表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/24

スキルとスライム

 気が付くとベッドで横になっていた。


「あれ? 俺いつの間に寝たんだ?」


 記憶が曖昧になっている。そもそも、ベッドに入った記憶すらない。


「もしかして、ペルが運んでくれたのか?」


 俺は、すぐ側にいたペルに聞いた。

 ペルは、そうだと震えて返事をする。


「ありがとう、ペル」


 ペルにお礼を言いながら、俺は内心驚いていた。

 俺の体重は75キロ。昨日のゴブリンへの攻撃を見た感じ、俺を持ち上げるのは難しいんじゃないのか?

 何か要因があるのか。

 そういえば、レベルアップしたとか言ってたな。

 ゲームだとパーティー全員に経験値がはいるし、この世界もそうなのかも知れない。

 俺は、確認するため、ペルに鑑定をかける。



ペル(スライム) LV4



 まさかの2レベルアップだった。

 なるほど、これなら俺をベッドに運んだのも頷ける。

 ペルが2も上がるなら、俺も2レベル位アップしているだろう。

 俺は、期待を込めステータスを確認する。



名前 シュウ LV2

職業 テイマー


HP 140/140

MP 60/70


攻撃力 13

守備力 15

素早さ 15

賢さ  13


スキル

鑑定LV1 言語理解LV- 守備力上昇LV1 素早さ上昇LV1 体術LV1


SP 3



「あれ? 1だけ?」


 俺の元のレベルは、ペルよりも低かった。

 そのため、レベルの上昇も俺の方が早いと思っていた。


「何が違うんだ。スライムは必要経験値が少ないのか? ゲームでも弱い魔物の方が早く育ったりするし」


 一番あり得るのはそれだろう。

 少し残念だが納得するしかない。


「さて、考えても仕方ない。せっかくだしスキルを取るか」



《現在習得可能なスキルを表示します》

 攻撃力上昇 守備力上昇 素早さ上昇 賢さ上昇 身体能力上昇 体術 鑑定 ⬛⬛



「なんだ、この⬛⬛ってのは?」



《S⬛◼️1消◼️⬛て⬛⬛を◼️⬛◼️ま⬛◼️》

 Y◼️⬛/⬛o



 は? なんだこれは?


「俺が何したってんだよ。すごく怖いんだけど」



《不正な干渉を確認。干渉の遮断・・・・・・失敗しました》



《⬛⬛を習得しました》



 は? 意味が分からない。

 とりあえず、ステータスを確認する。



名前 シュウ LV2

職業 テイマー


HP 140/140

MP 61/70


攻撃力 13

守備力 15

素早さ 15

賢さ  13


スキル

鑑定LV1 言語理解LV- 守備力上昇LV1 素早さ上昇LV1 体術LV1 ⬛⬛LV1


SP 2



「数値的な変化は無いけど、スキルに変なのが付いたな」


 どうすればいいのか分からない。

 分からないので、ペルをなでて癒される。


「ペルなでたら、何かどうでも良くなったわ」


 ペルをなでる。嬉しそうにふるえる。

 ペルをぷにぷにする。嬉しそうにふるえる。

 ペルをぺろぺろする。震える。

 ペルを甘噛みする。触手ではたかれる。

 ペルに土下座する。頭の上に乗られる。


「ごめんペル。調子に乗りすぎた」


 ペルは少し怒ったように、頭の上でぽよぽよ跳ねている。

 ペルには申し訳ないが、俺からしたら、ただの癒しでしかない。

 ペルは満足したのか、頭の上から降りた。


「さて、後2ポイントはどうしようか。重要度から言えば鑑定かな」



《SPを2消費して鑑定のレベルを上げますか》

 Yes/No



 お? レベルアップが2なのか、レベル2になるからなのかどっちだ?

 考えても分かる訳がないか。とりあえず、Yesで。



《鑑定のレベルが2になりました》



 これでよし。

 早速ペルを鑑定する。



ペル(スライム) LV4


HP 100/100

MP 100/100



「おおっ! やっぱり、鑑定のレベルを上げれば情報が増えるのか。鑑定は優先的に上げるようにしよう」


 右も左も分からない現状、情報は何よりも大事だ。

 魔物と対峙した場合、残りのHPが分かるだけでも、動きが大分変わる。

 攻撃力等も分かれば、昨日のようなミスも減るだろう。


「よし、今日は少し奥に行ってみようか」


 なるべく早くレベルを上げて、何にも邪魔されないスローライフを送りたい。

 そう願う俺は、ペルを頭の上に乗せ、小屋を出た。

読んでいただき、有り難うございます


頭がショート寸前ですが、今後も頑張ります。


現実にペルが欲しい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