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第167話 天正八年の正月

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 天正八年(1580年)一月二日の朝。重秀は兵庫城の本丸御殿の『奥』にある囲炉裏の間にいた。囲炉裏の間とは御殿に住む者が食事をするところであり、8畳ほどの部屋の真ん中に半畳ほどの囲炉裏があるため、囲炉裏の間と呼ばれていた。

 さて、その囲炉裏の間では、重秀を始めゆかり()()、縁の乳母である夏とその娘のてる、そして秀吉が囲炉裏を囲んで朝食を食べていた。


「ふむ、この雑炊は良い味じゃ。今まで食べたことのない味じゃのう」


 秀吉がそう言いながら雑炊を熱そうに食べていた。重秀が秀吉に話しかける。


「昨日の宴に大きな海老が出ていたでしょう?あれの殻を煮た汁に味噌を溶き、飯を入れて作ったのがこの雑炊です。何でも縁の実家の伊勢でよく食されているようです」


 重秀の解説に秀吉が「ほー」と感心したような声を出した。


「いや、昨日の新年の御節供(節日に出される料理のこと)やその後の酒宴に出された料理が尾張のものではなく伊勢のものだと聞いた時は、ちと不安じゃったが、中々どうして、美味いものであった。あれなら羽柴に取り入れても悪くはないのう」


「有難き幸せ。御姫様おひいさまも懐かしき故郷の味で心身共に充実しておりますれば、きっとお腹の子も健やかにお育ちあそばれることでございましょう」


 してやったり、と内心で思いつつも澄ました顔でそう言う夏に、秀吉は「おお!そうであるな!」と嬉しそうに言った。


「縁が藤十郎の子を身籠ったのは正に吉事よ!いや、これほど嬉しいことはない!縁よ、でかしたぞ!播磨を平定した以上の功績じゃ!」


 秀吉が縁に向かってそう言うと、縁は「有難き幸せにございまする」と微笑みながら頭を下げた。


 秀吉が兵庫城にいるのは、縁が妊娠したからであった。英賀城を落とした直後には全てのことを黒田孝隆と蜂須賀正勝、前野長康に任せると、重秀を連れて一目散に兵庫城へやってきた。

 秀吉は縁を褒めた。褒めちぎった。褒めちぎりすぎて縁だけではなく周りにいた()()や照、夏達も引いてしまうほどだった。

 秀吉はそれに飽き足らず、城中の者達に銭と米を配った。更に城外を通る西国街道沿いに無料の酒の配給所を作り、街道を通る人々に酒をただで飲ませたほどであった。

 さらに、年末年始に兵庫津内外にある寺、神社、南蛮寺に全て行って、多額の銭を寄進し、縁が産気づいた際は祈祷をするように命じていた。


 秀吉が重秀に顔を向けると、下卑た笑いを顔に浮かべながら話しかける。


「まったく、いつの間に種を仕込んだんじゃ?油断も隙もない奴よのう!」


「・・・お濃の方様に安土に呼び出され、その後長浜に帰った後から共に兵庫に行き、その五日後に三木城へ向かいました故、ヤる時は結構ありましたね」


 重秀が思い出しながらそう言うと、秀吉は視線を重秀から夏に向けた。夏も秀吉が何が言いたいのか分かったようで、頭を下げながら話し出す。


「恐れながら、若君のおっしゃるとおりの時期に御姫様と目合っていることは複数の侍女や私が確認しております」


「ふむ。しかし、孕んだかどうかはヤッてから三ヶ月ぐらいで分かるもんじゃないのか?話によれば、二人がヤッたのは七月の終わり頃から八月の中頃じゃろう?もう少し早く子が成せたことを報せてくれても良かったのではないか?」


 秀吉が疑問を口にした。その疑問の言外に「妊娠期間の計算、本当に合っているか?」というニュアンスが含まれていることを感じた夏が、怒った表情を作りながら秀吉に答える。


