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第135話 高砂城開城

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 阿閇城本丸御殿の書院では、秀吉と重秀、そして竹中重治との間で話し合いが続いていた。


「それで?半兵衛はあの化け物を如何して調略する?」


 秀吉が重治に宇喜多調略の方法を聞くと、重治は自分の考えを語りだす。


「先程も申し上げましたが、和泉守(宇喜多直家のこと)が望むのは宇喜多の存続です。所領安堵を持ちかければ、必ずやこちらに寝返るものと存じます」


「儂もそう見る。しかし、問題は上様がそれを許すかだ。確かに遠江守様(浦上宗景のこと)は上様を見限って備前に戻られた。しかし、上様の所領安堵の朱印状はまだ遠江守様の手元にある。これがある限り、上様は備前、美作は遠江守のものだとするじゃろう。そうしなければ、自分の出した朱印状が他者からすれば信じられんものになるからのう」


 秀吉がそう言って腕を組んだ。しばし考え込んだ秀吉は、おもむろに口を開いた。


「・・・これは、一旦上様とご相談せねばならぬ。上様を口説いて、何とか備前と美作を宇喜多の所領としてもらうしか無いのう」


「しかし、殿に前線を離れられては・・・」


 重治がそう言って秀吉を慰留しようとしたときであった。重秀が口を開いた。


「・・・遠江守様、排除できませんかね?」


 重秀の言葉に、秀吉と重治は視線を重秀に向けた。重秀は更に話し出す。


「要は遠江守様が持っている上様からの朱印状が邪魔なのでしょう?だったら持っている本人が消えてしまえば、上様は現在備前と美作を有する宇喜多を領主として認めざるを得ないのでは?」


 重秀の発言に、秀吉と重治は考え込んだ。そして、まず秀吉が口を開いた。


「考え方としては悪くないが、その結果として宇喜多が力をつけすぎるのも良くない。そうなった場合、上様が宇喜多に寝返ってくれと頭を下げるような形になる。尾張美濃の領主だった上様が、武田や上杉に頭を下げていた頃とは違うのだ。さすがに前右大臣さきのうだいじん(織田信長のこと。この年の四月に右大臣を辞している)が一地方の領主に頭を下げるような形での交渉は上様は嫌がるだろうな」


「あの方、意外にも世間に対してええ格好しいですからな。そんな格好悪い交渉、させてもらえないでしょうな」


 秀吉に続いて重治がそう言うと、三人は「う〜ん」と唸り始めた。しばらく経って、秀吉が重治に言う。


「・・・半兵衛、宇喜多との交渉。お主に任せてよいか?」


「承りますが・・・。上様への相談は?」


 重治の疑問に対して、秀吉は決意を込めた口調で話し始める。


「上様には相談せぬ。報せもせぬ。寝返らせた後で事後承諾とする」


「ち、父上。それでは上様よりご勘気を被りませぬか?」


 重秀が慌てるように言うと、秀吉は「構わん」と言い捨てた。


「上様なら必ず分かってくれる。宇喜多を寝返らせた方が織田にとっては利となると。大体、あの化け物が遠江守に領地を奪い返されるとは思えん。遠江守にそれだけの力があれば、そもそもあの化け物に追放されぬわ」


 秀吉の覚悟を聞いた重秀は何も言えず、重治は黙って頭を下げた。こうして、秀吉と重治は宇喜多を寝返らせるべく調略を始めることにしたのだった。





 そんな話をしていた三人がいた書院の外から、石田三成の声がした。


「申し上げます!紀之介が若君に火急の要件があるとのこと!」


 それを聞いた秀吉が「入れ!」と声を上げた。障子が開いて三成と大谷吉隆が入ってきた。二人は三人の前で座ると平伏した。そして顔を上げた吉隆が話をし始める。


「・・・若君。高砂城より使者あり。若君への面会を求めております」


「私に?父上でなく?」


 思わずそう尋ねた重秀に、秀吉が話しかける。


「儂がここにいることを梶原は知らんのじゃろう。ほれ、会ってこい」


 そう言って重秀の肩を叩く秀吉に、重秀が「私がですか?」と思わず聞いてしまった。


「阿呆。加古川城に儂がいないことを敵に知られたら、加古川城に敵がまた押し寄せてくるわ。それに、儂はそろそろ加古川城に戻るからのう。後は頼んだぞ」


 秀吉が重秀にそう言うと、重秀は「承知しました」と言って頭を下げた。そして秀吉が重治の方を見る。


「半兵衛、お主当分ここにいろ。藤十郎を支えてやれ」


 秀吉の言葉に、重治は「承りました」と言って頭を下げたのだった。





 阿閇城本丸御殿の広間では、下座の真ん中に梶原の使者が座り、それを囲むように羽柴の将達が座っていた。そこに、重秀と重治が入ってきた。重秀が上座に座り、その左斜め前、使者から見て右斜め前に重治が座った。

