集まった。総理は警護なしで来てくれた。警護はいらない。だって、あかり、小春、澪、結と警護のプロが4人揃っていたからだ。パーティーの夜もそれをわかって、警護をつけなかった。神田の仕事が出来る男を見せつけた。ラーメンあかりフランチャイズ本部へ入った2階にテストキッチンがあった。隆司とあかりはラーメンあかりの制服を来て全員を出迎えた。「いらっしゃいませ!」隆司とあかりは笑顔で出迎えた。「新作ラーメンタンタン麺がお勧めですよ。少しピリ辛いです。お好きな席へお座り下さい。」隆司が全員に聞こえるように言った。完全にお店を再現してあるテストキッチンであった。全員カウンターに座った。「あかりちゃん。私、豚骨味噌チャーシュー大盛りお願い致します。」藤原首相がオーダーした。社長さん。私は新作のタンタン麺。」小春がオーダーした。「私もタンタン麺。」澪がオーダーした。「私は豚骨特製塩チャーシュー大盛り。」新妻結がオーダーした。「あかりさん、僕は豚骨醤油チャーシュー大盛り。」小林秘書官がオーダーした。「僕は、タンタン麺。」神田秘書官がオーダーした。「有り難う御座います。少々お待ちください。」隆司が全員の顔を見てニコリ笑った。隆司とあかりはラーメンを分担して作り始めた。しばらくして、「私のタンタン麺は大盛りにしてください。」澪が追加オーダーする。「澪さん。タンタン麺大盛りで!」あかりが言うと「はい、喜んで!」隆司が反復する意気があった対応をする。「はい!豚骨味噌チャーシュー大盛りお待ち!」あかりが首相の前にラーメンを出した。「わっ!美味しそう。」藤原首相が声をあげて「いただきます。」箸を持って麺を啜った。「続いて豚骨特製塩チャーシュー大盛りお待ち!」新妻の前にあかりがラーメンを出した。「わっ!美味しそう。いただきます。」結は箸をとり合掌し麺を啜った。「はい!タンタン麺普通お待ち小春ちゃん。相変わらず綺麗だね。」隆司は小春の目を見て優しく微笑んだ。「はい!タンタン麺大盛り、澪ちゃん。相変わらず可愛いね。」隆司が澪の顔を見てニコリ微笑んだ。ラーメンを澪の前に出した。「いただきます。」合掌し箸をとり麺を啜った。「続いてタンタン麺普通。お待ちしました。」隆司が神田の前にラーメンを出した。「いただきます。」合掌し箸をとり麺を啜った。「最後はお待ちどうさま。豚骨醤油チャーシュー大盛り、煮卵サービスしました。最後になったおまけです。召し上がれ、小林秘書官。」あかりは小林の目を見てニコリ微笑んだ。、「いただきます。」合掌し箸をとり麺を啜った。手が空いたあかりは、お水を全員に配った。セルフなのをだれも気づかなかったからだ。「あかりちゃん。その制服の方が似合いじゃない。迷彩服より。旦那様と意気がピッタリだもの、あなた、あっちかたずいたらラーメン屋に戻るの?それとも政治家?私が推薦するから政治家になりなさい。うちの党の重職につけるから。」藤原首相があかりの顔を見てニヤリ微笑んだ。「そうですか?」あかりは総理の顔を見て笑った。「澪、ゆいちゃんと引き継ぎ上手く行ってる?期限は今月末ね。各県の会長呼び出してお披露目は終わったのか?」あかりが澪の顔を見た。「それは3日前に終わった。」澪はあかりの目を見つめた。「仕事早いな流石だよ。澪はたよりになる。大陸でもそのチカラ発揮してね。たよりにしている。詳しい話は旅立つ前にする。」あかりは澪の目を見た。「小春、純連は元気にしているか?近いうち4人で会おう。泊まりがけで温泉施設なんていいなあ?純連のスケジュールを聞いておいてね。」あかりは小春の目を見た。「わかった。連絡する。」小春はあかりの目を見た。「お姉ちゃん。タンタン麺美味しいよ!これ全国で売り出すの?」