登場人物とか①
第二十話までに登場した主な登場人物や一部団体の簡単な解説です。
『主な登場人物』※第二十話終了時点での情報
【村上文彦】
本編の主人公。戸籍上は１７歳。小学生に間違われやすい低身長童顔だった。影を触媒とする法術を得意とする「影使い」、魔人の血をひくことから界隈では「影法師（二代目）」と呼ばれることもある。
他作品で言えばカレー屋の店長とか香辛料臭いショタとして登場している。実家が学生や労働者向けの大衆カレー店を営み、空間跳躍して香辛料とか食材の買い付けをしている。理不尽の権化。初恋の痛みをようやく忘れそうになった頃に弟子に逆レされ委員長には彼女面されそのほかにもなんだか怪しい空気になったところに初恋の女性が実は生きていたどころかロリBBAだった。
【桐山沙穂】
本編のヒロイン候補。１６歳。文彦の同級生で女子高生。クラス委員長で吹奏楽部所属だった。元より文彦に興味（片想い）を寄せていたが、野良の妖に襲われ身中に特異点を植え付けられてしまう。恋愛感情を過剰増幅され乙女ゲームのヒロイン（個別ルート）みたいになっていたが、特異点を封印処理されたことで沙穂とサホの人格に分かれる。文彦の下位互換的な影使いとなったサホは文彦の眷属（自称）大狼ジンライと共に雪だるま式に借金を増やしながら活動している。特異武器は拳銃のようなナニカ。弾丸の代わりに実体化した魔法陣を撃ち出すという、ちょっと何を言ってるのか分からない武器を愛用している。
【ベル・七枝】
本編のヒロイン候補？ １４‐１５歳。青蘭女子に通う中学生で自称イギリスからの留学生。炎を媒介とする元素魔術の使い手。火精・焔雀を相棒としている。格闘技や歩法を駆使して敵を翻弄するスタイルを得意としているが、変幻自在の投擲術が切り札でもある。ふとした疑問から文彦を逆レしたものの、単なるすけべえ行為では魔力は増えないという身体を張った実験で界隈に衝撃を与えた。なお罰として桐山沙穂とコンビを組まされたと思っているが、大体あっている。
【佐久間千秋】
本編のヒロイン。外見的には女子中高生。現在は青蘭女子に通っている。文彦の同級生やっていた頃は笠間という苗字だった。その正体は少なくとも千五百年以上を生きる魔人で、三叉山遺跡にて交叉する霊脈を封じた一人。旧知の魔人の子ということで素性隠して文彦に会ったらガチ目で相性良くて困惑。文彦の父親が封印され、文彦への見せしめとして自身も暗殺されそうになるがこれを利用して自らの死を偽装。姿を隠す。本来そのまま二度と会わないと決めていたがベルによる逆レ映像の流出で方針転換。黄泉道反剣を託すと同時に文彦のセカンド童貞を奪った（と主張しているだけ）。
【神楽聖士】
本編第一部（？）のボス。外見的には十代後半から二十代前半の美青年。白ラン。業物の日本刀とか持ってそう。多分コレクションしている。
百年以上を生きる業界屈指の術師で、光属性の元素魔術と気功の達人。三課設立の立役者の一人で、組織内で大きな発言力を持つ。いつの間にかユニオンプロジェクトの工作員に思考誘導されたり体内に謎の気門７個も埋め込まれていた。
【屋島英美】
三課（国連平和維持軍特務第三課）の査察官。２９歳くらい（ここ数年）。日本における超常現象に起因する犯罪取締りをまとめている。本来は中間管理職だったが、上層部が神楽と共に処分されたので実質トップ扱いされ内心非常に焦っている。文彦とは幼い頃に親交があり、家族ぐるみの付き合いだった。
文彦を殺させないために三課で偉くなろうとした。もちろん文彦はそんな背景の重さは知らないので、近所のやさしいおねえさんという美しい思い出を大事にしている。時々蹴られるけど。
【パトリシア・マッケイン】
三課犬上支局を事実上管理している研究者。どちらかというと科学的なアプローチが得意。文彦を性的に見ないので信頼できる。
【魂を喰らうもの】
ソウルイーター。華門。理不尽の権化。北の大地に送り込まれた覚醒直前の文彦を鍛えた。本来他家に教えちゃいけない綾代の秘儀とか仙界の深奥とかどんどん教えまくったところ世界崩壊時に修復作業の重要ポジションを担ってくれた文彦の姿にガッツポーズしながら仙号授与の申請を提出し全会一致で認めさせた。
