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colorful 〜rainbow stories〜 encore  作者: 宮来 らいと
第5部 冬原マイカ編

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第3章 緑の花火が夜空に舞い(冬原マイカ編)中編

 真瀬莉緒

「冬原さん…………。」


 真瀬志奈

「……………………。」


 冬原マイカ

「わかったわ。…………話すとしようじゃないか。」


 冬原さんは重たい口を開く。


 冬原マイカ

「私はねぇ…………生き別れの双子の妹がいるんだ。」


 真瀬莉緒

「えっ!?」


 真瀬志奈

「うそ!?」


 僕たちは驚いた。まさか双子だったなんて…………。


 真瀬莉緒

「…………生き別れ?」


 冬原マイカ

「ああ。生まれたときにはなればなれになってね…………。生まれたのは深夜帯で、誕生日も1日違いなんだ。」


 真瀬莉緒

「でも、どうして…………?」


 冬原マイカ

「母親が妹を連れて失踪してね。私も噂でしか聞いたことのなかったんだけど…………実験台の身売りでもしたんじゃないかって。」


 真瀬志奈

「そんな…………!」


 姉さんは動揺をしている。


 冬原マイカ

「私は妹に会いたい。それを17年考えていた。生まれてからずっと。どんなに異性から好かれようとも興味がなかった。妹しか考えられなかった。」


 真瀬莉緒

「冬原さん…………。」


 冬原マイカ

「それで、色々と調べていたら、妹の可能性のある子がいたわ。」


 真瀬莉緒

「それは良かったですね。どなたですか?」


 冬原マイカ

「莉緒には夢を壊してしまうようで、申し訳ないけれど…………メルマ。綺羅星メルマの声の人よ。」


 真瀬莉緒

「…………それって、まさか…………!?」


 冬原マイカ

「わからない。可能性だけ。違うかもしれないし…………。」


 真瀬莉緒

「そうですか…………。」


 ??

「どうやら…………。話が終わったようだね。」


 真瀬志奈

「カイル…………?」


 気づいたら不知火さんがいた。


 真瀬莉緒

「あの…………どこまで話を聞いていましたか?」


 不知火カイル

「冬原さんが話そうとしたところからだね。」


 冬原マイカ

「カイル…………。」


 不知火カイル

「冬原さん。僕はあなたのことが苦手だった。苦しくても、感情に出さないあなたが。僕は他のみんなと違って冬原さんと呼ぶのはその理由だった。」


 冬原マイカ

「そうだったのね…………。」


 不知火カイル

「無理をしなくていい。本当のことを聞きたかった。僕も…………自分に向き合うよ。」


 冬原マイカ

「…………カイル…………。莉緒…………。志奈も…………みんな…………ありがとう。」


 真瀬莉緒

「冬原さん…………。良いんですか? 妹さんの心当たりはあるんですよね?」


 冬原マイカ

「良いんだよ。メルマのファンとして、見れればそれで良いんだ。」


 不知火カイル

「それなら、あとは気にしないよ。頑張ってね…………マイカ。」


 冬原マイカ

「ありがとうねぇ。下の名前で呼んでくれて嬉しいよ。」


 不知火カイル

「うん…………。」


 内野タスク

「おーい! みなさん、ここにいたんですね!」


 真瀬志奈

「あっ、タスク! どうかしたの?」


 内野さんと、根村さんが来た。話を聞くと、今度の冬に有志パーティーが行われるらしい。


 真瀬莉緒

「有志パーティーねぇ…………少し不安です。」


 根村ユウタ

「何か…………あるのか…………?」


 真瀬莉緒

「パーティー会場と言うものが…………少し苦手で…………。」


 内野タスク

「まあ、参加の有無は自由なので無理しないでくださいね。…………そういえば、その会場に配信者の綺羅星メルマが来るみたいですよ。」


 真瀬莉緒

「メルマですか…………! うーん…………悩みますね。」


 冬原マイカ

「私は参加するよぉ。せっかくの機会だ。」


 真瀬莉緒

「冬原さん…………わかりました。僕も参加します。」


 根村ユウタ

「了解…………した…………。」


 内野タスク

「どんなパーティーになるのか、楽しみです。真瀬さんも参加表明ありがとうございます。僕たちはこの辺で失礼します。ありがとうございました。」


 内野さんと根村さんは中庭をあとにする。


 真瀬莉緒

「さて…………僕たちも戻りましょうか。」


 冬原マイカ

「そうだねぇ。戻るとするか。」


 僕たちはそれぞれの寮の部屋に戻ることにした。



 六郭星学園寮 莉緒・カイルの部屋



 真瀬莉緒

「ふう…………。」


 不知火カイル

「お疲れ様。今日は本当にありがとう。おかげでマイカの本音が聞けたよ。」


 真瀬莉緒

「不知火さん…………。それなら良かったです。」


 不知火カイル

「僕も、色々と変わっていかないと…………。」


 不知火さんは女子生徒からの手紙を見つめながらそう言った。


 真瀬莉緒

「手紙…………捨てるんですか?」


 不知火カイル

「いや…………でも、もう貰わないと思う。できる限り断るかもしれない。」


 真瀬莉緒

「そうですか。それに関しては不知火さんにお任せします。」


 不知火カイル

「ところでさ…………唐突に話は変わるけれど、今度、近くで秋祭りがあるみたいなんだ。マイカたちもみんな誘って、行こうよ。」


 真瀬莉緒

「秋祭りですか! 楽しそうですね。行きましょう。ひと段落もつきましたし。」


 不知火カイル

「ありがとう。じゃあ、その日を楽しみにしているよ。」


 真瀬莉緒

「はい!」


 僕は色々な準備をして、秋祭りの日を待った。



 秋祭り会場



 その日になり、僕は秋祭り会場にやって来た。


 真瀬莉緒

「着きましたね。繁盛してますね。」


 不知火カイル

「はぐれないようにしないとね。それにしてもみんな浴衣が似合っているね。」


 木沢アカリ

「ありがとー! 来たかいがあったよ!」


 木沢さんは桃色のかわいらしい浴衣。冬原さんはセクシーな黒の浴衣。夢野さんはおとなしめのラベンダー色の浴衣だった。ちなみに、姉さんは灰色の浴衣だ。


 真瀬莉緒

「さて、どこに行きますか?」


 夢野マナカ

「私…………たこ焼きが食べたいです。」


 冬原マイカ

「良いねぇ。たこ焼き屋に行こうじゃないか。」


 言われるがままに僕たちはたこ焼き屋の屋台に向かう。

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