「それは人によります。確かに三ヶ月で分かる人もおりますが、確実に分かるのは四ヶ月目、胎児が実際に動いているのを感じてからでございまする。それに、三ヶ月ではまだ流産の恐れがございますれば、無事に子を成したことが分かってからお報せしようと考えたのでございまする。殿は御姫様をお疑いになられるおつもりですか?」


 夏が怒りを含んだ言葉でそう言うと、秀吉はひるみながら答える。


「そ、そうかそうか。いや、別にお主等を責めているのではない!だからそんな目で見るな!」


 秀吉はそう言うと、夏の視線から逃れるように顔を縁に向けた。そして縁に優しい声で話しかける。


「縁よ、身体を労れよ。・・・そうじゃ!何か欲しい物があれば何でも言うが良い!銭に糸目はつけぬぞ!」


「恐れ入ります。しかし、皆が良くしてくれるおかげで、特に必要なものはございませぬ」


「それでは儂の気がすまぬのだが・・・。まあ良いか。もし何か欲しい物があれば、何でも言うが良いぞ」


 そう言うと秀吉は今度は重秀の方を見る。


「藤十郎。お主は当分は兵庫城にいろ。縁の側にいてやれ」


 そう言われた重秀が困惑した顔をする。


「しかし父上・・・。確か十日に姫山城に和泉守殿(宇喜多直家のこと)が来られるのでしたよね?私も和泉守殿にお会いしたいのですが」


「それは無論じゃ。一旦姫山城で和泉守に会った後に兵庫城に戻れば良い」


「えっと、その後に塩飽の島に行って塩飽の舟手衆をこちら側に付かせたいと思っていたのですが」


「・・・それが終われば兵庫城に戻れば良い」


「それと・・・」


「なんじゃ、まだ何かあるのか?」


「水軍の鍛錬をしたいなと思いまして・・・」


「それは兵庫でもできるじゃろ!何じゃ?縁と一緒に居たくないのか!?」


「め、滅相もございませぬ!縁の側に居させて頂きます!」


 そう言って頭を下げる重秀であったが、直ぐに頭を上げる。


「しかし、本当によろしいのですか?確か、播磨での拠点を三木城ではなく姫山城にするのですよね?私が何かすることはないのですか?」


「ない。むしろお主には兵庫にてやってもらいたいことがある」


「何でしょうか?」


 重秀がそう尋ねると、秀吉は一息ついて話し始める。


「まずは水軍の増強じゃ。兵庫津での造船に力を入れよ。これからは村上を始めとする毛利の水軍を相手にするのじゃからのう。播磨の舟手衆もお主に任せる故、何としても毛利の水軍に勝てるようにせよ」


「承知しました。他に何かございますか?」


「うむ、藤十郎には子作りに励んでもらいたい」


 秀吉の言葉に重秀が思わず「えっ!?」と声を上げた。


「父上、そうは言っても縁の腹にはもう子が居りますが!?」


「分かっておるわ。要するに縁に藤十郎の側室を用意しろと言っておるのじゃ」


 秀吉の言葉に対し、重秀は()()の方を見ながら秀吉に言う。


「・・・側室なら、()()が居るではありませんか」


()()はまだ子はせぬであろう?」


 秀吉がそう言うと、重秀ではなく()()が声を上げる。


「恐れながら義父ちち上。私めは今年で十五でございます。それに、子を成すだけならば、すでに身体はできておりまする」


「おお?そうであったのか?」


 ()()の言葉に秀吉が驚きの声を上げた。そして()()の顔から身体をなぞるように視線を送った。


「・・・ふむ。身体つきも中々のものになったのう。これなら、子作りに励んでも良さそうじゃのう」


 秀吉がそう言いながら重秀に視線を向けると、返ってきたのは重秀の嫌そうな表情と視線であった。


「・・・父上。側室とは言え、私の妻にその様な目を向けられるのは不愉快にございます」


「あ、阿呆!いくら儂でも、息子の妻に手を出そうなど、考えておらぬわ!・・・まあ、確かに儂好みの美しい姫ではあるが・・・」


 後半は聞こえないように小声で言う秀吉に、重秀が鋭く尋ねる。


「何か言いましたか?父上」


 胡散臭そうな目でそう尋ねた重秀に、秀吉は「い、いや、何でもない」と言って激しく首を横に振った。まだ胡散臭そうな目をしている重秀に、秀吉が話題を変えるべく話しかける。