 梶原の使者は老年の男性であったが、高身長で引き締まった身体の持ち主であった。着物の袖から見える日に焼けた腕には多くの古傷があり、まさに歴戦の武士と言った感じであった。


 重秀が着座すると、使者はすぐに平伏し、自らの名を名乗った。


「梶原家家臣、三浦荒次郎義高と申します。お目通り叶いまして恐悦至極」


「羽柴藤十郎である。使者の役目大義」


 ―――梶原の次は三浦かよ。ここは鎌倉か?―――


 そう思いながらも重秀は落ち着いた口調でそう言うと、使者は重秀の若さに驚いたのか、一瞬だけ目を見開いた。しかしすぐに口上を述べた。


「過日の戦勝、誠にめでたく。我が主君、平三兵衛尉(梶原景秀のこと)を始め梶原家一同、羽柴の戦に感服仕りました」


 戦勝、という言葉に思わず渋い顔になる重秀。そんなことに構わず、使者は話を続ける。


「我が梶原は、ただ己が領地とそこに住まう民百姓を守らんがために武器を持ったまでのこと。決して、前右府様(信長のこと)に弓引かんと欲したわけではございませぬ」


 使者はそう言うと、一旦言葉を止めた。そして深呼吸をすると、吸った息一気に吐き出すかのように言葉を出した。


「しかしながら、過日の敗戦によりそれも叶わなくなりました。つきましては、高砂城を引き渡します故、何卒、民百姓と城兵にお情けを賜りとう存じます」


 そう言うと、使者は深々と平伏した。


 使者の口上を聞いた者達は、皆が驚いたような顔をした。つまり、高砂城を無血開城するとこの使者は言ってきたのだ。驚かないほうが無理な話であた。

 重秀も内心は驚きつつも、先程からの渋い顔を続けて黙っていた。代わりに重治が口を開く。


「・・・使者殿にお伺いしたいことがある。平三兵衛尉殿は如何なされる」


「本来ならば、城兵の助命と引き換えに腹を切るべきところ、過日の戦にて鉄砲傷を受けており、もはや余命幾ばくもなし。頭を丸め、少ない余命を死んだ兵達の供養に捧げたいと申しております」


「・・・随分と都合の良い話だな」


 尾藤知宣が胡散臭そうに言うと、周りにいた者達も頷いた。そんな中、重治が重秀に尋ねる。


「・・・如何いたしますか?若君」


「最終判断は父が致す故、この場での回答は控えたい。しかしながら、源平の御代より水軍を成したる梶原が無くなるのは忍びがたし。私から父上に口添えをすることだけは約束しよう」


 重秀が声を上げてそう言うと、重治が「だそうです」と使者に言った。使者は深々と頭を下げた。


「有難き幸せ。もし、我が主の生命救っていただけましたならば、高砂城の城兵、羽柴への忠節をお約束いたしまする」


 こうして重秀と梶原の使者のと面会が終わったのだった。





 使者が高砂城へ帰った後、広間に秀吉が入ってきた。実は秀吉は加古川城に帰っておらず、重秀と使者とのやり取りを別室で聞き耳を立てて聞いていたのだった。


「なんじゃ、藤十郎。梶原に切腹を迫らなかったのか?」


「父上。過日の戦いでは舐め腐っていた敵勢の中で、梶原勢だけは真面目に戦っていました。当主が鉄砲傷を負ったと言うことは、あの戦いでは最前線で兵と共に戦ったということです。そのような当主に腹を切らせたならば、彼の下で戦った者共はどう思うのでしょうか?」


「まあ、儂等を恨むよな」


「はい。梶原の水軍の運用技術は、羽柴水軍の今後を考えるに必要なものだと思いますれば、なるべく取り込めるようにするべきかと存じます」


「ふむ、ちと甘いような気がするが」


 秀吉が試すような口調で重秀に尋ねると、重秀は困ったような顔をしながら秀吉に答える。


「かといって余命幾ばくもない者に腹を切らせる必然性がありませぬし、仏に帰依した者を手に掛けるのは如何なものかと。それに、寺でしたら兵庫にもいっぱいありますから、そこに押し込めておけば人質ぐらいにはなるんじゃないですか?」


 意外と考えていた重秀の回答に、秀吉は苦笑いしながら返す。


「まあ、そこまでせんでも、そこら辺の寺に放り込んで監視しておけばそれで良い。相分かった。高砂城はそれで良い。後は尾上城の将右衛門(前野長康のこと)に儂から話しておく。高砂城の事は将右衛門に任せるが良い」


