クズはクズでも救いようのないクズ
胸糞展開注意
微グロ注意
俺は地下室へと足を運んだんだが...今戦闘になっているなんで?
「侵入者を確認、排除コード執行」
「領主様から許可はもらってるよ!」
はいはい返答なし、こいつもオートマタなんやろな
ほいほい「鑑定」
名前:オートマタ
種族:機械族
LV:なし
HP:300/300
MP:20/20
スキル:衝撃吸収、物理耐性、火炎耐性、バーサク
称号:破綻者、機械人
というか気になったけどオートマタにレベルないのなんでや
教えて!「知恵者」さん!
種族:オートマタ
説明:生まれた瞬間に存在が決まり進化することも成長することもない生物として破綻している種族
数千年前の大規模戦争にて製造方法が秘匿された
ふーん称号スキルの破綻者はそこから来てんのか、後数千年前の大規模戦争?なにそれ「知恵者」さん
<数千年前の大規模戦争とは、ベリアル王国とリール帝国の間で起きた戦争のこと、記録には大規模な破壊活動や軍事行動が起きたとしか記録されておらず詳しいことはわからない>
ほへーそんなすごい時代の産物なんだ、あれ壊さなきゃよかったかな
こんどは壊さないようにしようと
「水魔術「アクアバインド」」
「....」
火魔術「フレアバインド」の水魔術版だ
これで再起不能だろ、「鑑定」して見てみよう
名前:オートマタ
種族:機械族
LV:なし
HP:20/300
MP:20/20
状態:損害甚大、狂乱
スキル:衝撃吸収、物理耐性、火炎耐性、バーサク
称号:破綻者、機械人
損害甚大はわかるけど狂乱とは?
教えて「知恵者」先生
状態:狂乱
説明:スキル「バーサク」を使用した際に起きる状態異常のこと。攻撃力、素早さに大幅な上昇する代わり
理性を失う、精神異常耐性があれば防ぐことは可能
あれこれ拘束破られるのでは?と思った矢先それは現実になった
拘束が破られると同時におれは対応できるように「神速」と「天眼」を使用した
けど俺は受け止めきれずそのまま数メートルほど吹っ飛んだ
「っ!!」
「.....」
「こんな状況下でも無視かよ大体地下室行く最中に奇襲仕掛けたのはてめえだろ」
「.....」
「へーへー問答する気はないってことですか」
「.....」
まあ、攻略法見つけたけど
その攻略法を今から実践していきましょう
「満たせ」
「.....」
俺がそういった瞬間地下室への通路に雨が降った
「粘着」
「.....」
「読み通り」
オートマタが俺を殺そうと接近してくる
しかし転ぶ、立ち上がろうとしても動かない
「ここからは俺の一人語りなんだが、さっき俺が降らせた雨はただの雨じゃない粘着する性質をもたせた雨だ水魔術の応用で俺が考えた一つの技なんだが」
「.....」
「まあ、要するにお前がもろに当たった水は当たるだけで動きを阻害する特別な雨ってことだ」
「.....」
ほんとに喋らねえなこいつ言語能力皆無かよ
「とりあえず、再起不能でお前は動けないし「収納」に入るか試させてもらうぞ」
「.....」
「収納」発動すると、簡単に入ってくれたものと同じ扱いなのかよ
「さてとりあえず地下室へレッツゴー」
しばらく歩いているとうめき声や人が泣いてる声が聞こえてきた
声が聞こえるなら生きてはいるのかね、気にしてもしょうがないし行くか
「さてさて、あの領主たちは何をしていたのやら.....マジか」
驚いた、それなりにひどい環境とは思っていたがここまでとは
俺がついた部屋で見たのは、傷ついた獣が大勢の子どもを守っていた姿だった
それとは別に部屋に入った瞬間に臭った血の匂い、さらには明らかな拷問危惧、そして痩せ細って今にも死にそうな子ども、その子どももおそらくはただの子どもじゃないことがわかる、いわゆる亜人種と言われる者たちだろう
「....人間の醜さが生む光景か」
『あの人間共とは別のものか』
「誰だ」
『貴様の目の前におる獣だ』
「喋れたんだな」
『あの人間はどうした』
「殺してはないけど拘束して上の階に放置してる、敵対者も概ね倒してるし問題ないんじゃないかな」
『そうか、お前は同じ人間なのに同族を制圧するのか』
「俺は喧嘩を売られたから倒しただけ」
『お主はなぜここに来たのだ?金銀財宝ならここにはないぞ』
「あーここに幻獣とやらと奴隷がいるって聞いたから開放しに来た、犯罪者がいるなら別だけどそいつら明らかに亜人の子どもだろ」
『いかにも、こやつらはここに来ていた人間に玩具として奴隷にされていたと聞く』
「へえー、ところであんたは?」
