「ランキングにテンプレ駄作が溢れてるのクソ!」に反論してみたい
割とキツいこと書いた自覚あるので心が柔らかい人、ささくれてる人は見ない方がいいです。
そういうエッセイ見たから「いやそれはおかしくね?」と思って書いてみてます。
まずランキングがどのように順位を定めているかを考えてみた。
読者がブックマーク・評価をして、そのポイントの大小によってランキングが決まる。
要するに書き手のアクションではなく、読み手のリアクションによってランキングが決定するわけだ。
評価やブックマークを気軽に行う読み手たちの好悪によってポイントが増減する、要するにランキングに載るかどうかが左右される。
これを書き手側の問題だと責任転嫁されても、書き手は「いや書きたいもの書いて出してるだけなんです」としか言えない。
少なくとも私はそうだ。
いわゆるテンプレ作品であることは否定しない。
しかしテンプレを外したものでも有難いことに一定の評価をして下さる読み手の方に恵まれているので、まったく読まれず評価もされないという悲しい事態には陥っていない。
閑話休題。
要するに、軽率に評価やブックマークを行ってくれる読み手を獲得出来ていない書き手側にも問題があり、また面白いと思っても評価やブックマークを行わない「通」な読み手にも問題がある。
別にこれは自慢でもディスでもなんでもない。
純然たる事実であると思っている。
テンプレから外れていて、評価もされていないが、面白い作品はなろうには沢山ある。
そういった作品を探すのに苦労するのはまあ間違いない。
ランキング等の分かりやすい部分に飛び出してきてくれているならまだしも、検索をかけても下位にあって見つけにくい事も多々ある。
しかし元々素人の創作小説で自分の肌に合うものを探すなんてのはそういう苦労をするものである。
古い人間である私は、二次創作の検索エンジンで個人サイトを片っ端からチェックして肌に合う書き手様を探す苦労を散々してきたし、Pixivが台頭してきてからもそういった苦労を重ねてきた。
ブックマークやいいねが大量にされていても「これはちょっと」と思う小説が多くて辟易したが、逆にまだ評価されていない作品が肌に合い、好意的なコメントもするしいいねやら何やらもしまくって熱烈なラブコールを送った事も多々ある。
だから私はPixivや検索エンジンのランキングは信頼していなかったし、なろうのランキングもざっと見て新着の小説で肌に合いそうなものを見るだけ。
自分流にカスタマイズした検索をするのも半々くらいだ。
もしも自分が気に入るランキングにしたければ、読み手として行動すべきだ。
スコッパーが掘り当ててくれた隠れた名作を布教し、ランキングに押し上げるべく評価しまくるべきだ。
同じ考えで似た感性の人間が十人から三十人ほどいれば、評価とブックマークを全員が最大限行うことでランキングの二百位くらいまではいけるだろう。
そこまでいけば見てくれる人は格段に増える。
レビューを書くのもお勧めだ。
なんならX(旧Twitter)で、この作品が面白いと勝手に宣伝したっていい。
そういったほんの僅かな努力をして、隠れた名作を掘り起こして日の当たる場所に引きずり出すこともせず、現在のランキングを叩くだけの行いは果たして正しいのか?
投票しなければその作品は人の目に触れない。
ランキングという公の場に出ることは勿論ないし、新着ページから流れに流れて埋没していくのみ。
ランキングに上がってくるのは投票してくれる人を抱えた人たちが主だ。
あるいは、投票する人たちを一時的にでも確保できた作品が上がってくる。
活発に評価を行い、投票する人たちを獲得できるかできないかで作品の注目度は大きく変わる。
作品の内容は勿論大事だが、それと同じくらい読み手側の応援というものが大事になってくる。
さて、ここまで読んだ「なろうのランキングに不満がある」皆様がた。
あなたがたは自分が面白いと思った作品を評価しているだろうか。
☆を入れ、いいねを押し、ブックマークしているだろうか。
私はブックマークはしていないが、☆は入れている。いいねも押す。
面白いと思った作品へのお礼としてだ。
もちろん面白くないと思えばランキング上位だろうと☆は入れないし、いいねも押さない。
だがそれが読み手の出来る最大限にして唯一のアクションなのだから、しないのがおかしいと「私は」思う。
読んでおしまい、で済ませておいて、名作だと思った作品にさえアクションを起こさないのに、「☆投票やブックマークによるポイント合計が順位に関係するランキングに自分好みの作品がない!」と怒るのは間違っていると思う。
全ての読み手が自分の好む作品を評価するようになれば、ランキングは今ほど同じ傾向に染まらないと予想される。
混沌と化すだろう。
テンプレ作品は今ほどランキングを圧巻することもなくなり、玉石混合となり、日々違う作品でランキングが埋まるようになるのではないだろうか。
ランキングが自分好みでないと嘆くなら、まず評価を。
それでも足りなければ名作を掘り起こし、同好の士と共に評価を投げつけ、強引にランキングに引きずり出そう。
もしそれが出来るだけの時間もないのなら、スコッパーの集う場所に赴いて彼ら彼女らの掘り起こしてきた名作を読み、評価しよう。
書き手に文句を言うのは別にどうでもいいが、読み手が出来る努力をまずして欲しい。
それが私からの意見だ。
今できる最大限を読み手側が努力し行ってもまだ現状が改善しないのなら、次は運営にランキングや検索方法の改善を意見するべきだとも思う。
私個人としては今でも十分名作を掘り起こす方法は揃っていると思うが、これをこうしてああしても掘り起こすには不足であると思うのなら具体的にでなくても意見はすればいいんじゃないかな。
その意見が参考にされて何かしら新しいシステムが導入されるかどうかは保証しないが、何も言わないよりは不満が解消されるだろう。
最後に。
どのようになろうが変化しようと結局全員が満足するサイトになどなるはずがないので、ある程度の不満は飲み込んだ上で利用するしかないんじゃないかな。
全員100%満足するサービスなんてこの世にないっすよ。
満足度60%くらいで妥協するしかないなってのは私も思ってるし高望みしてもなとも思う。感想欄への文句エッセイも書きまくったけど結果として「スラムに何を期待してんだ私は」に至ったから今は凪いだ心でいる。