「承りました」


 平伏した重秀がそう言うと、秀吉は広間から出ようとした。広間にいた者達が秀吉に平伏している中、秀吉の足がある者の前で止まった。秀吉はしゃがむとその者に声をかける。


「その方、儂が広間にいる間、一度も顔を上げなかったな。何故じゃ?」


 低い声でそう尋ねた秀吉は、重秀の目から見ても何か異常を感じた。それは周りの者もそうだったらしく、重治が「殿をお守りせよ!」と声を上げた。

 福島正則と加藤清正が平伏したまま顔を上げない者から遠ざけようと、秀吉の身体を掴んで後ろに下がらせた。そして秀吉の前に出て壁となった。その様子を見ていた隣の若者―――外峯与左衛門が「しばらく、しばらく!」と大声を上げながら、平伏したままの父親―――外峯四郎左衛門の前に胡座のまま出てきた。


「恐れながら申し上げます!我が父もそれがしも、決して筑前守様や若君に害をなすことは全く考えておりませぬ!」


「じゃろうな」


 正則と清正の後ろにいた秀吉がそう声を上げた。続けて秀吉が話す。


「その方等が儂や藤十郎に危害を加えれば、お主等の縁者が再び上様の勘気を被ることになる。せっかく兄が殿様(織田信忠のこと)に仕え、甥がこの戦で武功を挙げんとしているのに、足を引っ張るようなことはしないじゃろう」


「・・・父上、何を言っているのでございますか?外峯親子は元は水野家の家臣。水野下野守様(水野信元のこと)が三河守様(徳川家康のこと)に処せられて以降、牢人として諸国を周っていた者達にございまするぞ」


 重秀が困惑しながらそう言うと、秀吉は溜息をつきつつ重秀に言う。


「・・・お主はまだまだ修行が足りぬのう。これでは先が思いやられる。まあ良い。此奴は外峯なる者ではない。お主のよう知っている者の叔父じゃ。・・・のう、左馬允」


「左馬允・・・?叔父・・・?」


 秀吉から聞いた単語を口に出す重秀。その瞬間、重秀は出陣前の兵庫城での出来事を思い出した。


「えっ!?ひょっとして、清六郎(中川光重のこと)の叔父の・・・、津田左馬允殿!?」


 重秀がそう叫ぶと、秀吉以外の者達の反応はまちまちであった。重治や知宣は息を呑み、それ以外の者達はキョトンとした顔つきであった。どうやらよく分かっていなかったようだ。

 一方、重秀に正体を明かされた外峯四郎左衛門―――津田盛月とその息子の与左衛門―――津田信任(のぶとう)は項垂れていた。


 しばらく広間を沈黙が支配していたが、秀吉が明るい声で盛月に話しかける。


「いやぁ、まさかこんなところで懐かしい顔に会うとは思わなんだ。で?こんなところで何やっとるんじゃ?お主は」


 明るい声でそう言ったものだから、盛月は動揺して思わず顔を上げてしまった。その顔には、観念したかのような表情が浮かんでいた。盛月がゆっくりと口を開く。


「・・・上様のご勘気未だに解けず。また、兄(中川重政のこと)や弟(木下雅楽助(うたのすけ)のこと)の支援を受けることも恥と思い、どこか他家に仕えようと思いましたが、それがしの事を知る者は上様のお怒りが恐ろしく、どこも雇っていただけませんでした。流れに流れて摂津まで来たところ、若君が水軍の兵を集めていることを聞き、羽柴の水軍に加わった次第・・・」


 そう言うと盛月はおでこを床に叩きつけながら秀吉に懇願する。


「筑前守様!それがしの生命はどうなっても構いませぬ!何卒、何卒我が息子、与左衛門の生命ばかりはお助けくだされ!」


 その懇願を聞いた信任が盛月に言い縋る。


「父上!どうして父上を見捨ててそれがしのみが生き延びられましょうや!ここまで来たら死ぬのは一緒でございます!」


「あー。待て待て待て。儂はお主等を死なそうとは思っとらんぞ」


 秀吉がそう言いながら正則と清正を押しのけた。そして盛月の前にしゃがむと盛月と信任に語りかける。


「聞きゃあお主等、阿閇城ではよぉ戦ってくれたらしいのう。お陰で儂は藤十郎だけでなく、この戦そのものを失わずに済んだ。言うなれば、お主等は羽柴の恩人じゃ。どうして腹を切らせることができようか」