『我か、我は愚かにも人間に捕獲された幻獣「フェンリル」だ』
「フェンリルってあの伝説の!でもなんであんたこんなとこにいんの?抜け出せるだろ」
『フェンリルの本能を逆手に取られたのだ』
「本能?」
『我らフェンリルは弱きものを守るという習性がある我がここで本気をだせば子供らも死んでしまう』
「あーそういうこと、ところでなんでそんなに俺に話してくれんの?」
『我のスキル「真実の瞳」が反応しておらんからなそれにここを助け出してくれるものに礼儀を通すのは当然であろう』
「そ、ならさっさと出るぞ、俺もこんな胸糞悪いところに極力いたくない」
『うむ、では鍵を壊してはくれんか』
「了解」
俺が本気で木刀を振ると檻が割れた
『馬鹿者!!子供達が泣いてしまうだろう鍵を壊すだけで良かったではないか!!』
「いやあ悪い悪い、ていうか俺、長距離転移できる術持ってるしそれでよかったじゃん」
『そういうことはもっと早くに気づかんか』
「はいはい小言はいいよ長い間ここにいたくせに元気だな、次元魔術「ロングジャンプ」」
俺がそれを唱えると同時に地下室への扉の前についた
そこには逃げ出そうと必死な領主親子がいた
「なーに逃げようとしてんだこのバカどもが」
「ひ、ひぃ!?もう帰ってきやがった!」
「神よお助けください!!」
『こいつらどうするのだ?』
「放置」
『噛み砕いても構わんか?』
「手加減して遊んであげなさい」
『なにかに必要なのだろう....仕方ないわかった』
そういって軽く首筋に爪を立てたりとフェンリルは領主親子で遊び始めた
というかそもそもここから出ないと、後頭に語りかけてくるの地味に痛い
「なあフェンリル、頭に語りかけてくるのやめてくれないか?そろそろ頭が痛い」
『む、仕方あるまい我としてはこちらのほうが楽なのだが、人に化ける少し待て』
「了解」
フェンリルが何かしらのスキルを使い出したかと思うとフェンリルが小さくなっていき
人の姿を取り始め、最終的に黒い髪と緑色の瞳をした青年が立っていた
「これでよいか?」
「ありがとな、とりあえず俺もう魔力残ってないからさっさとここを出たいんだけど」
「今すぐは無理であろうな、子供達は何日も食事をしておらん、すぐに動けるものはおらんのだ」
「あーなら調理場的なのないかバカどもに聞きに行くか」
「うむ、それがよいと思われる」
「んじゃ言ってくるわ」
「我はここにいるができればそこのクズどもも連れて行ってはくれんか」
「いいよ〜ほら行くぞ」
「......」
あ、これ気絶してる南無三、とりあえず探すか
しばらく歩いていたらメイドさんを見つけた
「あ、こんにちは〜」
「こんにちは〜、ええ!?」
「どうしましたか?」
「どうしましたかではありません!!な、なぜ旦那様と御子息様を引きずっておられるので!?」
「え、喧嘩売られてぶっ飛ばしたら気絶した」
「あ、あのその方たちを離してください」
「え?いやだけど」
「へ?」
「あ〜じゃあわかった、調理場に案内してよそしたら離して上げる」
「わ、わかりました絶対に離してくださいね」
「わかってるわかってる」
嘘でーす、離すわけ無いじゃん食堂についたらメイドさんを気絶させるから無問題
そんなこんなでついた
「つ、つきました、早く旦那様方をお離しください」
「ウンウン離すね」
「!きゃ!」
はい一度はやってみたかった手刀で気絶させるやつ
おそろしく早い手刀俺でなきゃ見逃しちゃうね(当事者)
んじゃあさっさと入ろうか
「失礼しまーす」
「ん?誰だ!?」
「あ、申し遅れました、館に招かれたのに殺されかけたのでやりかえしたものです」
「領主様!?」
「ここにいるのは俺に喧嘩を売り挙げ句の果てにボロ負けした哀れなバカどもです」
「し、死んでるのか?」
「あ、いえ生きてますよところで作って欲しいものがあるんですが」
「生きてんのか、で何作って欲しいんだ」
「胃に優しいものを」
「は?そりゃまたなんで」
ここから奴隷のこととか説明して作ってもらったんだが
「....多くない?」
「ガハハ!領主の野郎が今日降ろされるんだろ!祝だどうせこいつらの金で支払われるんならその奴隷の子供達も連れてきな!」
「うっす」
どうやらこの人元奴隷だったらしく運良く逃げ出したところを酒場の店主に拾われ料理の腕を磨いたことでこの領主邸で働くことになったんだそう
とりあえずフェンリルを読んでくる
「おーいフェンリル!飯くれるらしいぞ」
「む、それは本当か?」
「それで料理が多いから運ぶの大変何だとよだからついてきてくれ」
