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ホブゴブリンとスライム

 変な文字化けスキルを習得してしまってから、一週間が経過した。

 その間、数回の戦闘を行った。敵はすべてゴブリンだったが、だいぶ戦闘に慣れてきたと思う。

 レベルも上がり、戦闘も楽になってきた。

 今では、ペルだけでもゴブリンを倒すことが出来るほどだ。

 2回目の戦闘から、魔物を倒すと黒い石、魔石を落とすことを知った。ラノベでは、お金になることが多いため、忘れず回収している。



名前 シュウ LV5

職業 テイマー


HP 260/260

MP 130/130


攻撃力 22

守備力 24

素早さ 24

賢さ  22


スキル

鑑定LV4 言語理解LV- 守備力上昇LV1 素早さ上昇LV1 体術LV2 ⬛⬛LV1


SP 0



ペル(スライム) LV9


HP 225/225

MP 225/225


攻撃力 18

守備力 18

素早さ 18

賢さ  18



鑑定のレベルを上げたことにより、ペルのステータスも分かるようになった。

 レベルを上げたことで分かったことがある。

 レベルアップでのステータス値の上昇量は固定。SP獲得量も3で固定。

 スキルのレベルを上げる場合、上げるレベル分のSPが必要。(LV3→4にするのにSP4必要等)

 鑑定を主に上げ、戦闘を楽にするため体術を上げた。

 変な文字化けスキルは触っていない。下手にレベルを上げて何かあっても困る。


「最近調子もいいし、もう少し奥に行ってみようか」


 俺がそう言うと、ペルが飛び付いてくる。

 俺はペルをキャッチすると、森へ向かい歩き出した。




 この一週間で周囲の探索もしていた。

 小屋を中心にドア側を北と仮定して動いている。

 北は、ただただ森が広がっている。

 東は、10分程行くと小さな川が、北から南に向かい流れている。水浴びや洗濯が出来るようになり、生活も安定してきた。

 南も基本森だ。しかし、北に比べると少し木の生えかたが疎らな気がする。

 西には廃村があった。人が居なくなって久しいのか、木が腐り倒壊している家もある。村の探索はしたが、得られるようなものはなかった。

 ちなみに小屋は、村からギリギリ見えない位置にある。昔何かあったのかもしれないが、もう関係ない事だ。

 魔物はどこにでもいるが、北側の方が多い気がする。そのため、レベル上げをメインとした探索は、北に進んでいる。


「行くとしたら、やっぱ北かな」


 ペルをぷにぷにしながら、行く方向を決める。

 ペルを頭の上に乗せ、森へ入っていった。




 北へ1時間程進み、一度止まる。これより先は、まだ行ったことの無い場所。少し休憩し、奥へと歩き出す。

 道を忘れないように、石等で木に傷を付けながら進む。

 さらに20分程進むと、ペルが魔物の存在を伝えてくる。俺は分からないが、ペルには、魔物の位置が何となく分かるらしい。

 俺は、ペルの情報を元に敵の姿を確認する。

 そこにいるのは、いつも通りのゴブリン。では無かった。

 体が緑色なのは一緒。しかし、背丈が普通のゴブリンは子供位なのに対し、そいつは大人より少し低い程度の大きさがあった。



ホブゴブリン LV1


HP 300/300

MP 70/70


攻撃力 40

守備力 40

素早さ 30

賢さ  20



 ラノベの知識により、何となくホブゴブリンだろう事は理解していた。

 しかし、このステータスは完全に予想外である。


「レベル1で、このステータスはおかしいだろ。勝てるか? いや、危険を犯してまで戦う必要はないな」


 そう判断すると、即座に撤退する。

 音をたてないよう注意しながら、もと来た道を引き返す。

 ある程度戻ったところで、足を止める。

 ペルに周囲を確認してもらう。周囲に魔物はいないとのこと。無事に逃げれたようだ。

 俺は緊張が解け、その場に座り込んでしまった。


「なんだよあいつ。強すぎだろ」


 あいつと戦っていた場合、恐らく殺されていただろう。

 緊張が解け、落ち着いたところで今度は、恐怖が湧いてきた。

 今日はもう、これ以上の探索は無理だ。恐怖を抱いたまま続ければ、必ずミスを犯す。

 ペルも怖かったのか、いつもより元気がない。


「くそっ、ふざけやがって!」


 恐怖を紛らわすように、石を投げ木に八つ当たりを行う。


「こんなことしても意味ないよな。帰ろうかペル」


 ペルを頭に乗せ、小屋のある方へ歩き出す。

 小屋まで後10分という所まで来た。その時、ペルが震える。魔物が居るようだ。

 そっと近付く。居たのはゴブリンだった。

 ゴブリンを目にした瞬間、脳が沸騰する感覚を覚えた。それと同時に急に現実味が薄れ始めた。

 気が付くと、目の前には小さな魔石が落ちていた。


「今日はなんだってんだよ」


 今日は、色々あり疲れていたせいで、無意識のうちに愚痴をこぼしていた。

 その時、ペルが急に意識を失った。


「ペル!? どうしたペル!!」


 俺はすぐさまペルを抱き抱え小屋へ飛び込んだ。

読んでいただき、有り難うございます。


ペルーーーーー!!

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