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救出作戦

《九月 十四日 PM2:45》

 デュオとテセラが体育館に帰ってきたときエナは少し焦っているように見えた。

「どうしたの、エナ」

「ペンデが教師達に捕まっちゃったんだよ」

「なるほどねー。それじゃあ、私が助けに行く。テセラを連れていくよー。テセラ、ついてきて」

「待ってデュオ。デュオとテセラにはやって貰わないといけない仕事があるから。二人にはそっちをやって貰わないと」

「じゃあどうするのさー。ペンデを見捨てろと?」

「私は別に助けに行かないなんて言ってないよ。ここにフリーで動ける人間が一人いるでしょ」

 デュオがぴたりと動きを止める。

「そう、私が行くよ」

「エナが……?」

 デュオがエナをまじまじと凝視する。

「いくらなんでも無茶だよー。エナは荒仕事には向いていないし。たぶんペンデが捕まっているのは教師達がたくさんいるところだろうから。大体、ペンデがいる場所も分かってないから教師達のいる場所を何箇所か襲撃しないといけないし。一人じゃ――」

 デュオの言葉をエナが人差し指をデュオの口にあて止める。

 そしてエナは笑みを作り言葉を紡いだ。

「デュオが荒仕事を得意としているように私にも得意なものがあるから。デュオはデュオにしかできない仕事をして。ここは私に任せて」

 それだけ言うとエナは体育館をあとにした。


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