表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
colorful 〜rainbow stories〜 encore  作者: 宮来 らいと
第4部 崎盾ジュン編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

235/326

第3章 アクアマリンの水しぶき(崎盾ジュン編)前編

 秋。作曲は順調に進んでいる。けれど、崎盾さんはあれ以来何か苦しんでいる状況だ。私は何か苦しんでいる崎盾さんの気持ちを何とかするために、水族館に来ている。



 六郭星水族館



 真瀬志奈

「崎盾さん。今日は楽しんでいきましょう。」


 崎盾ジュン

「うん。…………そうだね。楽しもうか。」


 崎盾さんはどこかぎこちない。でも楽しもうという気持ちがあり、ぎこちないながらも私には笑顔を見せる。


 ちなみにデートではない。その訳はというと…………


 三蜂レンカ

「ここが、六郭星水族館ね…………。」


 笹野ユリ

「とても綺麗な場所。お魚さんも楽しく泳いでるわね。」


 今日は莉緒のクラスメイトの女子たちもついてきている。もちろん莉緒もいる。


 真瀬莉緒

「姉さん、本当に良かったの? 2人の方が良かったんじゃないの?」


 真瀬志奈

「三蜂さんにバレたらややこしいことになるわ。無駄に隠すより、堂々と三蜂さんも誘った方が身のためよ。」


 真瀬莉緒

「…………それもそうか。」


 柚木アイラ

「あの…………志奈さん…………それでジュンくんのことなんですけど…………。」


 真瀬志奈

「ああ…………はい…………。」


 柚木アイラ

「大丈夫…………ですよね?」


 真瀬志奈

「わからないです…………。でも、何か苦しんでいるんです。それだけはわかる気がするんです。」


 柚木アイラ

「そうですか…………。」


 崎盾ジュン

「おーい! みんな、お魚がいっぱいいるよ! こっちにおいで!」


 真瀬志奈

「あ、はい! 今、行きます!」


 私たちは崎盾さんのいる、場所に向かう。



 崎盾ジュン

「ほら見て! クマノミがいるよ!」


 真瀬志奈

「本当ですね。とても綺麗…………。」


 崎盾ジュン

「なんだか見ていると、心が癒されるよ…………。」


 真瀬志奈

「そうですね…………。」


 崎盾さんはそう言うと黙り込んでクマノミを見つめている。それでもどこか暗い様子が伺える。


 崎盾ジュン

「…………? …………僕のことを見ているけど、僕の顔に何かついているの?」


 真瀬志奈

「あっ…………いえいえ。つい…………。」


 崎盾ジュン

「うん…………なら良いんだけど…………。」


 真瀬志奈

「……………………。」


 柚木アイラ

「ジュンくん。」


 崎盾ジュン

「アイラ…………。」


 柚木アイラ

「気分が落ち込んでても、ここは楽しくしないと気分がまた暗くなるよ。」


 崎盾ジュン

「あー…………うん。そうだね。」


 崎盾さんはそう言うと、明るく振る舞う。


 崎盾ジュン

「それじゃあ、イルカショーに行こう。パンフレットによればそろそろショーの始まる時間みたいだし。」


 真瀬志奈

「はい。ではみなさんを呼んで向かいましょう。」


 私は笹野さんと三蜂さんを呼び、イルカショーに向かった。



 イルカショー 会場



 会場に行くと、ちょうど一番前の席が空いていた。


 私たちは早速、一番前の席に座る。それと同時に開演のブザーが鳴る。


 インストラクター

「みなさん! こんーにちーはー!! 今日はイルカさんのショーを見に来ていただきありがとうございます!!」


 インストラクターさんの挨拶にお客さんたちは拍手をする。


 インストラクター

「それでは、早速イルカさんに登場していただきましょう!」


 すると、イルカはステージの裏から高く飛んでくる。


 すると目の前の席にいた私たちは水しぶきが大量にかかる。


 真瀬志奈

「きゃあ!」


 崎盾ジュン

「うわあ! …………大量に水がかかっちゃったよ…………。」


 みなさんずぶ濡れになり、イルカショーどころじゃなかったがみなさん笑っていた。


 笹野ユリ

「こんなこともあるわよね。」


 三蜂レンカ

「そうね。ショップで着替えを買いましょう。」


 柚木アイラ

「はい…………。へくしょん!!」


 崎盾ジュン

「アイラ…………待って…………今、カバンに…………。」


 崎盾さんはカバンから赤いタオルを取り出すと柚木さんに渡そうとする。


 なんとなく、崎盾さんの腕を掴んでいた。


 崎盾ジュン

「し、志奈さん…………?」


 真瀬志奈

「あっ…………その…………つい。」


 真瀬莉緒

「はい、アイラ。タオル。」


 柚木アイラ

「はい…………ありがとうございます。」


 崎盾ジュン

「志奈さん…………大丈夫? 何かあったのかい?」


 真瀬志奈

「いえ…………大丈夫です。行きましょう、ショップに。」


 崎盾ジュン

「ああ、うん…………。」



 帰り道



 ショップで着替えを買い、帰ることにした。とは言っても、インストラクターさんからのお詫びで着替えはタダでくれた。みなさんイルカの模様をしたシャツを着て、ウキウキと帰り道を歩く。


 笹野ユリ

「楽しかったわね。また行きましょう。」


 三蜂レンカ

「ええ。そうね。楽しい時間はあっという間。今度来る日を楽しみにしましょう。」


 2人は水族館を満喫したようだ。


 柚木アイラ

「ジュンくん。…………どうだった?」


 崎盾ジュン

「うん…………そうだね…………。」


 元々は崎盾さんの苦しんでいる気持ちをなんとかするために水族館に来たんだ。


 崎盾さんの気持ちはどうなるのか…………?


 崎盾ジュン

「楽しかったよ。今日はありがとう。」


 柚木アイラ

「そう…………。」


 崎盾ジュン

「うん…………。」


 崎盾さんはどこかうつむいたままだった。


 そんな気持ちを持ったまま…………寮に戻った。



 六郭星学園寮



 真瀬志奈

「ふう…………楽しかった…………。楽しかったですね。柚木さん。」


 柚木アイラ

「はい…………楽しかったですね。でも…………。」


 真瀬志奈

「…………崎盾さんのことですか?」


 柚木アイラ

「はい…………。」


 私たちは崎盾さんのことについて話すことにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