「おお。()()もそうであるが、照にも子を生してもらわねばならぬのう。聞けば藤十郎との相性も悪くないと聞いておるが?」


 それまで黙々と雑炊をおかわりし続けていた照が「ふえっ!?」と声を上げた。自分の名前が出るとは思っていなかったらしい。照はお椀を膳に置いて秀吉に平伏しながら言う。


「お、恐れながら申し上げます!御姫様がめでたくご懐妊されました故、もう私めが腹を貸すことはないのではないかと・・・」


 そう言う照に対し、秀吉は「何言っとるんじゃ」と呆れたような顔で返した。


「お主にも子を生してもらわなければ、羽柴家の血筋は危ういのであるぞ。引き続き、藤十郎の子を成せるようにいたせ。良いな?」


 秀吉に睨まれながらそう言われた照は、「は、はいっ!」と言って平伏した。そんな娘を見ながら、夏が秀吉に尋ねる。


「・・・時に殿様。若君の側室についてでございますが、どこからか縁談でも持ち込まれましたか?」


 そう尋ねられた秀吉が「うむ」と頷きながら答える。


「官兵衛(黒田孝隆のこと)を通じて、播磨の国衆で年頃の娘を持つ者から話は来ておる。ついでに言うと、儂にも来ているな」


「父上にも?では継室を娶るというのですか?」


 重秀の言葉に、秀吉は首を横に振る。


「いや、側室ならばともかく、継室にするにはちと身分が低い。いや、儂が身分の低さをどうこう言うのはお門違いなのじゃが、播磨を治めるのであれば、赤松家ぐらいの名門でないと箔が付かぬでのう。んで、残念ながら鶏頭山城の赤松家と置塩城の赤松家にはそう言った女子おなごが居らぬそうじゃ」


 女好きの秀吉ならば誰でも良さそうなのだが、やはり継室、というか正室となると政治的思惑が絡んでくるので、そうホイホイと決めるわけにはいかなかった。


「とは言え、聞けば見目麗しい者も居るらしい。まあ、そう言った者を一人か二人は囲おうと思っておる」


「はぁ」


 絶対一人か二人じゃすまなさそうだ、と思いながら重秀は生返事をするのであった。





 重秀と秀吉が兵庫城でゆっくりとしている頃。安土城では信長と信忠が天主の最上階で酒を酌み交わしていた。側ではお濃の方が信長に、森乱丸が信忠に酒の酌をしていた。


「・・・今年も皆は正月に集まりに来なかったな・・・」


「皆は織田のために遠方で骨を折られております。中々正月に来るのは難しいと存じまする」


 愚痴る信長に信忠が慰めるような口調で話しかけた。信忠の言う通り、この時期安土城にはあまり織田家の重臣は集まっていなかった。

 秀吉はもちろん、羽柴とそれに与する与力は全てが播磨に行っていたし、柴田勝家は堀秀政、長谷川秀一、菅屋長頼、蜂屋頼隆、武井夕庵などの奉行衆と共に石山御坊の引き渡し及びその周辺の治安維持に精を出していた。丹羽長秀、明智光秀、津田信澄は佐久間信盛追放後の越前にて旧佐久間の与力衆(前田利家等)と共に越前と加賀南部の治安維持を行なっていた。もっとも、雪で動けなかったのが本当のところであるのだが。

 なので今年の正月に安土城にやってきたのは、信忠を始めとする一門衆と、信忠麾下の森長可と河尻秀隆等の尾張・美濃在住の重臣、摂津の国衆を引き連れてやってきた池田恒興、そして伊勢や近江の近場の家臣達であった。


