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カメレオン戦士

途中で連載ストップされて気になりすぎる戦闘の行方。悪い意味でのご都合主義な戦闘。能力は良いのに作者の方と自分の気持ちが合わない作品に運悪く連続で触れてしまいました。

場所は森林コロシアム。直径1kmの森林が天高くまで伸びた分厚い鉄板で囲われている。

ここに生物はいない。

少しの池があるだけの森林。


カメレオン戦士は眠らされていた。

起きたらひどい倦怠感があり、数時間そこを動けなかった。

水が飲みたくなったので歩き始めるとすぐに池があった。


そこでオオカミ5頭が同じように水をがぶ飲みしている。


カメレオン戦士は気にすることなく水をがぶ飲みした。

オオカミも相変わらずがぶ飲みしている。


水に満足したカメレオン戦士は周囲を一通り見渡して、ついでのように脱皮した皮を置いてそのまま森の中に消えた。


カメレオン戦士は空腹を感じていた。水では満足しきれなかった“食欲”

周囲を見渡したが鳥の声もウサギの足跡も虫の巣もない。

確認できた生物は池にいた、多少ガタイの良い犬5頭だけ。

“犬を食べよう”当たり前のことだ。


池付近の地形はだいたい把握できた。

犬の習性は団体行動。それは過去犬に詳しい同属から聞いて知っている。

先頭と最後尾がそこそこ強くて間のやつは弱い。

鼻は良いが頭は良くない。

罠にかけて殺す。


森に入ったカメレオン戦士は木に擬態してオオカミを見張っていた。

オオカミが水を飲み終わり寝床につくまでずっと見張る気でいる。

オオカミが水を飲み終わったようで大きな遠吠えのあと、5頭揃って走り始めた。


池の反対側の奥にある森に隠れている“カメレオン戦士の方に向かって”


オオカミもまた空腹だった。


オオカミも同様の境遇だった。

寝て起きたら倦怠感と渇き、そして“食欲”


このオオカミ5頭は今まで共に生き抜いた群れの中でも精鋭達。


シンリンオオカミ 体長170cm弱 個体平均40〜50kgの70kgオーバー4頭と148cm 43kgが1頭。


対するカメレオン戦士 体長232cm 個体平均80〜100kgの142kg


木の上に隠れていたカメレオン戦士が近くの木の棒をナイフのように素早く投げたが、抵抗虚しくすぐ近くまで来てしまう


カメレオン戦士は臭い消しのための脱皮だったが、オオカミはその内側の臭いを嗅いでその臭い元を追いかけてきていた。


侮っていた。狩る側だと勘違いしていた。まさか犬っころが大型のカメレオン戦士を捕食対象にするなんて思いもよらなかった。


1番大きなやつの位置は最後尾。

1番前で殺意剥き出しのやつの肉付きは美しい程筋肉がしまっている。

1番抵抗される時間が短そうなやつから先に殺して木の上に登る。これを繰り返す。

間に群れの中でも小さな個体がいる。

こいつに決めた。

まず戦力を削ぐために数的有利を潰す。


カメレオン戦士は太い木を強く蹴って小さなオオカミに向かって飛びかかった。


純粋な踏み潰し。しかし、小さなオオカミの反応速度が想像していたより圧倒的に早かった。


踏み潰しは容易に避けられ、カメレオン戦士が地面に降りた瞬時に4頭が襲いかかる。


1頭は尻尾に目掛けて噛みつきの体勢、1頭は足に、1頭は顔、1頭はお腹目掛けて飛び込む。

そして小さな1頭は少し離れた位置でそれを見ていた。


カメレオン戦士の攻撃はオオカミの想定していた通りの攻撃だった。

小さなオオカミは群れ精鋭の囮オオカミ。

小さい個体が狙われ続ける自然界で、あらゆる襲撃から狙われ続けて逃げ切り続けたオオカミ。

この群れで自分が狙われることは1番理解している。

必ず自分に飛びかかってくるとわかっている。

だから襲撃者が木を蹴るモーションに入った時には、すでに逃げる準備はできていた。

その小さなオオカミはまるでネコ科動物のような俊敏性を持っていた。


キャイン、、、!!

先頭にいた美しい筋肉のオオカミが地面を引きずりながら転がる。


カメレオン戦士の顔の前で腕に噛みついたオオカミ。

足に噛みついたオオカミ。切り離された大きな尻尾の端を咥えたオオカミ。


カメレオン戦士は戦闘に備えて動きやすいように噛まれてすぐに尻尾をテイクオフした。


カメレオン戦士が尻尾切りをする時は非常に危険な時。

想像の世界で何度シミュレーションしても負ける。

100通りのシミュレーションで100通り負けてしまう。

他の通りが全く思いつかない。


かろうじて1番柔らかい腹にきたオオカミだけは鼻を殴り飛ばした。

硬い鎧のような皮から一般的なオオカミなら血すら出ない。


だがその硬い皮から血が流れている。

一度二度なら問題無いが、これが続くと血が無くなり動きが鈍くなっていく。

その後のことは容易に想像できる。


腕に噛み付いているオオカミを地面に叩きつけようと振りかぶった所でオオカミは噛むのをやめた。

そのタイミングで足に噛みついていた1頭も離れた。

直後オオカミは次の陣形に移っていた。さすが精鋭。

続く。

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