逃げるは恥じゃないから逃げろ…出来たら
最近パソコンの扱いに慣れてきたから執筆スピード早くなってて嬉しい
「いやあこれすげえなオフロード車だぞ」
「おふろーどしゃってなんなのだ?」
「簡単に言えば舗装されてない道とかでも走れるってことしかも【天智瞳】で見ても鑑定が聞かねえそれだけ鑑定遮断の精度も積んでるんだろ」
「ただの乗り物に鑑定遮断ついてても意味がない気がするのだ」
「それが違うのよスルトちゃん」
「どういうことなのだ」
「例えばあなた初めて見る敵に対してする行動って何かしら」
「【鑑定】を使ってみて聞かなかったら様子を見るために防御に徹するのだ」
まあそういう考えになる人間というより生物は未知のものに対して様子見観察する癖がついているこれは赤子の頃からそういう癖だからだ
「まあ、それが普通だ」
「おお正解なのだ!」
「まあ正解ではある、ただそれが多少なりともしっているもしくは乗り物だったり魔物だったり多少の種類がわかってるやつらの場合の対処だ」
「?」
「未知の敵、一切の情報を知りえない敵とあったら?様子見が命取りになるかもしれないけど突っ込めば普通に殺されるかもしれない相手の情報が一切わからないってのは怖い」
その言葉にスルトがハッとする
「それは…我がアレイスと初めて戦った時と同じなのだ…刀を持ってたから近距離戦かと思って突っ込んだら魔術戦も強くて驚いて焦って普段通りの戦いができなかったのだ」
「まあ少し違うけど似たり寄ったりだな吸血鬼みたいに見た目だけはほぼ人間と同じやつだっている結局のところ敵と相手の強さや強みなんてわからない」
「なるほどなのだ」
街道から少し離れたところを走らせながら車の中でそんな会話をする
「アレイスは何でも知ってるのだ!」
「人生経験だけで言えば死ぬほどあるからな」
「ほとんど負けまくってたけどねえどの人生でも世界でも」
「うるせえ…ん?」
周囲が急に暗くなる
「なんか薄暗くねえか?雨でも降ってんのか?レンリ暇だろ窓から顔出してみてみろ」
「はいはいわかりましたよ」
上のハッチからレンリが上を見上げる
「は…?」
「アレイス!アクセル全開!」
呆けてるレンリを無視して何かを察したメアが俺に指示を飛ばす
「了解!!」
魔力消費全開でオフロード車を走らせる
「んで!?なにがあった!」
「レンリくん!」
「なんかくそでかい白狼が上を飛んでました!」
「絶対それが天魔狼だろ!!」
くっそやっぱいるか!少なくとも魔物なのは確定してる!襲ってくる可能性も込みで逃げる!
「アオおおおおおおおおおん!!」
「メア!ばれたか!?」
「ばれた!魔力を圧縮させてる!あれ飛ばされたら吹き飛ばされるわよ!」
「スルト!ハンドル握ってろ!お前の魔力も使う!!」
「わ。わかったのだ!!」
スルトの魔力も込みで車を全力で走らせる
「おいメア!あれそらせ!!」
「無理よ!あんたの体で限界まで酷使しても無理!それに今のあんたが戦うとランスロット戦の傷が開くわよ!」
くっそ漫画みたいに都合よく治らねえのかよ!
「おい!スルト!国境まで後どのくらいだ!」
「後二百はあるのだ!魔力がもたないのだ!」
「くっそ!このままだとジリ貧だぞ!」
「アレイス!道に車を走らせて!その後私にハンドル渡しなさい!レンリくんは私の代わりに魔力を車に供給し続けて!」
メアが指示を出すと同時に舗装された道に行くその後メアにハンドルを任せて俺は上のハッチから車の上に出る
「これでいいんだよな!!メア!」
「当たり前でしょ!時間ないんだから!気合でやりなさい!!」
「無茶いいやがって!後魔力使うならレンリじゃなくてスルトの魔力使え!レンリは一か八かでの時に使う!」
「俺に何させる気ですか!?」
レンリは馬鹿火力担当だ下手に魔力の使い過ぎでいざって時に打てなくなると困る
「マジででけえな…」
車を追いかけてきてるのは大体二十メートルくらいの翼の生えた白狼だ
「天魔狼ねえ…」
<天魔狼の詳細をお聞きになられますか?>
お願い
<個体名・天魔狼カヴァス、主な攻撃方法は膨大な魔力による光線、外皮がとても固く攻撃を通すことはとても難しい>
内部に対しての攻撃は?