小春があかりの目を見た。「有り難う。そうだよね。隆司!」あかりは隆司の顔を見て微笑んだ。「良かった。美味いか?そうだ、フランチャイズのオーナーが毎日ここでラーメン作って勉強している。」隆司は笑顔で小春の顔を見た。「へえー!そうなんだ!経営は上手く行っているのね。今、全国に何店舗あるの?」小春はラーメンを啜りながら隆司に聞いた。「そうだな北海道も開拓して250店舗だな!無いのは沖縄県だけだ。うちには優秀な社員がいる。なんか、あかりの下で働きたいという若者が来てくれんだ。」隆司ドヤ顔を見せた。「ご馳走様でした。お代は?」藤原首相が一番はじめに食べ終わった。「やっぱり、ここのラーメン美味しかったわ。これからも時々利用します。あかりさんの旦那様。この味噌はオリジナルブレンドですか?」藤原首相が隆司の顔を見て優しく微笑んだ。「はい。あかりが開発したものです。オープンから変わらない味です。是非、またのお越しを総理ならこちらのテストキッチンならいつでもよろしいですよ。受付には言っておきますので、秘書官様と一緒に入館証作っておきますので!」隆司は総理の顔を見て優しく微笑んだ。「是非、こちらへ寄らさせていただきます。路面店では色々差し支えありますので警護とかの問題で?今日は4人も優秀な警護が居ますので。だからゾロゾロ居なくても良いです。助かります。」藤原首相は隆司の顔を見て優しく微笑んだ。「ご馳走様でした。」全員食べ終わった。「今日のお代は結構です。私が奢ります。」あかりが言うと「それは、出来ないわ。あかりさんもご存じですね。利益強要になってしまいます。全員一人一人払います。」藤原首相はあかりの目を見てニヤリ微笑んだ。「総理、黙ってますから、私の顔を立ててください。」あかりは総理の目を見つめた。「でも、駄目よ。ちゃんと支払います。受け取って頂戴。」藤原首相はあかりの目を見つめた。すると神田秘書官が2000円を隆司へ渡した。「あかり、もらっちゃて良いのか?」隆司はあかりの目を見た。「あの人言い出したら聞かないからいただこうかしら。」あかりは隆司の目を見て笑った。すると全員お金を支払った。そして、3階の事務所へ全員案内した。事務所のドアを開けると約200名の社員が一斉に総理やあかりに目が行った。ザワザワはじまった。「みなさん。ご苦労さまです。会長のあかりさんの友達の日本国総理大臣藤原真希です。宜しくお願いします。私はここのラーメンのファンなんですよ。みなさんがお作りになりました。ラーメンを今、いただきました。大変美味しかったです。ご苦労さまでございます。有り難う御座いました。これから時々寄らせて頂きます。」藤原首相は挨拶をした。「皆さん、ご苦労さまです。会長の沢井星璃です。生で初めて見る方が多いと思いますが実在人物ですよ。日頃社長をもり立てて下さり有り難うございます。ちゃんと給料貰ってますか?少なくないですか?少ない時は私にメール下さいね。なんとかできたらしますから?成果を一つでいいので出してから相談下さいね。しばらくはこちらに出勤いたします。」あかりは笑顔で社員に語りかけた。ザワザワは止まらなかった。お客様を応接室に入ってもらい社長秘書にお茶を頼んだ。それから応接室で話に花が咲きもりあがった。皆にお土産であかりラーメンマスコットのボブルヘッド人形あかりちゃんをさしあげた。熊をモチーフにした可愛い首が動くボブルヘッド人形だった。それを見た澪が大笑いしたのが目に映るだろうか?澪はボブルヘッド人形のパクりだった。「お姉ちゃん。やったな!」澪は笑いながらあかりの顔を見た。「うん。やった!秋田県庁問い合わせたら業者おしえてくれたんだよ。」あかりはしらっと白状した。