【同級生たち】
犬上北高校の生徒。伊井田、柄口、仲森、芳崎、畠山などがいる。一般人だが時々逸般したりもする。文彦に対してなんかあるんだろと気付いているが、桐山沙穂と文彦の進展の方が気になっている。
【村上深雪】
文彦の母。法術の名家に挙げられる村上一族の出だが、自身は才能の出涸らしと思っている。たいして期待もされていなかったので揉めることなく親元を離れ、文彦の父と出会って駆け落ち同然に結ばれた。小柄でゆるふわ属性だったが、神楽の暗躍を前後して文彦の生命力の大半を預かり、長身長イケメン中性と化して数多の夢女子を引き返せない領域に引きずり込んだ。文彦とは肉体言語で語り合うことが多い。
【村上小雪】
文彦の妹。小中学生だが背丈やスタイルはJKどころかモデル級。文彦によって魔人の要素を排除されたため、成長してもせいぜい超人にしかならない。反抗期気味なので信州味噌で味噌煮込みうどんを作ったり、手羽餃子にレモンを絞ったりする。
【村上光司朗】
魔人。少なくとも五百年くらい生きている。自称インド出身でやや健康的に焼けた肌の好青年。かつて三叉山の霊脈を封じた一人で、その際に魔人化した。初代影法師。大先輩で大恩人が息子の嫁になりそうなので笑っている。神楽によって封印され政財界の大物に生命を注ぐ装置のエネルギー源とされていた。
【百瀬景雲】
限りなく魔人に近い少年。天然物。小学生。文彦と仲が良い。外見年齢が近しいので。
【小石川警部補】
警官。三課と協力関係にあり犬上市界隈で不可思議な事件が起こった際に文彦に直接連絡できる数少ない一人だが、その分だけ恨まれている。世が世なら仮面のライダーとかメタリックなヒーロー達の協力者として名を馳せていそうな人材。
【ユニオンプロジェクトの工作員】
真なる始まりの世界を除き数多の並行世界は偽物であり、平和を乱す要因なので滅ぼすことで世界統一に貢献する……という狂信者に追従することで様々な利益を得ているらしい。幾つもの世界を滅ぼすついでに因素結晶を量産している。
【三課】
国連平和維持軍特務第三課。一課（術師や能力者犯罪を取り締まる）と二課（地球外の文明や国家が関わる犯罪を取り締まる）がある。三課は人外による事件全般への対処。術師の斡旋や公的機関との連携、被害者救済などを担当している。
【仙界】
仙術を修め、森羅万象のエネルギーを取り込み己の力に変換できる＝世界の穢れを取り込んで自身の中で濃縮させてしまうというバグに直面し、人間社会から切り離されたダメ人間たちの楽園。何の防御手段もなしに地上に降り立つと神楽の最期みたいな状態になる。
【異形】
異形衆。妖怪、妖魔、悪魔、物の怪など通常の生命とは異なる仕組みを持つ連中の総称。高い知性を持つ者も少なくない。魔力が凝集した疑似物質による身体を有するため、物理的に倒すのが難しい。生命活動の糧として魔力や生命力を必要とするため、人間を襲うものが一定数いる。魔術法術や異能力で対処するのが一般的。魔力で構成されているため、より高い出力の魔力や特定指向の魔力あるいは魔力を制御する術式や器物に閉じ込める（封印）ことができる。
【魔人】
人間でありながら異形の性質も有してしまった存在。特異点等で夥しい量の魔力などを短期間に浴びることで変容し誕生することが知られている。エネルギーがあれば全盛期の身体を維持し疑似的に不老不死を実現する一方、子孫も残せてしまう。
【霊脈】
本来は広く薄く拡散している自然界の精気や知的生命体の集合的な霊気を収束し、一か所に留まらないよう循環するように作られた仕組み。遥かな過去に力ある存在が魔人達の協力を得て大地や海に施した。遺跡や巨大自然物という形で霊脈の制御が行われている。
【三叉山】
少なくとも二種類以上の霊脈地脈が交叉し、異形が必要とするエネルギーが漏れ出ている。人間が留まり続けると魔人が量産されてしまうため、因素の神器によって制御されていた。余剰分は犬上氏に根付いた異形達に提供されているが、文彦に莫大な量の魔力が供給されるようになった。
