表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生王子は何をする?  作者: 血迷ったトモ
第2章 学園編
78/157

第74話 罠は解けましたが、盛大に自爆しましたね

何ともう1話だけ、連続更新に間に合いました。

さぁ、ここからが踏ん張りどころですね…。

トリスの怒りのアイアンクローから開放されたホルスは、今度こそメラニーを呼ぶ。バルコニーのすぐ側に控えていたメイドに呼んでほしいことを伝えると、メイドは一礼をして部屋から出て行くのだった。


「おいおい、メラニーさんが他家の諜報員だったなんて初耳だぞ。」


衝撃の事実に、トリスは口に手を当てて驚いている。そんなトリスの様子を見てホルスは先程のアイアンクローを思い出してつい謝罪してしまう。


「う、うん、ごめんね。」


「?何で謝ってるんだ?」


そんなホルスを不思議に思いながら、思考の海に沈む。


-う〜ん。人を迷わせる道か。確かにあの道は人為的なものだろう。枝分かれする道に、方向感覚を麻痺させるような曲がり方。そして目印になりそうな倒れた巨木。…昔何かでそんな罠を見たような気がする。漫画か小説か、どっちかだとは思うけど…。-


トリスは必死に脳内から記憶を引き出す。思い出せるか出せないかで、攻略の難易度が違ってくるのだ。メニューのマップを見れば簡単だが、探索するにあたってそれは無粋というものであり、『トリスの選ぶ道は、必ず正しい』とでも思われる可能性もあるため、なるべく封印しているのだ。


-あ!そうか!思い出した!名前は完全に忘れたけど、あれは確か目印を用意して、元の場所に戻って来たと思わせて、実は別の場所に誘導するというやつだっけか?じゃああの罠の場合は、倒れた巨木が目印になるのか。となると、若しかしたらあの空間自体に軽い暗示でもかかるような魔法が仕掛けられているのか?-


トリスが思い出した罠とは、別れ道に何かしら目立つ目印を置き、そのまま別れ道を選んで進むと、再び同じような目印が設置されている道に出る。そこは最初に選んだ別れ道にそっくりに作ってある別の場所だ。つまり最初に選んだ道がもう片方の別れ道と繋がっていて、元の場所に戻って来たと勘違いさせるものだ。その場合『何だ、何処にも繋がっていないのか。』と大抵の人は思い、態々来た道を戻って帰るのではなく、元の場所に戻って来たのだから、道を選択する前に来た道を戻るはずである。そうして勘違いのまま進むと、再び目印のある場所に出て、罠にハマった者は半永久的に迷うという仕組みである。


「ホルス、あの道の謎が解けたよ。」


「え!?本当!?教えて!」


態々隠す必要も無いので、トリスは恐らくはと最初につけて、考えた内容を教える。するとホルスは目を輝かせてトリスの手を握ってくる。


「トリス!凄いね!よくこれだけの情報の少なさで、そんな悪魔みたいな罠を見破れるね!」


どんどん顔を近づけてくるホルスから逃れようと、手を振りほどこうとするが、力が強すぎて全くビクともしない。


「ちょっ!多分って言ってるじゃん!それにただ本でそんな罠があった気がしたから、たまたま思い出しただけだって!…ヒッ!殺気!?」


トリスは近付いてくるホルスから逃れるため身をよじって居たが、急にトリスが背を向けているバルコニーの出入口付近から殺気が降りかかる。

そのあまりの鋭さに、トリスは壊れたロボットのようにぎこちなく首を後に向け、誰が居るのか確認する。するとそこには冷笑を浮かべたメラニーが立っていた。


「ちゃ、チャオ〜。」


自分の顔が引きつっているのを自覚しながらも、トリスは必死に笑いを取ろうとおちゃらけでみる。だが、逆効果であったようで、更に刺すような殺気が降りかかる。


「あれ?メラニー。随分と早かったね?」


トリスに向けられる殺気に気付いていないのか、ホルスは呑気にトリスの手を握ったままメラニーに声をかける。

するとメラニーは眉をピクっと動かしながら、底冷えのする笑みを浮かべる。


「えぇ、早くて申し訳ありません。お邪魔でしたら、このまま退室させていただきますが?」


「え?邪魔?何で?だって僕達は君から話が「いや、そうじゃなくて!手だよ!手!」え?」


鈍すぎるホルスに痺れを切らしたトリスは、ホルスの言葉に被せつつも指摘する。


「手?これがどうかしたの?」


しかし『何言ってるの?』という顔をしているホルスを見て、盛大なため息をつきつつトリスは懇切丁寧に説明してやる。


「あのだな。この様子は、一部の脳がお腐りになられているご腐人方には、俺達が好き合っているように見えるんだよ。」


「?僕はトリスの事好きだけど?」


「…。」


綺麗な笑みを浮かべるホルス。あまりに真っ直ぐに言われたため、思わずトリスは戸惑ってしまうが、メラニーからかかる圧力が絶望的なものとなってしまっているので、慌てて叫ぶように更に詳しく説明する。


「ぐっ!それは友人としてだろ!?俺が言っているのは、恋人同士の好きっていう意味だ!!いい加減察してくれ!!」


トリスの叫びを聞いたホルスは、数秒ポカーンとしていたが、意味を理解すると顔を真っ赤にして慌てて手を離す。


「ち、ちちち、違うよ!僕は女の子が好きだよ!ほ、ほら!マリーみたいなさ!」


余程慌てているのか、普段なら絶対に言わない事を言ってしまうホルスであった。

あれ?思ったよりも更新する時間があるかもです。1人でも読んでくれる方がいらっしゃる以上、こちらの都合でサボる訳にはいけませんね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