「了解した、では子供らよ我についてこい歩けないものは我が持ってやる」
うーんこう見るとマジで幻獣とか言われてるのか疑問になるんだけど
まあいいか
「おーいおっさん全員連れてきたぞ」
「こんなにいたのかよまだまだ足りねえな!お前も食べるか?」
「いや俺は冒険者ギルドに報告にいかないとだから、パンとかない小腹空いてる」
「あー干し肉ならあるぞ」
「じゃそれくれ、フェンリル俺ちょっと言ってくるから」
「うむ、我はここで子供らを見ておく」
「え!?この人フェンリルなの!?」
俺は驚く料理人を無視して先ほど道中で見つけた入口から屋敷をでて冒険者ギルドへ直行した
⬥冒険者ギルド
俺は全力で走って冒険者ギルドへつくとそこではレイドとサラティシアが言い争っていた
「あなたはいつもいつも迷惑ごとを持ってきますねやめてくださいませんか!」
「儂じゃって持ってきたくて持ってきとらんわい!大体アレイスのやつが転移で誘拐されたんじゃぞ!」
「あの人も関わってるんですか!?もうやだ!!書類仕事増えたじゃないですか!?」
「そんなこと知るかこのバカエルフが!」
「言いましたねこの年齢詐欺ドワーフ!!」
この人らめちゃくちゃ言い争ってるじゃん
「あ、あの〜」
「なんですか!?て、アレイスさん!?あなたどこで何をしてたんですか!?」
「えーと領主邸に転移で誘拐されてとういうか早い話領主邸で話すんで来てくれません?」
「やっぱり面倒事じゃないですか!?セートさん!あなたどうせ暇でしょう一緒に来なさい!」
「えー嫌ですよギルマス俺はここで美人なねえちゃんを探してるんですよ」
「奥さんに言いつけますよ!いいから来なさい!」
「へーい」
その後ギルマスの転移で領主邸まで全員でいった
そういえば今食堂にフェンリルとか奴隷の子供らがいるの不味くねとなったが時すでに遅し
「なんですかこれは!?」
「む、帰ってきたか、子供らがお前にと料理を残してくれたぞ」
「やばい今全てが報われた気がする」
「カカカ!アレイス坊は色々と巻き込まれるのう!」
「え?これ冷静じゃないの私だけですか?」
「安心してくださいギルマふおれほいっひゅうまほってれいへいになっらだけれす」
「食べるか喋るかのどちらかにしてくださいアレイスさん!!」
「んぐ、まあ簡単に要約すると幻獣やらオートマタ使って俺を殺そうとしたらしくオートマタは全部やられて奴隷や幻獣も開放されたということです」
「もうやだ」
「あ、ギルマスが壊れた」
「この程度で狼狽えるとは情けないのうサラティシア」
「言わないでくださいレイドこれと似たようなことをしたバカ娘がうちのギルドにいるんです」
「シトラスさんかー」
「まだ正当防衛の範囲に収まってるからいいですけど、あの人は全部ぶっ壊して行きましたからね、ははは」
「おーいギルマス〜無事かー」
「だまりなさいセート」
「へい」
「とりあえずその領主達はどうなったので」
「そこに転がってます」
「無事ならいいです彼らにはやってもらうことがあるので、それでフェンリルはどこに」
「我だ」
「ほう、事実のようですねしかしAランクの魔物並に強いあなたがなぜ捕まったので?」
「種族の特性を逆手に取られた」
「ああなるほど、弱いものがいると本気が出せないのでしたね」
「うむ、それのせいで簡単に眠らされて捉えられてしまい、子供らと同じ牢屋に入れられ動けなくなったのだ」
「そうですか、そういえばアレイスくんオートマタは?」
「一体完全に壊しちゃいましたけどもう一体は残ってますよボロボロですけど」
「出していただけますか、保存魔術をかけますので」
「わかりました「収納」」
「ありがとうございます、オートマタはこちらで買い取りますがどうしますか?」
「お願いします、あと奴隷の子どもってどうなりますかね?」
「誰も引き取らないのであればまた奴隷市へ流されますね」
「うーん人間じゃないなら引き取ってもいいんだけどないい子たちだし素直だし」
あと、あんな目に合わされてなおあそこまで無邪気に笑って人のために行動できる子たちを奴隷にしたくないんだよな、よし
「よし、俺引き取りますよ」
「本当に言ってますか?奴隷はただでさえお金がかかりますよ」
「うーんなら、フェンリルに何人か引き取ってもらうというのは?」
「フェンリルが了承するのであれば構いませんが、何人か引き取られてもまだ10人ぐらいいますが」
そういえば忘れていたが奴隷の子供達の人数は20人程度だ
フェンリルが引き取ったとしてもせいぜい5〜8人程度だろう
残りはどうするかだが