「・・・去年の十一月から十二月にかけて、石山本願寺との和議の成立や佐久間右衛門尉の追放、そして播磨の平定と大きな出来事がございました。その影響が正月にまで及んでしまったのは致し方ございませぬ」


 信忠の発言に、信長は「で、あるか」と言いながら酒を飲み干した。その顔には、若干の寂しさが現れていた。そんな様子の信長に気がついた濃の方が信長の盃に酒を注ぎつつも声を掛ける。


御前おまえ様・・・。そろそろ三介殿(北畠信意のこと。のちの織田信雄)をお許しになられては・・・?安土に呼び寄せて、親子の縁を修復なさいませ・・・」


 お濃の方の提案に、信長は首を横に振って拒否する。


「ならぬ。去年の九月に儂の許しも得ずに伊賀国へ攻め込み、しかも敗北した三介を早々に許しては天下に示しが付かぬ」


 そう言って酒を飲み干す信長に、お濃の方は「左様ですか・・・」と呟いた。


「・・・城介よ」


 信長がそう声をかけると、信忠が「はい」と返事をした。未だに信忠のことを秋田城介の官位で呼ぶ信長に、信忠は「三位中将です」と言うのを諦めていた。


「・・・羽柴をどう思う?」


「・・・去年は播磨を平定し、しかも但馬の竹田城を攻め落としました。生野銀山を手に入れ、備前・美作の宇喜多をこちらに引き入れ、織田の面目を施しました。正に忠臣と呼ぶにふさわしい家かと存じまする」


 そう答えた信忠に、信長は「で、あるか」と低い声で答えた。その声色に不機嫌さを感じた信忠が尋ねる。


「・・・父上。羽柴に何か不都合でもございましたか?」


「・・・猿、いや筑前にあまり褒美を取らせたくないのよ。いや、播磨一国を平定した功は褒めなければならぬ。さりとて、播磨一国を与えるのもどうかと思ってのう。・・・正直、あまり力を与えたくないのよ」


 信長の告白に、信忠だけではなくお濃の方も息を呑んだ。信忠がおずおずと尋ねる。


「・・・父上は、佐久間の次は羽柴とお考えでございますか?」


「いや、そこまでは考えておらぬ。あ奴はまだまだ使える故な。しかしながら、独断専行がすぎるのよ。あ奴、播磨平定が終わる前に、すでに但馬に兵を出しよった。しかも、生野銀山を押さえるとそこの管理もするようになった。儂には代官を派遣するよう、文で乞うてきたが、雪で閉ざされた今の生野に代官を派遣できるわけなかろう?あ奴、雪解けまでに生野の銀を溜め込むつもりよ。それに」


「・・・それに?」


「宇喜多の寝返りが早すぎる。儂が藤十郎に宇喜多の寝返りのために交渉する朱印状を出してから、一月ひとつきくらいで寝返らせおった。儂は佐久間の牛(佐久間信盛のこと)の追放までには寝返らぬと思っていたのだが・・・。あれは絶対に儂が許す前から交渉していたに違いない。藤十郎めにまんまとしてやられたわ」


 信長の言葉に、信忠とお濃の方は首を傾げた。あの大松にそんな事ができるのだろうか?


「父上、藤十郎にそこまでの考えはなかったのではありませぬか?恐らく筑前の差金ではないかと」


 信忠がそう言うと、信長は鼻を鳴らしながら答える。


「かもしれぬが、あの機会の捕らえ方は見事なものよ。我等が牛の追放で動けぬ機会を狙い、すでに始めていた宇喜多との交渉にお墨付きを与えるよう、仕向けたのやもしれぬからな。それが筑前の策なら納得はできる。あ奴ならそれくらいは可能だからな。しかしながら、もし藤十郎の策ならば、藤十郎は筑前と同等の才を持っておることになる。いや、長浜でのまつりごとや阿閇城のことを考えるに、あれは筑前を超える才の持ち主かもしれぬ」


