1/6
プロローグ ~転生~
前世ではトラックにひかれて死んだ。それだけ。
できるなら世界を手中に入れた人の感覚を知ってみたかった。
それだけ大きく、達成できない野望があった。
だがそれを知る者はいない。
そうして彼の者の魂は散り行き輪廻転生の輪に乗り新たな生を受けるはずだった。
だが違った。
魂が世界に呼応し、魂は散らずそのままを維持し、新たな肉体を得た。
それも異世界で、だ。
異世界ということは魔法やスキルなどがあり身体能力が具体的な数値化される世界。
今までの世界とは価値観が違い、命も軽い全く別のハイファンタジーな世界。
そこに彼の者の魂が行き着き、定着する。
その定着の際には魂に刻まれた願いをもとに魔法やスキルを獲得する。
世界には多彩なスキルが存在し、そのスキルの数は数えきれないほど、星の数ほどある、いやそれ以上といっても過言ではない。
彼の者は大きな野望を有していた。
その野望に応えるためにたくさんの魔法やスキルを自身の魂へと刻み込む。
それでも尚彼の野望に応えるには取って足らぬものであった。