「孤児院とかないんですかね?」
「ないこともないですがこの街にはありませんね」
うーんどうしようか正直俺は根無し草だ連れて行けても二三人程度だろう
「なら、儂が引き取ろうか?儂はこれでもお金は死ぬほど持っとるからの」
「いいの?」
「なーに構わんよ、儂が一人でルードの小僧と殺り合ってたら十中八九、惨敗しとったからの、せめてもの例じゃ」
「ありがとなレイドさん、ところでフェンリルはさっきから会話に入ってこないけど引き取ってもらっていいの?」
「む、我なら構わんぞ、どのみち長い時間なにもやっておらんかったからのやることができたと思えばいいそれに、お主は冒険者であろう、子供なんて見れないのではないか?」
「それはそうなんだよな〜俺は根無し草だし借りてる宿も一人用だし」
「なら、我が残りの子供らを引き取ろうか?」
「ん、じゃあそれで、て、どうした?」
俺の異世界じゃ違和感のある服の裾を掴む、灰色の髪に真紅の目をした女の子がいた
「なんかようでもあるのか?」
「?、!」
どうやら喋れないらしく俺の服の裾を掴んで何かを伝えようとしているらしい
どういうことだろう言語能力の壁があるやつと会話したことないからわからねえ
「む、そこの子供、お主に随分と懐いておるな」
「初めて会ったし、よくわかんないんだけど....」
「おやこの子吸血鬼ではないですか?しかも灰色の髪とは真祖ではないでしょうか?」
「真祖?それって吸血鬼の長的なやつ?」
「意味合いとしては似ていますが少し違いますよ、彼女のようなものを先祖返りと言いましてね、真祖は吸血鬼特有の吸血衝動がなく更には吸血の際に自分の意志で眷属の作成ができるのですよ、後太陽にあたっても問題ありません」
「普通に強いじゃん、え、超人みたいなものだと思えばいいんですか?」
「ええまあ、違うといえば種族としての特性ですね」
「へーそれでこの子は何を伝えたいんだろう」
「!、!!」
「(.....わからない)」
全員が同時に思ったときフェンリルが口を開いた
「うむ、うむなるほどそうかならばそうするといい」
「へ?フェンリルこの子の言ってることわかるの?」
「うむ、わかるぞ、というか鑑定で状態を見れば一発でわかるぞ
「そうなの?」
とりあえず見てみるか「鑑定」
名前:不明
種族:吸血鬼・真祖
状態:呪い(言語喪失)
あ、これのことか
「あのー呪い解除できる人いない?」
「呪いですか?ならセートが解除できますよ」
「ん?ギルマス呼びましたか?」
「あなた今までの話を聞いていましたか?」
「いやなにも?」
「さて減給しておきますか」
「やめてやめてギルマス!!」
「おやでは仕事をしてもらいましょうこの子の呪いを解きなさい「解呪」持っていたでしょう」
「できますけどあれはめんどく.....何でもありませんすぐやります」
ギルマスに睨まれて萎縮してるよこの人
あと面倒くさいってどういうことだろ
「はいはい始めますよ〜、「解呪」」
セートが解呪を発動させた瞬間セートが倒れた
俺は咄嗟にセートを受け止めた
「セート!?大丈夫か!?」
「おお、心配すんなアレイスただの魔力切れだあと男に受け止められても嬉しくない」
「心配して損したそのまま頭打って悶えてろ」
ムカついたので手を離して地面に激突させた
きれいに頭打って苦しんでた
「これで喋れるように?」
「なってると思いますが」
「君、喋れるかい?」
「あう、えっとはい」
うむかわいい人見知りしてるのも高得点...何いってんだ俺
「えっとさっき俺に何を伝えたかったのかな?」
「あ、えっと、あの....」
「誰も怒らないからゆっくり喋りな」
「あ、えっとはい、その、私も、連れて行って、ください」
「連れて行くって、俺が君を?」
「あう、はい、迷惑じゃなければ」
「ほんとにいいの危ないかもしれないよ俺についてくるの」
「わ、わかってます、わたしも迷惑にならないように、しますから」
「迷惑とかは俺に対しては気にしなくてもいいけど、まあ一緒に来たいなら来てもいいよ」
「ほんとですか!ありがとう、ございます」
少し途切れ途切れで喋るけどすごく可愛いていうか可愛すぎて俺が死にそう
ていうか目の前が霞んできた、あれ?これ不味くね、やば....
俺は理由はわからないけどそのまま倒れた
今日のあとがきは吸血鬼ちゃんのステータスを見せるゾイ
名前:不明
種族:吸血鬼・真祖
年齢:10
LV:1/100
HP:40/40
MP:200/200
スキル:吸血、眷属作成、再生、HP自動回復、血液操作
称号:吸血種、真祖