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眠った心
僕は平凡な少年だった
強いと言えば多少顔が整ってるくらいだった
でもそれは昔の話
僕はある日を境に、性格がガラッと変わってしまった
まるで別人のように、多分変わった理由はあれだ、あれと言ってもそんなに楽しい出来事でもない
僕には好きな女の子がいた、その子はある一部からいじめを受けていたらしい
けれども誰も気づかないし自主的に言おうともしなかった、多分言えなかったのだ
そして、彼女は耐えられず授業中に屋上へ走り出した、僕は彼女を追いかけた
だが間に合わなかった、彼女が落ちる瞬間の涙は今でも目に焼き付いている
そして問題はこの後だ
僕は彼女の葬式に出た、その時僕は狂ったように目を見開いた
そう、その死んだ顔がまるで天使のようだったからだ、いやっ、もうあれは天使そのものだった
神にも等しいと思った、あの綺麗な白い肌、嬉しいのか悲しいのか分からない表情、
触ると氷のよううに冷たい手や足と言った死体の全部が僕を虜にした
この俺、漆原 瑠美亜は「ネクロフィリア」だったのだ
それからの生活は変わりに変わった