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colorful 〜rainbow stories〜 encore  作者: 宮来 らいと
第2部 櫻井シオン編

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第3章 薄紫に滲んだ町(櫻井シオン編)前編

 秋。あれ以来、かいやは目覚めていない。シオンもすっかり憔悴しきっている。練習は行っているものの、まだ笛花先生の指導は受けていない。…………いや、受けれる状態じゃなかった。


 浅越さんはシオンに何の因縁があるのだろうか?僕は姉さんのクラスメイトに聞いてみることにした。


 真瀬莉緒

「と言うわけなんですけれど…………。何か心当たりはありますか?」


 小鳥遊カルマ

「…………やはり妹のことじゃないか?」


 風亥ノクア

「うん。何となくそう思うよ。」


 真瀬莉緒

「でも妹さんのことを浅越さんに聞いても話したがらないんですよ。」


 風亥ノクア

「確かに真瀬さんがハルトの妹さんの話を聞いた時、どやされていたよね。」


 真瀬志奈

「ええ…………本当に大変だったのよ。もうノクアたちがいなかったら大変だったわ。」


 小鳥遊カルマ

「ああ、だから少し危なっかしいかもな。」


 風亥ノクア

「けれど…………そろそろ聞いてみないといけないかもね。」


 真瀬莉緒

「…………そうですね。問いただす必要がありそうですね。」


 小鳥遊カルマ

「だが、今は作曲の練習に専念しろ。ことが来れば俺たちも何とかする。」


 真瀬莉緒

「…………わかりました。」


 浅越さんのクラスメイトからはあまり情報はなかったが、やはり妹さんが関係してそうだ。


 ただ、今は僕は小鳥遊さんの言う通りに作曲の練習に取り組むことにした。



 六郭星学園 音楽室



 音楽室でシオンと作曲の練習をする。


 練習はそれなりに捗るも、どこかシオンに覇気がない。


 櫻井シオン

「……………………。」


 真瀬莉緒

「シオン…………やっぱりかいやのことで悩んでいるのかい?」


 櫻井シオン

「……………………。」


 真瀬莉緒

「…………答えなくても大丈夫だよ。練習続けようか。」


 そう言って練習を再開しようとすると、シオンは重たい口を開く。


 櫻井シオン

「かいやより、ハルトのことが問題なのよ。」


 その言葉で僕は演奏を止める。


 真瀬莉緒

「浅越さん?」


 櫻井シオン

「ええ、ハルトは妹がいるでしょう? ハルトは妹のことになるとそれしか考えられないのよ。」


 真瀬莉緒

「うーん、なんか前にも聞いたな…………?」


 櫻井シオン

「そうなんだけれど…………でもまあ、いずれはわかるわ。…………練習に戻りましょう。」


 真瀬莉緒

「ああ…………わかった。」



 六郭星学園 莉緒・ハルトの部屋



 真瀬莉緒

「ふぅ…………なんか疲れたな…………。」


 僕はベッドに横になると、ある違和感を覚える。


 真瀬莉緒

「浅越さんは…………?」


 浅越さんがいない。僕は浅越さんの使っている机に目をやる。


 浅越さんの机には1枚の紙が置いてあった。


 真瀬莉緒

「これは…………手紙かな?」


 僕は何気なくその手紙をみてしまう…………。


 真瀬莉緒

「………………!! …………これって…………!!」



 探さないでください。



 その手紙を見て、僕は部屋を飛び出し、美園さんのところに行った。



 六郭星学園 ナツハ・エリカの部屋



 霧宮ナツハ

「何ですって…………!?」


 美園エリカ

「探しに行きましょう!!」


 僕たちは姉さんたちにも訳を話して、みんなで探すことにした。



 六郭星学園 中庭



 学園内を一通り探し回り、中庭に集まった。


 小鳥遊カルマ

「はぁ…………はぁ…………。居たか? 浅越のやつ…………?」


 風亥ノクア

「いや…………ハルトのやつどこ行ったんだ?」


 真瀬莉緒

「先生方も探してくれていますけれど…………。本当にどこに行っちゃったんですかね…………?」


 真瀬志奈

「莉緒。ハルトで何か心当たりはないわけ? こうなる兆候とか…………?」


 真瀬莉緒

「こうなる兆候…………?」


 僕はしばらく考えた。しかし、思いつかない…………あることを除いて…………。



 あれは数日前…………部屋での出来事だった。


 浅越ハルト

「……………………。」


 真瀬莉緒

「元気がないですね…………大丈夫ですか?」


 浅越ハルト

「ああ…………すまない。…………なあ。少しだけ勝負してみないか?」


 真瀬莉緒

「勝負ですか?」


 浅越ハルト

「ああ。ここの近辺でゲームセンターができたんだ。そこに行って勝負しよう。」


 真瀬莉緒

「ゲームセンターですか! 良いですね。行きましょうか。」



 ゲームセンター



 僕たちはゲームセンターにやってきた。


 浅越さんはゲームセンターに入るやいなや、ホッケーゲームのところに向かう。


 真瀬莉緒

「ホッケーゲームですか。」


 浅越ハルト

「ああ、やるぞ。」


 真瀬莉緒

「わかりました。やりましょうか。」


 僕たちはホッケーゲームで勝負する。



 ホッケーゲームの結果は僕が勝った。


 真瀬莉緒

「勝ちました。ありがとうございました。」


 浅越ハルト

「ああ…………。ありがとう。…………。」


 浅越さんはやっぱり元気がない。


 真瀬莉緒

「浅越さん…………?」


 浅越ハルト

「ああ、何度もすまない。…………。」


 真瀬莉緒

「……………………?」




 そして、時は戻り…………。



 真瀬莉緒

「強いて言えばこんなことがあったくらいですかね…………?」


 霧宮ナツハ

「そう…………まあ気づかないわよね。そのくらいじゃ。」


 真瀬莉緒

「……………………。」


 みんなの沈黙が続くと、そこへ柿本先生がやってきた。


 柿本瑛久

「皆さん…………! あとは僕らが探しますので、みなさんは今日は休んでください…………!!」


 柿本先生は慣れない大声でみんなを部屋に戻す。僕たちは言われるがままにそれぞれの部屋に戻ることにした。



 六郭星学園 莉緒・ハルトの部屋



 真瀬莉緒

「浅越さん…………一体どこへ行ったんだろう…………?」


 僕はそんな気を紛らわすためにVtuberのメルマの生配信を見た。


 綺羅星メルマ

「みんな〜!! みんなのアース。綺羅星メルマです!!」


 真瀬莉緒

「ああ…………メルマ…………心の拠り所だ。」


 綺羅星メルマ

「今日は久しぶりでごめんね?今日は頑張って…………。」


 ??

「ヤッホイホーイ!!」


 綺羅星メルマ

「あっ…………ごめんね〜! ちょっと今日はここで終わるね〜バイバーイ!!」


 真瀬莉緒

「あっ、ちょっと…………!」


 メルマの生配信が切れた。しかし…………さっきの声って…………?


 真瀬莉緒

「今の声…………土原ガクさんの声だったよな…………?」


 何でこんなところで土原さんが…………?


 僕は不思議に思うがまま1日を終えることにした。

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