<内部は非常に柔らかくある大陸では貴重なたんぱく源として食されています>
狼肉…まあ忘れよう
内部への攻撃は効きそうだな
「なんかスキルあったかな?」
あ、あるじゃん
「おいメア倒せそうだし倒していいよな」
「制限時間十分一秒でも遅かったら置いてくからね」
「おいていったらレベル下げてお前の分身消してやるよクズ女」
メアが車を止める
「スルトちゃん、レンリくんは私の指示で動いて動けなかったら死ぬからしっかり聞くように」
「わかりました!」
「わかったのだ!」
さて…やるか
俺たちが止まったのを見て天魔狼はためていた魔力を放つ
「やば…!」
「レンリくん障壁!」
「【イーター】!」
魔力がすぽんという間抜けな音と共に消える
そしてレンリがしゃがみ込む
「うぷ…吐きそう…」
「吐くなよ!絶対吐くなよ!ここら一体吹っ飛ぶからな!」
「ぐるお!?」
天魔狼が動揺するそりゃそうだ消えたんだ自分の攻撃が相殺されるわけでもなく回避されるでもなく
その動揺を俺とスルトは見逃さずに
「スルトちゃん叩き付け!本気でやっていいわ!」
「了解なのだ!【不死再誕】【不死の焔】【破山】!!」
スルトの上からの全力のたたきつけにより天魔狼が怯む
「アレイス!」
「一撃だろ!分かってる!【偽物・ファースト】!」
知恵者さん!一番柔らかいところ!
<頭部が一番柔らかく確実性がとても高いです>
了解!
天魔狼の頭頂部に向かって上りだす
「もう少し止めてろ!スルト!」
「頑張るのだ…!!」
二十秒ほどかけて登る
「後十秒耐えろ!」
「わかっ…アレイス!」
スルトが叫ぶと同時に咄嗟に体を横にずらす
しかし少し遅く天魔狼の魔力の塊がかすり腕の肉をえぐる
「くっそだよな!」
「拘束もそろそろ厳しいのだ!」
「メア!打たせろ!」
「レンリくん!」
「うぷ…【リバース】…」
瞬間周囲が光に包まれる
「がああああああああ!!!」
天魔狼が悲鳴のような声を上げる
「ナイス!レンリ!神魔術【無効化】結界魔術【多重障壁】」
必死の抵抗であろう魔術の光線を【多重障壁】で防御しながら【空間転移】上に飛び
刀を納刀してから落下のエネルギーをそのままに天魔狼の頭に向かって突っ込む
「魔刀術【紫電・兜割り】」
「───!」
天魔狼が最後の抵抗と言わんばかりに俺にためていた魔力を放つ
「スルト!拘束解け!!」
スルトが察して拘束のための攻撃をやめる
それにより押し込まれていた身体が急に軽くなった天魔狼が魔力の光線をを外してしまう
そしてそのまま落下した俺の攻撃に頭が割れる
「うわ…グロ…」
真っ二つに頭部が割れているそこから肉や血が漏れ出ている
「これ…やばあ」
<仮称・アレイスがレベル制限が解除されました>
あ、そういやそうやったな…まあいいか
「おーい生きてるかー」
「ぎりぎり…なのだ…」
スルトが生まれたての小鹿のように足を震わせていた
「あー魔力切れ…」
「ちょ!アレイス!こっち!洗浄して!!」
「ん?」
メアが叫んでるほうを見ると頭部の真ん前にいた2人が血まみれになってた
「うわぁ…」
引きながらも【洗浄】を使う
「おーいスルト~」
「な、なんなのだ…」
「魔力残ってる?」
「もう残ってないのだ…」
んー一応念のため燃やすつもりだったけど足りるかな…
「神炎魔術【聖火】」
天魔狼の身体がぱちぱちと燃え続ける
「なに火葬?」
「ちげえよ、これで天魔狼の死体残してたら何が起きると思う?」
「蛆虫がおっきくなるかもね…」
「異世界の生態的にありえそうなのがな…」
「でっかい蛆虫…うわ想像したら寒気がしてきたわ…」
「それ聞いて俺はA○Kのやつ思い出しました…」
あれくそほどきもいんだよな…
それはそれとしてちゃんと燃えてる
「というかさ天魔狼って聖国の神殿でまつられてるんじゃなかったっけ?」
「それは多分正常種なのださっきまで我らが戦ってたのは混成種なのだ」
「混成種?」
「見た目や能力自体は普通の天魔狼と変わらないのだその代わり天獣としての役目を忘れて魔獣として生きている天魔狼のことを言うのだ」
「あーなら天魔狼って呼ばれてるのは混成種も込みで呼ぶときの呼び方ってこと?」
「うむそうなのだ」
「混成種の天魔狼って殺したら罪になるの?」
「神聖魔術以外で殺してしまうと犯罪になるのだ」
あー神炎魔術で焼いたしノーカンで…さすがに通らんか
「ちなみにHP残りいくら?全員」
「反動で50くらいなのだ…」
「俺は飲み込んだ時に飲み込み切れなかったやつのせいで百ちょっとくらいっす…」
「だよなあ…俺もほぼないし…」
いったんこれは今日は休憩かなあ…
「よーしサボってたバカはテント立てろ~」
「いやって言いたいけど今日ばっかりは仕方ないわねえ」
「聞き分けのいいメアとか怖」
「本当に殺してあげようかしら」
それから俺たちはメアがテントを張るのを待って…
「いやお前なんでテントの張り方とか知ってんの?」
「アレイスが寝てる間に色々と教えてもらったのよアレに」
知恵者さんか…ていうかこいつも知恵者さんのことはしってるんだな
「まあそのあたりのことは全員寝た後に話してあげるわよ」
「ちゃんと話せよ」
そして全員が寝静まったころ──
ちなみに天魔狼は強いんですけど特殊物理(魔術と物理)アタッカーに対してはくそ雑魚となります
だから特殊物理アタッカーばっかのアレイスたちにやられました
今回も見ていただきありがとうございます
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