 そう言うと信長は酒を飲み干しながら更に続ける。


「・・・藤十郎がいなければ、羽柴に我が子を養子とさせて送り込み、乗っ取ることができたのであるがな・・・」


「・・・父上。藤十郎は三十郎叔父上(織田信包のこと)の大姫で父上の養女である縁を娶っております。羽柴は織田の一門でございます」


 信忠が真面目そうな口調でそう言うと、信長が「で、あるな」と鼻を鳴らした。


「・・・まあ良い。羽柴親子にはより一層働いてもらおう。しかし、あまり力を持たせたくないというのが本音よ。少なくとも、北近江の筑前の知行は召し上げる」


「・・・ということは、長浜城も?」


 信忠の言葉に信長が頷く。


「うむ。長浜城と坂田郡の筑前の知行は久太(堀秀政のこと)に与える。そして山本山城と浅井郡の東側を阿閉淡路(阿閉貞征のこと)に与える。あ奴、常日頃から山本山城に帰りたいと言っておったからのう。まあ、長光寺城は安土の目と鼻の先。あの城には淡路ではなく我が一門の誰かか奉行の誰かを入れたいと思っておった。それに、浅井郡の東側だけでも五万石は超えるはず。あ奴からすれば大幅な加増になる。まあ、あ奴も信貴山城や有岡城で功を挙げていたからな。ちょうどいいじゃろう」


 近江国の浅井郡は、この時期は間に伊香郡を挟む形となっていた。これが東浅井郡と西浅井郡と分かれるようになるのはずっと後の世の話である。


「・・・父上、そうなりますと、浅井郡の西側と伊香郡はどういたしまするか?」


「あそこは大浦、塩津の湊がある。織田の直轄とするがよかろう」


 信長の発言に、信忠が「なるほど」と頷きつつ酒を飲んだ。信長が話を続ける。


「しかしながら、筑前の力をもう少し削いでおきたい。できれば、摂津の八部郡と有馬郡も召し上げたい。石山本願寺との戦いでは、勝三(池田恒興のこと)も権六をよく助けた。その功として八部郡と有馬郡を任せたい」


「父上、摂津二郡まで取り上げれば、それこそ筑前を追い込めることになりまする。あまり羽柴を追い詰めては、佐久間の次は羽柴であるとの懸念を抱かせることになりまする。そうなれば、松永や荒木のようなことになる虞もあり得るかと」


 信忠が強い口調でそう言うと、信長は「で、あるか」と頷いた。


「城介の言う事もっともである。では、汝なら羽柴をどうする?筑前の力を削ぎつつ、筑前に不満を抱かせぬようにするにはどうすればよいか?」


 信長からそう言われた信忠は黙って考え込んだ。しかし、良い考えが浮かばず、そのまま黙り込んでしまった。

 お濃の方と乱丸が心配そうな顔つきで信忠を見つめる中、信長が「ふっ」と薄く笑った。そして信忠に低い声で言う。


「では、筑前が安土に来るまでうぬの考えをまとめておけ。筑前は二月になったら安土に呼び寄せる。それまでに羽柴の処遇を考えておけ。汝が織田家当主として、家臣の領地をどの様に差配するか、見せてもらおう」


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― 新着の感想 ―
[一言] CK3という中世版太閤立志伝みたいなゲームでも、巨大な領土と軍を持った家臣は王にとって目のたんこぶですが、無理やり領土没収とかをやると一気に家臣の忠誠心が無くなって反乱祭りになるんですよね。…
[一言] いやー力を持ちすぎた家臣は後々厄介になるから潰す必要があるのは分かる でもまだ完全に天下人として地盤が固まってるかと言われるとそうじゃないから難しい問題だな
[一言] 信長の羽柴への懸念はそろそろ出てきても致し方ないでしょう。 佐久間亡き後柴田へも同程度の懸念はあるのでここで同様の話が出てこないのは違和感を感じますが脳筋なうえに一門であることをかさに着て…
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