 そう言うと、顔を上げて聞き入っている盛月の肩を叩いた。


「まあ、上様だけでなく、清六郎や目付の久太(堀秀政のこと)とかに見られると色々と面倒じゃ。当分、外峯親子としていろ」


 そう言うと、秀吉は重秀の方に顔を向けた。


「藤十郎。外峯親子は水軍で何やっとるんじゃ?」


「関船の『夕立丸』で船長とその補佐をしております」


 重秀がそう即答すると、秀吉は再び盛月達に視線を向ける。


「じゃあ、『夕立丸』にて海の上に出ていろ。それならば上様達に露見することはないじゃろう」


 そう言って笑う秀吉に、盛月と信任は涙を流しながら平伏するだけであった。





 阿閇城の城門前。重秀はここで加古川城に戻る秀吉と三成、馬廻衆を見送ろうとしていた。


「父上。津田・・・いえ、外峯親子の件は申し訳ございませんでした。私の落ち度です」


 そう言って頭を下げる重秀に対し、馬上の秀吉は笑い飛ばしていた。


「あっはっはっ!何を言うとるんじゃ。むしろ元黒母衣衆の腕の立つ武者を引き入れたお主の慧眼を儂は褒めたいのじゃ!よく見つけてきたのう!」


「見た目と話から判断したのですが・・・。すっかりと騙されてしまいました」


「うむ。まあ、人を見抜く目は経験が物を言うからのう。藤十郎はまだまだ若いんじゃから、それはこれから育んでいけば良い。しかし、それには多くの人を見なければならぬがのう。ま、気の荒い船乗りに自ら乗り込んでいく胆力があるお主じゃ。その点は案じておらぬ」


 秀吉がそう言うと、重秀は「恐れ入ります」と言って頭を下げた。


「では、後の事は頼むぞ」


 秀吉はそう言うと、馬首を返して馬を進めた。三成や馬廻衆もそれに続いた。重秀が見送る中、秀吉達は加古川城へと帰っていった。


 それから数日後。高砂城と交渉をしていた前野長康から連絡が来た。全ての交渉が終わり、高砂城の明け渡しが終わったとの連絡であった。

 重秀は阿閇城に尾藤知宣を留守役にすると、重治と福島正則、加藤清正、加藤茂勝そして護衛の兵と共に関船『村雨丸』『春雨丸』で高砂城に乗り付けた。

 変わった帆と船首を持つ関船二隻に驚いている梶原の舟手衆を横目に、上陸した重秀達は出迎えに来た三浦義高とすでに城に入っていた長康に案内されて高砂城へと入っていった。


 三の丸まで抱える高砂城は阿閇城よりも大きな城であり、力攻めする必要がなくなったことに重秀が内心ホッとしつつも、本丸御殿の広間に入った重秀は、躊躇すること無く上座に座った。と同時に、下座に座っていた梶原の人々が深々と平伏した。

 そして、下座の集団の先頭にいた、頭を丸めて法衣ほうえを着た男性が声を上げる。


「梶原平三兵衛尉景秀改め梶原永宗にございます!この度は我が願いをお聞きいただき恐悦至極!今後は一僧侶として討ち死にした者共の供養をいたします!」


 とても余命幾ばくもない人間とは思えないほど元気な声で言うものだから、重秀は思わず「元気そうじゃないか」と口にしてしまった。側にいた長康が永宗に聞く。


「若君が御身の怪我を案じておられる」


 すると永宗は、


「はっ!拙僧が仏の道を選び、頭を丸めたところ、次の日には熱が引き始め、そのまま治ってしまいました」


 と笑いながら答えた。唖然とした重秀は「それは・・・。重畳でした」としか言いようがなかった。


 とりあえず挨拶は終わり、今後のことについては長康と重治から説明があった。

 まず、梶原家の当主は永宗から弟の梶原左兵衛に移ることとなった。そして、後日信長から領地安堵の朱印状を貰うことが伝えられた。

 なお、永宗は近くの刀田山鶴林寺という寺に入ることとなった。そして長康の兵の護衛(と言う名の監視)を受けることとなった。

 また、梶原とその家臣は羽柴の傘下に入ることとなり、その水軍は重秀の指揮下に入ることとなった。ただし、全ての家臣が羽柴に入ったわけではなかった。一部羽柴に反発する家臣が事前に脱走。三木城へと向かったらしい。


「それは痛いな・・・」


「城明け渡しの際の混乱時期に逃げ出したそうで。永宗殿も留意したそうですが、聞いてもらえなかったようです」


 重秀の呟きに長康が答えた。すると、左兵衛が声を上げる。


「その代わり、水軍を支える三浦家や舟手衆は一人も抜けておりませぬ。必ずや、落ち延びた者以上の働きをしてご覧に入れます」


「では、さっそく今日から働いてもらおうか」


 重秀はそう言うと、梶原水軍による沿岸警備と監視を命じたのであった。


 こうして重秀は無事に高砂城を接収した。結果、重秀は取った城は四つとなった。そしてこの事は秀吉によって信長と信忠に報せられたのであった。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 秀吉、鼻高々で報告してるんでしょうね(ほっこり
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