第五話 ~レッドホーンウルフの頭と対戦~
「収束風弾、展開!」
その瞬間目の前の空間に風の収束弾が無数に出現した。
これを同時射撃したらいいと言っていたな。
「収束風弾、発射!」
そして無数の収束風弾が敵に向かって攻めていく。
だがまたそれをよく思わず、避けるものもいる。
だが物量で押されてはどうしようもないだろう。
多少はダメージを負うだろう。
それでも死なないというのであればまた策を練るしかなかろう。
「よくも俺の体に傷をつけてくれたな!だが、お前は強い。ここは引いてやろう。だがまた会ったときは容赦せぬ。それまでせいぜい鍛えなおしておくのだな。」
とまあ文句を言いながら走り去っていった。
情けないと思いつつ、自分もああならないように気を引き締める。
とまぁひと段落着いたのだが……
≪あと5分で門が締まりますよ?≫
完璧忘れていた。門が締まるなんてもう忘れていた。
このレッドホーンウルフの頭との対戦が終わって安心しきっていた。
急がないと宿屋に入れないで野宿になってしまう。
さすがにそれは嫌だ。
みんなも野宿は嫌だろう?
って誰に話しかけてるのやら。
急がないと門が締まってしまうのに。
のんきである。
そして走ること4分。
ギリギリ間に合ったみたいだ。
門を閉めようとしているそぶりはあるがまだ入れる。
列に並ぶ。
そして通行料を払う……
そして内部に入ることができた。
宿まで急ぐこと10分ほど。
宿についた。
「おかえりなさいませ!ごゆっくり~」
「ああ、ありがとう。」
本来名前を聞いて名簿を取るのではないかと思ったが鍵を渡して残りは自己責任ってところなのだろう。
実に簡略化されている。
まぁいいや。とにかく夕食を食べて宿の部屋で休むとしよう。
◇◆◇◆◇
夕食はとてもおいしかった。
肉入りシチューに似たものだ。
そして行き届いた部屋の掃除。
さすがの品質だな。
そして宿屋で取った部屋で休む。
そして深い眠りにつく。
◇◆◇◆◇
おはようございます。
いやそれはどうでも良いのだ。
とりあえず朝食を取ろう。
「今日の朝食はこちらでーす!」
そう言って店の人が持ってきた料理は魚料理だった。
ちなみに夕食の時は時間が経っていて人が居なかったが朝食の時(今)はと言うと起きてきた人が朝食を食べているのでたくさん人がいる。
人がいるといっても十数人だが。
朝食を食べ終わると依頼のあった店に行く。
まずはレッドホーンウルフの肉を納品しよう。
21体分あるのだがある程度残して15体分でいいだろう。
「ここの店の主人はいるか?」
「呼んでまいります。」
待っている間に品ぞろえを見たがやはりこのあたりの店はあまり品物がない。
商品を購入するにもほかの街から購入するにも高いし、栽培しようにも土地がないし、魔物を狩るには危険だ。
そういうことが原因なのだろう。
「おまたせしました。何か御用ですか?」
「ああ、店に貼ってある張り紙を見た。レッドホーンウルフの肉を売りたい。」
「おお、レッドホーンウルフの肉ですか?!あんなに強い魔物を狩られるなんてお強いんですね!で、どのくらいですか?」
「レッドホーンウルフの肉15体分だ。」
「……もう一度いいですか?」
「レッドホーンウルフの肉15体分だ。」
「いやいや、そんなに狩れる筈がないでしょう?」
「じゃあ見てみればよい。」
不思議に思われたのでバック、と見せかけて恒例の収納魔法から大量の肉を取り出す。
「おお、本当にレッドホーンウルフの肉15体分だ。」
「満足してくれたか?」
「ああ、迷惑料も入れてレッドホーンウルフ1体で正金貨3枚でどうだ?」
「あと1枚くらい多くてもよくないか?」
「そうだな。仕方ない。大量に持ってきてくれたのだからお礼にレッドホーンウルフ1体で正金貨1枚足して4枚でどうだ?」
「ああ、よい取引になった。」
≪さすがですね。≫
(自惚れしても意味ないから気にせん。それに資金集めのためだ。)
≪冷酷、でもないかもしれませんが少しひどいですね。≫
(そんなことを気にしている暇はない。それにWinWinだろう?)
≪そうですね。この辺りは食料が行き届かないところもあるのでしょう。それに世界の事象として食糧不足が発生している場所もありますし。≫
そういう会話をしながら次の依頼があった店のところに行く。
ちなみに歩いていて思ったのだが大通りは比較的治安が良く、そのわき道から先は無法地帯。
そんな感じであまり管理の行き届いていないところがあった。
それに関しては何も言いようがない。
というか盗賊とかはびこっていてもどうしようもない。そんなところなのだろう。
そしてもう二つのうち、問題じゃなかったほうの店にレッドホーンウルフの角を渡しにいいく。
「ここの薬屋の主人はいるか?」
「はぁ~い。私ですよ~?ご用件は何かしらぁ~?」
「店先に貼ってあったレッドホーンウルフの角を納品に来た。」
「あらあらぁ?もうレッドホーンウルフの角を持ってきてくれる人が来るとは思わなかったわぁ?」
「とにかく依頼の品はこれだ。」
「丁寧にありがとぉ~正金貨2枚でいいかしらぁ?」
「問題ない。」
「うれしいわぁ~」
「なぁところでレッドホーンウルフの角は何に用いられるんだ?」
「そうねぇ、すりつぶして粉にしてそれをパックにして傷口につけたところが回復する軽度の傷用の回復薬なんだわぁ。」
「そうなのか。丁寧にありがとうな。」
「そんなことないわよぉ?そうだ、一個あげちゃうわぁ~」
「受け取っておこう。」
「またいらっしゃいねぇ~?」
とまぁ不思議な人だったが情報も手に入ったのでいいだろう。
とにかく残りはあのレッドホーンウルフの角10個を注文していたあの薬屋だ。
内容を考える限り在庫がないから取り急ぎレッドホーンウルフの角を10個集めたいのだろう。